言葉の使い分け

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 民俗学者の神崎宣武【かんざきのりたけ】氏は、言葉の豊かさは感性の豊かさでもあるといいます。日本人の四季感を鈍【にぶ】らせた要因の一つに、日常の食事用語の混乱を挙げています。

 たとえば漬物は、古語でいうと、「新香【しんこ】」と「古香【こうこ】」の二つの意味がありました。新香とは、浅漬けのことで、野菜の新鮮な味を残すものを指しました。お客様をもてなすために時々漬けた、ハレ(特別な日)の漬物を示す言葉でした。

 古香は、たくあんに代表される保存用の漬物です。一年にわたって小出しに食すケ(日常)の副菜でした。今では、たくあんをお新香と呼ぶ人が多いようです。

 ハレの主食が御飯、ヶの主食が飯【めし】(糅飯【かてめし】という少量の米に雑穀や根菜を炊きこんだもの)でした。また、汁ではハレの汁が吸い物やおすましで、ケの汁は実汁食【みつけ】(具だくさんの味噌汁)で、御を冠して呼ぶことはないといいます。

 御【お】が頭につくのは、ハレの料理で、かつての日本人は、言葉の使い分けができていたそうです。時代とともに、使われ方が変わった言葉がありますが、本来とは違う意味で理解されている言葉も多いようです。


今日の心がけ言葉を見つめ直します

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このページは、前田が2009年3月21日 11:27に書いたブログ記事です。

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