和する極意

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 「清ければ魚棲まず」という諺があります。極端に澄んだ水には魚が棲まないように、あまりに潔白で人を責め過ぎる人には、仲間がいなくなるという意味です。

 清く正しく生きることは、人間として良いことには違いありません。しかし、あまりに度が過ぎる場合、他人の粗【あら】を見つけては咎【とが】めるようになり、最後には友人を失って孤立してしまう恐れがあります。

 ある寺で住職の交代式が執り行なわれました。後任の住職が、引き継ぎにあたって心構えを前任者に尋ねたところ、「あなたは好人物で、知識にも明るい人ではある。反面、あまりに潔癖すぎるから、何事ももう少し大まかな態度でいることが肝要かと存ずる」という言葉が返ってきました。

 しかし新しい住職は、結局この教えに従わず厳しい方針で臨んだため、人間関係でつまずき、住職としての責任を全うできなかったといいます。

 人間社会では、許される範囲での寛容さが求められます。「人と和して生きていく」ための知恵と度量を、私たちは身につける必要があるでしょう。


今日の心がけ●寛容の心で生活しましょう
  

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