有言実行でことにあたる

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稲盛塾長の講話より顔5

《 有言実行でことにあたる 》

 世の中ではよく、「不言実行」が美徳とされますが、京セラでは「有言実行」を大切にしています。
  まず自らが手を挙げて「これは自分がやります」と名乗りをあげ、自分が中心となってやることを周囲に宣言してしまうのです。そう宣言することで、まわりと 自分の両方からプレッシャーをかけ、自分自身を奮い立たせるとともに、自らを追い込んでいくことによって、目標の達成がより確実となるのです。
 朝礼やミーティングなど、あらゆる機会をとらえて進んで自分の考えをみんなの前で明らかにすることにより、その言葉で自らを励ますとともに、実行のエネルギーとするのです。

  私の年代の者達は若い頃、よく「不言実行」という言葉を聞きました。大言壮語して物を言うのではなくて、物を言わないで実行することが立派なことだとされ ていたわけです。それが立派なことだと教わったものです。ですが私は、長ずるに及んで、会社を始めてから、不言実行は立派なことだ、男は黙って実行すれば いいんだ、仕事をすればいいんだと言われていたことが、どうもそうではないという気がして、若いときから「有言実行」こそ立派なことだと思っておりまし た。
 たとえば、今期の売上げはこれだけにします、利益をこれだけあげます、と公言します。ある意味では言霊なんです。言ったことが言霊として自 分にかえってくる。自分で吐いた言葉が言霊として、エコーとしてかえってくる。それが、それを実行させるエネルギーを自分にくれるのです。
 もうひとつ、「私はこうしたい」と公言することによって、それは自分自身に対する約束にもなるわけで、黙っておれば誰にも聞こえはしませんが、自分で口に出した瞬間、それは自分自身に対する約束になるのです。又、同時に、それは責任を伴うわけです。
  幹部の人達に、朝礼やらミーティングで「私は今月、これだけの注文を取るつもりだ。そしてこれだけの利益をあげるつもりだ」と、みんなの前で言ってもら う。これはある種のセレモニー(儀式)みたいに見えますけれども、実はその儀式には非常に重要な意味があるんです。口から出た言葉がその人を励まし、その 人のエネルギーとなり、そしてそれは約束となり、責任を伴うという意味になり、その人が奮い立ち、さらに実行してくれるのです。
 仕事ができる企業は、幹部も社員も、自分から進んで目標を表現します。口で言ったことを実行するということがしばしば行なわれている企業は、非常に明るくて、前向きで、仕事がうまくいくというケースが多うございます。

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このページは、前田が2008年7月27日 09:36に書いたブログ記事です。

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