中小企業の経営コンサルティングを主な業務とするK氏は、会計事務所の中堅社員として、多くの得意先を任【まか】されています。
数年前、得意先の会社に税務署の調査が入り、経理処理について指摘を受けました。担当者として、修正申告書の作成に取りかからなければなりませんでした。K氏は初めての作成に戸惑い、〈絶対失敗できない〉と意気込みました。
しかし、勢い込むほど空回りするばかりです。困り果てたK氏は、思い切って先輩に相談してみました。すると、具体的な方策を丁寧に指導してくれたのです。
さらに、「K君、自分にも失敗の経験があるよ。でも、失敗は成長のチャンスでもあるから、焦らず、粘り強く取り組んでごらん」との助言を受けました。
この助言により、精神的に落ち込んでいたK氏の心は解きほぐされ、新たな勇気が湧いてきたのです。その後、修正申告書を作成し、税務署に提出したところ、一発で受理され、K氏は胸を撫で下ろしたのでした。
行き詰まった一人で悩まず、周囲に相談することも脱出法の一つです。
前田の今日の心がけ◆失敗を成長の元として前進します。
S氏が、宿泊したホテルのフロントで、精算をしていた時です。S氏の隣で、精算を終えた高齢の男性が深々と頭を下げて、フロント係に「ありがとうございました」とお礼の言葉を述べました。
〈何か特別なことがあったのだろう〉と思いましたが、その後の男性のあまりにも謙虚で誠実な姿勢に、S氏は心を打たれました。
宿泊をさせてもらったホテルに対して、感謝の気持ちを伝える行為は、見ていて気持ちよく素晴らしいことに思えたのです。
S氏は男性の態度に学び、客の立場であったとしても、お世話になった相手に対して、しっかりと感謝の言葉を述べようと、強く心に誓ったのでした。
それ以来S氏は、買い物をし終えた客がレジ係にお礼を言う姿や、バスを下車する際に、乗客が運転手に対して感謝の言葉を伝える姿などが、自然とよく目に留まるようになりました。
今では、「ありがとうございます」という言葉を、さりげなく言えるS氏です。
前田の今日の心がけ◆感謝の言葉を伝えます。
効果的に会議を進めていくには、参加者の自覚と運営準備が必要です。
最近では、社内での会議を効果的に行なうため、「スタンディング会議」という、参加者が全員立ったまま、短時間で会議を進めていく企業もあります。
効率よく会議を進める条件の一つとして、時間配分が重要です。一般的に、人が集中できる時間は、30分から90分と言われています。
協議事項が複数ある場合には、参加者が会議に集中できるような時間配分で、運営プランを立てていくことが必要となります。
条件の二つ目は、会議の目的を、参加者全員がしっかり認識することです。課題を明確にし、発展的な意見を交換することが必要です。参加者が目的を認識しないまま会議が進むと、時間だけを浪費することにもなりかねません。
参加するだけの会議にならないよう、目的を認識しつつ集中して話し合い、意義ある会議を開いていきたいものです。そして、建設的な意見を提案するためにも、日頃の職務に積極的に取り組みましょう。
前田の今日の心がけ◆目的を認識して会議に参加しましす。
自部門も会議が長いという声も聞いています。工夫と事前準備で短く!!努力します。
会社に電話がかかってきた場合、通常「はい、○○会社の○○です」と自分から名乗ります。しかし最近、家庭では変化が起きています。
AさんがB子さんの自宅に電話をしたところ、しばらくして不機嫌そうな若い男性が出ました。番号を間違えたのかと思いながら、「すみませんが、B子さんのお宅ではありませんか」と尋ねると、「はいそうですが・・・」と言います。
改めてはっきりと「○○町のAと申します」と告げると、打って変わって「失礼しました。母と替わります」と応え、当人と話すことができたのでした。
事情を聞くと、Aさんの電話の前に悪質な勧誘の電話があり、怖くなって出ないつもりでいたところ、結局息子さんが出たとのことでした。
また、ある人は自宅にかかってきた電話で、名乗ることは決してないと言います。「オレオレ詐欺の電話かもしれないので控えている」とのことです。
電話をかける側は、受ける側の気持ちを配慮して「○○ですが、○○さんでいらっしゃいますか」と、はっきり優しく確認をとったほうがよいようです。
前田の今日の心がけ◆電話をかける時には名乗ります。
作業をスピードアップするには、素早い判断が必要です。適切なマニュアルがあれば、それに沿えばよいのですが、自身で判断せざるを得ない場合が問題です。
仕事を進めていく上で、判断に迷った時にはどうしたらよいでしょう。判断に迷う状況が初めてのことならば、熟慮【じゅくりょ】する必要があります。同僚に意見を求めたり、上司の指示を仰【あお】ぐことも必要となります。
状況が改善できたならば、その方法を記録しておくことが大事です。その場しのぎではなく、文書化して記録することです。その積み重ねた資料が、やがては職場の共有財産にもなり得るのです。
同じ状況が再び起きた際、迅速【じんそく】に対応するには、あいまいな記憶を頼りにするより、記録に基づいて対応することが、ケアレスミスを防ぐことになります。
記録しておくべきかどうか判断ができない時は、迷わずに、とにかく書き記す習慣を身につけましょう。
気づいたらすぐ記録することが、職場全体の成功につながるのです。
前田の今日の心がけ◆気づきはすぐに記録します。
女性が旅行鞄を重そうに持ちながら、駅の階段を上がっていました。すると、後ろから年配の男性が近づき、その女性の鞄に手を伸ばしたのです。
女性は驚き、「さわらないでよ!」と声高に叫びました。さらに「あなた誰なの! さわらないで」と声を荒げたのです。
女性の叫びに圧倒された男性は、「手伝ってやろうと思っただけだ!」と言い返し、足早に階段上のホームに消えていきました。
男性が鞄に手を伸ばした真意は不明ですが、女性は、瞬時に<鞄を盗られる>という意識が働いたのでしょう。もし男性が、ひと言「お手伝いしましょうか?」と声をかけたとしたら、両者の間に不穏な空気は生じなかったかもしれません。
ひと言が足りなかったために相手に誤解を与えたり、ひと言多かったために相手を傷つけたりするケースは、よくあることでしょう。
よき「会話力」を身につけることは、社会生活を円滑にさせるものです。普段の生活の中で、お互いに心地よい会話をするよう心がけたいものです。
前田の今日の心がけ◆会話力を磨きます。
食品関係の大手販売会社に勤めて3年目のM子さんは、順調に仕事を覚えてきたものの、人間関係で大きな壁にぶつかり、悩む日々が続いていました。
新しい課長が転任してきた日に、みんなの前で言葉尻を茶化され、課長の顔を見るのも嫌になってしまいました。その後は無視されることもしばしばで、出勤がだんだんと苦痛になってしまったのです。
ある日、M子さんは学生時代に部活動で使用していた「体調管理チェック表」を思い出しました。挨拶上手になりたいと思っていたこともあり、十項目各十点満点で合計百点満点の「挨拶チェック表」の記録を始めたのです。
1.誰にでも
2.いつでも
3.自分から先に
4.笑顔で
5.明るい声で
6.始めと終わりに0・5秒のアイコンタクト
7.体と顔をまっすぐ向ける
8.ゆっくり顔を上げる
9.頭を下げるとき両手を重ねる
10.目上の人に対しては席を立つ。以上の十項目です。
最初の1ヵ月は効果を実感できませんでしたが、平均点が80点台になった3ヵ月後、M子さんの人間関係の悩みは消え、課長とも打ち解けていたのでした。
前田の今日の心がけ◆自己チェックの習慣をつけます!
他人を変える前に、自分が変わろう!
農業関係の飼料製造にかかわっているB社の朝礼は、朝一番の全社員の顔合わせとしては、あまりにも沈みきったものでした。
進行の新入社員は、不慣れな様子でマゴマゴとした感じです。朝の挨拶で前に出た男子社員は、声は大きいもののヤル気がない素振りです。
経営理念の唱和になっても、積極的に声を出そうとする社員はいないのです。
このような朝礼を前に、社長は声を張り上げ自ら行動を示すのですが、何も変わりません。社長の口から思わず、「いったい、いつから我が社の朝礼はこんな状態になったのか、昔はイキイキとした朝礼をしていたのに・・・」と愚痴が出ました。
人には慣れというものがあります。同じことを繰り返していると、いつの間にかできているつもりになって、基本が崩れていくものです。
基本動作をきちんと見直すだけでなく、一つひとつの事柄に心を込めて深めていくことが大切なのです。「慣れ」をこそ怖れたいものです。
前田の今日の心がけ◆自社の朝礼を見直してみます
私の管轄の大阪の部門は、活力朝礼実践中です!
今朝、皆さんは何人の人と視線を合わせ、声に出して挨拶をしたでしょうか。
目を伏せて小さな声で「おはようございます」と言ったり、会釈のみで済ませてしまったり、あるいは相手から挨拶をされても聞こえないふりをして、無視してしまったという人はいないでしょうか。
K社では、「相手を好きになろうと思ったら、自分から先に明るく大きい声で挨拶しましょう。その結果、得をするのは自分のほうです」と指導しています。これは、挨拶の波及効果を指してのことです。
「おはよう」と元気な声で挨拶すれば、相手からも「おはよう」という挨拶が返り、その人がさらに別の人に気持ちよく挨拶すれば、同じく挨拶が返ってきます。挨拶は連鎖的に広がっていき、それにつれて周囲の明るさも増していくのです。
「人は鏡」です。こちらが丁寧に挨拶をすれば相手も丁重になり、無愛想にすれば相手もぶっきらぼうな返事をします。
明るく挨拶することで、働きやすい職場環境にしていきましょう。
前田の今日の心がけ◆明るい挨拶を交わします!
万人幸福の栞 4条 人は鏡、万象はわが師
エンジニアのTさんが、地方へ出張した時のことです。仕事を終え、本社のある東京へ帰る日の朝、乗車予定の特急列車が止まってしまいました。
原因は、落雷による信号機故障。早朝のため、バスなどへの振替【ふりかえ】輸送もできず、そのまま待つしかありませんでした。
結局、90分間車内に閉じ込められたTさんでしたが、その日の出来事を深く後悔したといいます。未明から天候が荒れていたので、フッと「一本早い列車にしようかな」と感じたにもかかわらず、結局はそうしなかったからです。
危ないなと感じた時に、ニュース等で天候を確認したり、少し早めに駅に行って様子を確かめる。そういった、できることを気づいたときに行動に移すべきであると、Tさんは反省したといいます。
「虫の知らせ」という言葉がありますが、人間には「何となくそう感じる」という直観力があります。自己の内なる声に耳を傾ける素直さ、それを即行動に移す強さを磨き、生活や仕事の場で役立てていきたいものです。
前田の今日の心がけ◆心の声に耳を傾けます。
でも最近のJRはよく止まります。
「旅の恥はかき捨て」ならぬ「人生の恥はかき得」と言うのは、オリジナルTシャツの製作会社社長の久米信行【くめのぶゆき】氏です。
人は、知識や経験のないことに対しては、臆病【おくびょう】になりがちです。そこに失敗や恥を恐れる心理が働くからです。しかし、新しい険しい道を避け
ていては、恥をかくこともない代わりに、新しい発見も、ドキドキワクワクするような出合いもないでしょう。「それでは少しも面白さがない」と久米氏は言う
のです。
「恥をかけばかくほど、よく学び、決して忘れず見返そうというガッツも湧【わ】いてきます。恥をかくということは、自分の枠を超えた新しいチャレンジをしているということ」とし、恥はチャンスであり、「かき得」であると強調します。
レストランで食事をするときも、あえて初めての店を選び、知らないメニューを頼むことを氏は勧めます。吉と出るか、凶と出るか、どちらに転ぶかはわかりませんが、新しい何かに出合う機会が増えるのは確かです。
私たちも「恥はかき得」と心得て、勇気ある一歩を踏み出しましょう。
前田の今日の心がけ◆恥ずかしがらずにチャレンジします!
人は、今の自分よりも成長していきたいと願っているものです。最低限、現状を維持したいとは思っても、今より後退したいとは思わないでしょう。
では、どうすれば自分自身を高めていけるのでしょうか。そのためには、常に学びの姿勢を強く持ち続けることが大切です。
江戸時代の儒学者【じゅがくしゃ】・佐藤一斎【さとういっさい】が著【あらわ】した『言志録【げんしろく】』の一節に、「太上【たいじょう】は天を師とし、其次【そのつぎ】は人を師とし、其次は経【きょう】を師とす」とあります。
太上とは最高の人物のこと。最高の人物は天すなわち大自然から学び、その下の人間は人を師とし、そして書物から学ぶという意味です。
忙しい日々にあると、自然から学ぶ姿勢を忘れてしまいがちです。たとえ都会の中でも、少し目を外に向けてみると、四季の移ろいを感じることができます。
アスファルトの間から芽吹く雑草から生命の力強さを感じるなど、都会の中でも自然を感じ、学び取ることはできるはずです。
自然の偉大さに目を向け、自己の学びの姿勢を高めたいものです。
前田の今日の心がけ◆自然を学びの師とします。
国内有数のタオル生産地として知られる、愛媛県今治【えひめけんいまばり】市。かつてタオル業界は安価な中国製品に押され、売り上げが伸び悩んでいました。
関係者は斬新【ざんしん】なデザインを期待し、東京の有名アートディレクター・佐藤可士和【さとうかしわ】氏を招聘【しょうへい】しました。工場を見終
えた氏は、「高い技術があり、かつ素材が良い。もともと無いものを付け足すのではなく、ブランド品としてさらに磨きをかけるべきだ。高級感あふれる無地の
白いタオルが良い」と強く主張したのです。
白地の高級タオルなど売れるものかと思いつつ、熟練者がタオル地のさらなる改良を重ね、最高一万円のバスタオルができあがりました。
生産者自身が忘れていた、技術と素材の良さを前面に打ち出した今治ブランド。吸水性と肌触りの良さが消費者に認められた形です。
素材の良さを活かすことが大切なのは、商品だけに限りません。人や組織にも独特の良さがあるはずです。自分の良さはどこか、自社の強みは何か。日々再発見に努め、磨きあげ、活かしていきたいものです。
前田の今日の心がけ◆良さを活かします。
本日は21年目の結婚記念日です。
嫁さんに感謝!!21年間ありがとう!
人と待ち合わせをして、「連絡なしの10分の遅刻は許せるか」というアンケート調査を、女性情報誌『シティリビング』がホームページ上で実施しました。
結果は「許せる」が52%、「許せない」が48%と、ほぼ半々だったようです。前者の理由として「携帯があっても連絡できない事情もあるだろう」と言
い、後者は「携帯を持っているのだから、連絡ぐらいできるはず」と主張。携帯電話の普及で、時間と連絡の意識は変わったようです。
ある小学校が「時間を守る」というテーマで標語を作りました。「じかんは たいせつな みんなの たからもの」(一年生)、「もう二度と この時間は もどらない」(三年生)、「2分前 よゆうをもって 教室へ」(四年生)。
「大切に 毎日すぎる この時間」(六年生)。時間が無限ではなく有限であることが、子供たちの標語からも窺い知ることができます。
「時の刻みは命の刻み」です。1日24時間、一年間で8760時間。二度と取り戻すことのできない、限られた時間を大切にしたいものです。
前田の今日の心がけ◆時間を大切にします。
フランスの哲学者・ルソーが『社会契約説』の中で述べたように、人が二人以上で仕事をしていくためには、社会的な規範【きはん】が必要となります。
この規範があるからこそ、お互いの立場を尊重していけるのです。職場においても、お互いが仕事をしていく最低条件が規範といえるでしょう。しかし中には、必要なルールを「ばれなければ」「自分くらいなら」と破る人もいるようです。
例えば社用の携帯電話を、公私混同して使用する人がいます。会社と社員の信頼関係が薄れてしまったため、社用電話の明細を利用者へ配布し、私用をチェックしている会社もあるそうです。
自分の横で私用電話をしている同僚がいた場合、どのように感じるでしょうか。些細【ささい】なこと、たった一回くらいならと感じるかもしれませんが、そうした一回の行ないが信頼関係を崩しかねないのです。
気持ちの良い環境で仕事をするためにも、約束事を守る姿勢が信頼関係のある職場になるということを知りましょう。
前田の今日の心がけ◆職場マナーを守ります。
本日、2月11日は建国記念の日です。初代・神武【じんむ】天皇が奈良県の橿原【かしはら】の地で即位してから、2669年目に当たります。
平成の今上【きんじょう】天皇は125代目になります。家がこれだけ存続し、皇后陛下と共にすべての名前がはっきりとわかり、崩御【ほうぎょ】の日まで明確にされているのは、世界中で天皇家をおいて他にありません。
亡き124代のお祭りが連綿【れんめん】と続いていることは、いかに先祖を忘れず大切にしているかの証左【しょうさ】であり、世界に誇る誉【ほま】れの一つといえます。
伝統ある日本文化の根底には、こうした「本につながる」一貫した姿勢が横たわり、国民に自然と伝わって、あまねく日常生活の手本となっているのです。
日本人は自己主張が下手だとよく言われますが、自国の誇りを胸に諸外国の人々と接する時に、初めてその主張に耳を傾けてくれることでしょう。
国籍から言語、社史から国の歴史に至るまで、自らが拠【よ】って立つものを正しく自覚し、認め合って、仕事に日常生活に臨みたいものです。
前田の今日の心がけ◆誇りを胸に働きます
企業にクレームを寄せるお客様は、様々な要望や期待を持っています。クレームの対処の仕方について、会計事務所経営のF氏は、「クレームを伝える際、企業に何を望んだか」というアンケートから、謝罪の方法を四つに分類しています。
1.「謝罪の要求」。クレームを言ってくるお客様に対し、適切な謝罪をします。謝罪するポイントを絞ることが大切です。
2.「理由の提示」。どうしてこのような自体になってしまったのか、その原因究明を速やかに行ない、理由はできるだけ明確に伝えていきます。
3.「解決策の提示」。具体的な解決法や弁償・弁済策を示します。「何時までにお伝えします」など期限を区切るよう、具体的に示すことが大切です。
4.「今後の企業姿勢」。同じミスを繰り返さぬよう、どう改善するかという企業の姿勢が求められます。その姿勢を示し、守っていくことが重要になります。
クレームには、新しい課題を学べる「宝」があることを知り、新たな気持ちでお客様の満足を追求していけるよう心したいものです。
前田の今日の心がけ◆クレームから学びます。
Y氏は「ここぞ」という時、一分程度瞑想【めいそう】をしてから事に臨【のぞ】みます。
氏の精神統一は、姿勢を正して、軽く目を閉じることから始まります。続いて、深い呼吸を心がけます。そのコツは、吸うことよりも、吐く息が細く長くなるよう意識するのです。すると、自然と呼吸が深く、脳に酸素が充分に行き渡ります。
私たちは外界の情報の大部分を、目(視覚)から得ています。それを遮断すると、その分、内なる情報(心の声)に耳を傾けやすくなります。姿勢を正し、呼吸を深くすることは、それを効果的に行なう準備です。
姿勢と呼吸を整えると、心が落ち着きます。すると、心身のコンディションが整ってきます。心身が充実してこそ、私たちの力は最大限に発揮されるのです。
瞑想を始めてからY氏は、事が終わって「あれをしておけば」と思うことが少なくなってきました。
始業前や会議前、ほんのわずかな時間でも、気持ちを落ち着かせる間を持って臨みたいものです。そして、「ここぞ」という時に力を発揮しましょう。
前田の今日の心がけ◆気持ちを落ち着かせる間を持ちます。
夫婦は結婚してある程度の年月が経てば、お互いの考え方もわかってきます。夫が「あれはどこにある?」というと、妻は「あれではわかりませんよ」といいながらも、たいていは夫の意図したものを持ってきてくれるものです。
しかし、会社で同僚らが「あれはどうなっている?」と言った場合、以心伝心で即座にそれを理解できる人はいるでしょうか。
職場においては、指示を具体的に伝えなかったために、受ける側を混乱させ、思わぬ事態になってしまうこともあります。
社会においては「説明責任」を果たさないと、不利な状況が生じたりします。その原因を探っていくと、依頼するほうが「相手はわかっているはず」と勝手に思い込んで、伝達を簡略にしたというケースがよく見られます。
野球でいえば、キャッチャーがピッチャーにサインを出し確認し合うように、指示・伝達は相手が理解していることを確認するよう心がけることが必要です。
相手に物事が通じるように、正確な言葉を使いましょう。
前田の今日の心がけ◆的確な指示を出します
昨年の日本シニアオープン選手権に、最年長プロゴルファーとして出場したのが古市忠夫【ふるいちただお】氏(68歳)です。
ゴルフとの出合いは、プロとしては遅く30歳のとき。以降、神戸市の商店街でカメラ屋を営みながら練習に明け暮れ、メキメキと上達を果たしました。
そんな折、阪神・淡路大震災で被災。家財を運び出すチャンスはありましたが、近隣の人命救助を第一に考え、自分の財産をすべて焼失してしまったのです。
ところが駐車場にあった車は無事で、トランクからゴルフバッグが出てきました。「神様がゴルフで生活せえと、俺に残してくれたんやな」と、プロテスト挑戦を決意。約2000人中50人合格という狭き門を、六十歳にして突破したのです。
震災を体験したことで、<生かされている>という感謝の気持ちが生まれた古市プロ。感謝をすることで、持てる力以上の何かが湧いてくると言います。
感謝は人が物事を成し遂げるための、大きなエネルギー源です。「ありがたい」「うれしい」という思いを、いつも胸に秘め置きたいものです。
前田の今日の心がけ◆感謝の気持ちを深めます
目上の人に会う時は、必ずその人より前に会場入りし、約束の時間より15分前にスタンバイすることを継続しているのは、関西大学の白石真澄【しらいしますみ】教授です。
忘れ物をしても、携帯電話やメールで連絡して資料をそろえるなど、修復可能な時間が15分だからなのだそうです。
約束事の中でも、時間を守ることは仕事上の基本であり、それは同時に双方の信頼を築く、大切な行為といえます。
それだけではなく、社員一人ひとりの行動が、企業の信頼を築くことにもなるので、時間を守るといった基本的な行動こそが重要になってくるのです。
人はどれほど準備を周到【しゅうとう】にしていても、ついうっかり忘れることはあるものです。だからこそ、それぞれの仕事に合わせて修復可能な時間を得ることは、精神的に余裕を持って仕事に取りかかることができます。
約束においては、時間をしっかりと守り、準備を周到にして、心に余裕を持って仕事に臨んでいきたいものです。
今日の心がけ◆時間に余裕を持って仕事をしましょう
人の心は自由自在です。体はじっとしていても、心の動きには制約がありません。過去を懐かしく思い出すことも、十年後の未来の自分を想像することも、自在なのです。テレビで世界の情景を見ながら、心は遥【はる】かその地に飛んでいます。
さらに、この心の自在性は、人の生き方の上にも表われてきます。張り切って、喜んで仕事に取り組むことも、不平不満を言いながら働くことも自由です。
困難な状況に直面した時、〈ピンチはチャンス〉と受け止めて切り拓いていくか、反対に〈もうダメだ〉と逃げ出してしまうか、それも本人の自由です。
ところが、こうした心の有りようの違いによって、人生に様々な格差が現われてくるのです。前向きか後ろ向きか、積極的か消極的か、プラスに考えるかマイナスに考えるかで、全く正反対の人生を歩むことになります。
人生の主役は自分自身です。自分の人生をどのようにデザインしていくかは、心の持ち方次第といえます。いい出会いやチャンスに恵まれる人は、間違いなく明朗な心の持ち主でしょう。
前田の今日の心がけ◆明朗な心を持ちます
「食の安全」が問題視される昨今【さっこん】ですが、日本人の「季節感の安全」も心配であると、コラムニストの石井英夫【いしいひでお】氏は指摘しています。
例えば、インゲンの旬は夏ですが、季節に関係なく一年中出回っている状況です。氏は、季節感が鈍【にぶ】ると、日本人としての感性が衰えると懸念【けねん】しています。
日本研究者の中国の王敏【ワンミン】氏は、「自然と風土への愛着を、言葉そのものから喚起【かんき】されるイメージをもって表わす民族は、日本人のほかにはいない」と、自著の中で紹介しています。
俳句に使う季語や季題、手紙の書き出しに季節の挨拶を入れることなどは、外国人には不思議に映るようです。しかし、日本人の季節に対する繊細な感性と表現力に、驚きと敬意を表わす外国人も多くいます。
日本人の季節感は、美意識や倫理観を養ってきました。さらに、暮らしの中で自然に目を向けることは、環境に配慮する「エコ感覚」を培【つちか】うことでしょう。
自然を身近に感じながら、季節を表わす言葉と感性を磨いていきたいものです。
前田の今日の心がけ◆季節を表現する感性を養います
2月に使う手紙の季語
立春の候
早春の候
春寒の候
厳寒の候
余寒のみぎり
残寒のみぎり
晩冬のみぎり
2月に使う手紙の季語の応用
~季節の言葉を使った時候の挨拶の例文~
立春とは名のみの寒さ
冬の名残りがなかなか去らず
春とは名ばかりでまだ真冬のように寒く
暦の上に春は立ちながら
立春とはいっても、まだまだ寒い日が続きます。
庭の梅がほころび、私のほおもうれしさにほころんできます。
うぐいすの初音を首を長くして待つ今日このごろ、
春の予感が街のそこかしこで芽吹いています。
今日、何を見つけたと思います?ふきのとうが芽を出していたんです。
豆まきも過ぎたというのに、寒さはいまだ厳しく、
三寒四暖と申しますが
いくらか寒さもゆるみ
梅のつぼみもそろそろ膨らみ
女性の多くが社会へ進出し、管理職や重要な役割に就く人が増えました。同時に、社内外でプレゼンテーションをする機会も増えています。
人材開発会社のN氏は、「女性は感情が豊かで情景描写はうまいが、論理的に伝えるのが苦手な人が多いようだ」と指摘し、論理的に話すコツを三つ挙げます。
1.話をいくつかのパートに分けて、そのつど結論から話す。
2.話は短く。面白い話でも脱線し過ぎることなく、本来、話すべき内容が薄まらないようにする。
3.テーマ、結論、思考過程の順番で、冒頭であらかじめ簡潔に話しておく。
ただし、「あまり、気にして硬くなると逆効果。論理的な話し方を目標にしながら、自分らしさも生かしてほしい」とアドバイスします。もちろん論理的に話すコツは、女性だけに限らず、男性にも有用です。
職場においても家庭においても、相手の立場になり、わかりやすく話すことは、より良いコミュニケーションを築く架け橋となることでしょう。
前田の今日の心がけ◆相手にわかりやすく話します!
「返事」には三つのレベルがあると言われます。
一つ目は、相手の呼びかけに対して返事が遅い、返事をしたあと復唱して確認をしない、返事をしたのに動かないという、二流のレベルです。
二つ目は、返事をしたことをきちんと行ない報告を怠【おこた】らない、時間がかかるときは経過を報告して完了予定を伝えるという、一流のレベルです。
では、三つ目の返事とはどのようなものなのでしょうか。依頼された先の仕事につながるよう流れが読める時には配慮を加える、「こうしようと思いますがい
かがでしょうか」と頼まれる前に先んじて自分から提案し、希望の期限より早めに仕上げる等【とう】が、超一流レベルの返事。適切な気づきも不可欠です。
返事は好意のバロメーターです。頼んだほうは、完成時のイメージを描いているため、そのイメージを共有することも大切な確認事項です。
返事をする時には、さりげなくプラスアルファの配慮を加えるなど、自己の即応力を磨きながら「超一流の返事」を目指しましょう。
前田の今日の心がけ◆超一流の返事をします!
本日は朝礼当番でした。
トヨタ自動車で6200台販売したトップセールスマンの井上壮樹氏のお話しをしました。
(世界一クルマを売る男が教える!凄い営業)
中堅社員のAさんは、抱えきれないほどの仕事に気を揉【も】みながら、家庭では父親として、高校三年生になる娘の進路に頭を悩ませていました。
ある朝、妻から「あの娘はあなたに相談したいけど、いつもすれ違いで何も言えずただ泣いているの。一度話を聞いてあげて」と言われたからです。
Aさんは、遅い帰宅途中の電車の中で、自分もほとんど父親と交流が持てなかった、寂しい青年時代をふと思い出しました。そしてまた、Aさんの父も現在の自分と同じように、切ない思いをしていたのではないかと初めて思ったのです。
家に着くと、妻が嬉しそうな顔でAさんを出迎えました。妻は、「あの娘が『私負けない。お父さんだって仕事頑張っているじゃない。本当にやりたいことを一所懸命考えて、ハッキリ目標を決めてからお父さんに相談するわ』って言ったのよ」と、Aさんの手を優しく握りました。
その後Aさんは、娘と進路について話す機会を持ちました。「家族の絆」が深まったことを感じながら、仕事にも家庭にも充実した日々を送っています。
前田の今日の心がけ◆相手への思いやりを育てます!