M子さんが観光バスを利用したときのことです。バス三台で走行中、先頭車両にいた彼女はふと気がつきました。
運転手が無線を使って随時、後続車に道路状況の確認や対向車の有無、注意すべき事項などを連絡しているのです。
山道にさしかかり狸に遭遇したときには、車をいったんストップさせ「狸を横断させるために停止させました。恐れ入りますが少々お待ちください」とアナウンス。動物に対しても乗客に対しても配慮するところなどは見事なものでした。
そのような配慮深く優しさあふれる運転手の姿勢に、M子さんは今までにない安らぎを覚え、心が温かくなるのを感じました。
これほど見事なチームワークと配慮の行き届いた運転手は初めてでした。M子さんは大変満足し、その後、このバス会社のリピーターとなったのでした。
心のこもった仕事ぶりは、お客様の心を動かします。「つながり」を意識した言動を心がけたいものです。
今日の心がけ●連携と配慮を心がけます
きれいな言葉遣いは、自分の印象をアップさせることにつながります。
あるアンケートによると、八割以上のOLが「言葉遣いがきれいだと、多少なりともモテることにつながる」と答えました。
しかし「適切な言葉遣いをしている自信が有るか無いか」との問いには、六割以上が「自信がない」と答えています。言葉遣いに対して関心はあるものの、多くの人が自分の発する言葉に不安を持っているようです。
日本語には尊敬語や謙譲語などがあり、世界の中でも最も複雑な言語の一つですが、恥ずかしくない言葉遣いのポイントは、自分自身の立場をわきまえた上で、相手のことをも考慮しつつ言葉を選ぶことです。
私たちはつい、自分の都合だけで話しをしてしまうことがあります。「自分はどういった立場にあるのか」「相手は今どんな状況にあるのか」などを気遣い、話す前にひと呼吸置いてみることも大切です。
言葉を口に出すときには、心に余裕を忘れないようにしたいものです。
今日の心がけ●自分の立場を考えて話します
建設現場で働いているNさん。普段から使用する道具には、心を込めて手入れをし、感謝をしてから作業をします。このようにNさんが道具を大切に扱うのには訳があります。それは以前、作業中に怪我をしたことがあったからです。
現場での作業中、普段から使用している機械が突然不調になりました。代わりの機械もなく、修理もできないため、そのまま使用するしかありませんでした。
作業がはかどらず、力任せに機械を使用し続けているとますます調子が悪くなり、イライラがピークに達しました。その時、機械が突然予想もしない方向に動き出し、それを押さえようとした左手に突起部が刺さり、傷を負ってしまったのです。そして、機械はそれっきりピクリとも動かなくなりました。
Nさんは、〈毎日行なっている作業だ〉という慢心や、油断のほか、道具に感謝をしていなかったと振り返ります。
それ以来Nさんは道具に感謝し、心を込めて手入れをするようになったのです。
物の手入れは心の手入れです。皆さんは普段から道具に感謝をしていますか?
今日の心がけ●道具を大切にします
建設現場で働いているNさん。普段から使用する道具には、心を込めて手入れをし、感謝をしてから作業をします。このようにNさんが道具を大切に扱うのには訳があります。それは以前、作業中に怪我をしたことがあったからです。
現場での作業中、普段から使用している機械が突然不調になりました。代わりの機械もなく、修理もできないため、そのまま使用するしかありませんでした。
作業がはかどらず、力任せに機械を使用し続けているとますます調子が悪くなり、イライラがピークに達しました。その時、機械が突然予想もしない方向に動き出し、それを押さえようとした左手に突起部が刺さり、傷を負ってしまったのです。そして、機械はそれっきりピクリとも動かなくなりました。
Nさんは、〈毎日行なっている作業だ〉という慢心や、油断のほか、道具に感謝をしていなかったと振り返ります。
それ以来Nさんは道具に感謝し、心を込めて手入れをするようになったのです。
物の手入れは心の手入れです。皆さんは普段から道具に感謝をしていますか?
今日の心がけ●道具を大切にします
Tさんが茨城県内に出張したときのことです。宿泊先のホテルの一室で会議中のとき、突然地震が起きました。しかし、会議に参加していた多くは地元の人たちで、頻繁に起きる地震に慣れていたようです。
数分後、その会議室にホテルのスタッフが「今、地震がありましたが、皆様大丈夫だったでしょうか。宿泊されているT様はいらっしゃいますか」と尋ねてきたのです。Tさんは「私です」と答えたところ、「ただ今、地震が起きましたので、ご無事を確認したくうかがいました」ということでした。
いつ起きるかわからないのが、地震や台風などの自然災害です。とっさの時、即対応のできるホテルの体制に、Tさんは感激しました。と同時に「もし、自分だったらどのように対処できるだろうか」と疑問を持ちました。
職場においても、緊急事態が起きた際の対処の仕方は、普段から訓練として行なわれていることでしょう。災害時に自分がどのような行動をとるかは、日頃からイメージとして持つようにしたいものです。
今日の心がけ●災害に対応できる行動を意識します
ある日、「メリハリに欠ける生活を送っているなぁ」と自身を振り返ったE氏は、「予定のない日は一時間かけて部屋を清掃する」ことを思い立ちました。
ある程度片付いていると思っていた自室でしたが、雑巾がけをするとすぐに真っ黒になります。部屋の床すべての雑巾がけが終わるまでに、10回以上濯【すす】ぐことになりました。ほうきで掃けば掃くほど、埃【ほこり】や髪の毛、糸くずが出てきました。
三ヵ月が経過すると、濯ぐ回数、掃く回数が半分以下になっていました。同じ時間内で更に次の部屋、その隣の部屋にまで清掃の範囲が拡がっていきました。
半年後には、当初は一ヵ月でボロボロになっていた雑巾が、以前よりも長持ちしていることに気がつきました。
その後、E氏は仕事前にも実践するようになりました。始業前の十分間、デスク周辺の整理整頓をして、気分を一新してから仕事をスタートさせています。
清掃には、実践に取り組む人の心を洗い清める効果があります。マンネリ化したときは、環境を変える好機です。まずは清掃から実践しましょう。
今日の心がけ●清掃や整理整頓で気分を一新します
警視庁には、手配写真だけを手がかりに、繁華街の雑踏【ざっとう】に潜【ひそ】む容疑者を見つけ出す「見当【みあ】たり捜査」のプロがいます。
捜査員たちは約500人の容疑者の顔を記憶し、街角で一瞬にして容疑者を見分けます。いったい「顔」を覚えるコツとは、どのようなものなのでしょうか。
ある捜査員は、毎日寝る前と出勤前に、顔写真に目を通し、「写真の相手に親しみを持つまで見る。中学の同級生のような感覚にする」といいます。
「憎むべき犯人に親しみを持つ」とは意外ですが、私たちも、人の多い雑踏の中であっても、不思議と家族や親しい友人を見つけられることがあります。顔を脳裏に刻むには、「親しみを持つ」のは有用なことなのかもしれません。
捜査員たちは、憎むべき犯人の写真を見て、親しみという感覚を得ました。私たち職場人にも、ソリの合わない人間は周囲にいるものです。そのような人たちの良いところを見つけ出す努力が、「写真に見入る」という行為といえるでしょう。
個々人の親しみ度は、職場全体の力に通じます。触れ合いを力としましょう。
今日の心がけ●親しみが持てる間柄になります
内閣府は、平成19年度より、毎年11月の第三日曜日を「家族の日」、その前後各一週間を「家族の週間」と定めています。今日11月16日は「家族の日」です。
本来ならば、「家族の日」や「家族の週間」などを改めて設けなくとも、家族という存在は自然と気持ちが通い合える関係であるはずでした。
しかし昨今では、家族同士で傷つけ合うような悲惨なニュースが、世間を動揺させている状況です。
「家族観」をテーマにした新聞社の年間連続調査では、自らの家族について「絆【きずな】やまとまりを大切にしたい」と思う人が98%も占めています。
誰しも家族に対する思いはあるようですが、仕事や付き合いの多さが原因で、現実には家族との時間を取ることさえも不可能な人も多いようです。
目に見えない部分で支えとなってくれる家族に、今日は感謝の思いを伝えてみませんか。
今日の心がけ●家族とのコミュニケーションを大切にします
子供の成長を祝う風習は、古くからどんな時代にもありましたが、現在の「七五三」のような形になったのは江戸時代からと言われています。
当時は生まれて七日目頃には頭の毛を剃【そ】り、幼い子供は男女とも坊主頭で過ごしました。そして無事に三歳を迎えると「髪置【かみおき】」という儀式をおこなって頭髪を伸ばし始めました。
次に、男の子は五歳になると初めて袴をはく「袴着【はかまぎ】」の儀式をしました。
女の子は、七歳になると、それまで着ていた紐付きの着物に代えて、大人と同じく紐の付いていない着物に帯を締める「帯解【おびとき】」の儀式をして祝いました。
こうした行事が、江戸時代になって11月15日にまとめて祝われるようになり、明治になると「七五三」と呼ばれるようになりました。
「七五三」に付き物の「千歳飴」は、長寿を願って江戸時代に細く長く作られたもので、親戚やご近所に配り、みんなで子供の成長を祝いました。
少子高齢化が進む今、子供はますます国の宝になっています。
今日の心がけ●子育て中の仲間を応援します
仕事においては、スキルの向上や結果が伴【ともな】った成果が問われるものです。
「どのようにしたら相手に喜んでもらえるか」と知恵や工夫を凝らして企画・開発していく「真心」を込めた仕事には、大きな力が秘められています。
さらに、周りの人たちが思いを込めて接してくれるという「真心」を感じながら仕事をすることで、結果の伴う「いい仕事」につながるのだといえます。
あるタイル職人が「この家の浴室はお父さんがタイルを張ったんだ、と子供に自慢できるような仕事を心がけてるよ」と泥だらけの作業着で顔に笑みを浮かべながら言いました。
〈一つひとつの仕事に真心を込めて全力で取り組むことが、今の自分にできることだ 〉と心に誓った時から、不思議と仕事が途絶えなくなったといいます。
タイル一枚に、ネジ一本に、電話のひと声に、お茶の一杯にというように、一つひとつの仕事に「真心」を込めていく。それによって自分や周囲がどう変わっていくか、皆さんも日々の仕事の中で体感してみてはいかがでしょう。
今日の心がけ●真心を込めて仕事をします!
仕事が忙しくてバタバタすると集中力が落ち、いつもは、しないようなミスをしてしまう人がいます。
入社一年目のMさんもそうでした。慌【あわ】ただしくなると注意が散漫【さんまん】になり、報告を忘れたり、仕事の優先順位を間違えたりすることがありました。
上司に相談したところ、「短い時間でいいから、デスクの周辺や洗面所などを磨いてみなさい」とアドバイスを受けました。
時間にして1~2分、磨くことに集中して、ゆっくりと丁寧に磨きます。すると呼吸が自然と深くなり、ゴチャゴチャしていた頭の中がスッキリし、「今一番しなければならないことがはっきりする」とMさんは語ります。
ちょっとした時間を使ってでも、自分の仕事を振り返り、頭の中をスッキリさせた状態で仕事に臨むことが、ミスのない仕事につながるのです。
「急がば回れ」という諺【ことわざ】もあります。気ばかり焦ってしまうときは、単純作業で体を動かしながら、これからすべきことを明瞭【めいりょう】にしていきましょう。
今日の心がけ●心を落ち着けて仕事に臨みます!
鳥取県米子市の中心部にある商店街は、郊外型の大型店舗に押され、4割近くが空き店舗となった「シャッター通り」商店街でした。
危機感を覚えた商店主ら数人が立ち上がり、「笑い通り協議会」を発足。地元のお地蔵さん「咲【わら】い地蔵」にあやかり、商店街の名称を「笑い通り商店街」としました。また近くの加茂川【かもがわ】で観光船を始めたり、お地蔵さんにスポットを当て、地元のよさをアピールし、活性化を図ったのです。
なかでも、お年寄りには、かつて思い出深いデートスポットだった喫茶店「田園」を、デイサービスや障害者の仕事場、カルチャースクールを兼ねた「福祉&交流施設・田園」へと改装。お年寄りが集まることで、社会福祉が実現するコミュニティを成功させました。
商店街の通り名も「徘徊【はいかい】ロード」とし、お年寄りが安心して交流できる演出をするなど、輝いて見える街を目指して燃えています。資金不足も地元の人々が寄付をしてくれるなど、情熱の勝利といえるでしょう。
今日の心がけ●変化をパワーに換えます
「俺はなんてツイてないんだろう。何をやってもうまくいかない。あーあ、つまらない」と言って、自分に運がないことを嘆いている人がいます。
世の中には、運命は人間の力ではどうすることもできないものだと考えてしまう人が、じつは少なくありません。
しかし人生とは、「運命」という言葉ですべてが決まってしまうような、情けないものではありません。運命や境遇とは、あらかじめ定まっているものではなく、その人の心の持ちようで、その通りに変わっていくものなのです。
倫理研究所の創設者・丸山敏雄【まるやまとしお】は「運命を切り開くは己である。境遇をつくるもまた自分である。己が一切である。努力がすべてである」と言っています。
たとえ困難な状況にあっても、それを自己啓発の足場として己の生活態度を振り返り、改めることで素晴らしい人生が開けるのです。
大切なのは、困難な状況を恐れず、真正面から受けて立つ姿勢です。どのような時でも、前向きに果敢に生き抜きたいものです
今日の心がけ●運命を自ら切り開きましょう