父の服

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 Kさんは、ことあるごとに、妻の父の服を着ています。10年前に亡くなった父が身につけていたスーツやコート、ワイシャツなどのほとんどを、遺品【いひん】として受け継いだものです。

 Kさん以外にも、親類は何人かいたのですが、体にほどよく合う人がいないからでした。父の服は型の古いものもあり、あまりうれしいわけではありませんでしたが、ある日遺品のスーツを着て、妻の実家を訪れました。

 その時、スーツ姿のKさんを見た母が、声を上げて泣き出したのです。Kさんは、涙を流しながら喜んでいる母を見て、<体形がほぼ同じだから、お父さんを思い出したのだろう>と、胸が詰まったそうです。

 それ以来Kさんは、母に会う際には、父の服を着るようにしています。これをきっかけに、ギクシャクすることのあった母との仲もよくなり、心から「お母さん」と呼べるようになりました。そんな二人を、妻も喜んで見守っています。

 「父の服のお蔭で、家庭も仕事も順調です」と、感謝しているKさんです。


今日の心がけ家族に感謝します。

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このページは、前田が2009年3月29日 09:48に書いたブログ記事です。

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