経営者モーニングセミナー後の朝食会で、
男性数人が倫理実践の話題で盛り上がって
いました。生花販売業を営むS氏が、「来月、
妻の誕生日なんです。何かいいプレゼント
はないですかね」と言いました。
「指輪がいい」「旅行でもしたら」などの案
が出ましたが、Sさんは「何か倫理の実践
に則したお祝いの仕方がないだろうか」と
考えました。そんな氏に対して先輩会友が
「奥さんへの感謝の想いを書き出して贈っ
たら」と促したのです。
「そんなこと考えもしなかったですよ、で
きるかな?」と尻込みする氏を、周囲は「大
丈夫、できる」と励まします。最後には切
りのよい数で百個、「妻へのありがとう」を
記して贈ることになりました。
妻の誕生日まで四十日余り、「一日に二、
三個見つければいいのだから」と軽い気持
ちで決意したものの、三十個を越えると次
がなかなか出てきません。瞬く間に二十日
が経過すると、氏は「この程度しか妻に感
謝していなかったのか」と、自分の実践の
至らなさに愕然としたそうです。
「これでは誕生日まで間に合わない」と思
ったSさんは、妻との出会いから現在まで、
「自分が変わったこと」「嬉しいと思ったこ
と」を一つひとつ振り返り始めました。
結婚してからは、掃除・洗濯・食事の支
度から解放されて、仕事に力を入れられる
ようになりました。中でも、食生活は独身
時代と現在では一変しています。栄養が偏
っていた食事内容が、結婚後は自家製の漬
物など妻の手作りメニューが食卓に並んで、
栄養バランスがよくなりました。
続けて「働きを支えてくれる」をはじめ、
「いろいろな楽しみを教えてくれた」「一緒
に趣味を楽しんでくれる」「自分の親や弟妹
に良くしてくれる」「いつも綺麗でそばにい
てくれる」等々、ささやかでも氏にとって
嬉しかったことを書き出していきました。
また、Sさんは「妻が変わったことは何
だろう」と考えました。結婚に伴って、住
まいが変わり、仕事が変わり、更には苗字
まで...。今回の実践の過程で初めて、大き
な変化を受け入れてくれていた妻への感謝
を、氏は発見することができたのでした。
結婚当初には有り難く思っていたものの、
いつの間にか薄れていた感謝の念、見過ご
していた妻の心遣い―それらを細かくメモ
していくと九十個を超えていました。
そして迎えた妻の誕生日、氏は「愛する
妻へ、一〇〇のありがとう」と題して便箋
に書き始め、感謝の想いを一〇〇項目書き
上げました。九十九番目は「僕と結婚して
くれてありがとう」、一〇〇番目は「(氏の
苗字)(奥様の名前)として、共に生きてく
れてありがとう」でした。
振り返って氏は、次のように語ります。
「形にあらわすという行為が、想いを深め
ることにつながるのだと学びました。今回
の実践で妻に対する気持ちが深まりました
が、仕事にも好影響がありました。
花を贈ることも、感謝やお祝いの気持ち
のあらわれです。その心を表現するお手伝
いをさせていただくのが、生花販売を営む
私の使命だとやり甲斐を再確認しました」
その後、S氏は「実践したつもり」に陥
りがちな自分に注意しつつ、「心を形にあら
わしてこそ本物」と心得て、日々の実践に
励んでいます。
男性数人が倫理実践の話題で盛り上がって
いました。生花販売業を営むS氏が、「来月、
妻の誕生日なんです。何かいいプレゼント
はないですかね」と言いました。
「指輪がいい」「旅行でもしたら」などの案
が出ましたが、Sさんは「何か倫理の実践
に則したお祝いの仕方がないだろうか」と
考えました。そんな氏に対して先輩会友が
「奥さんへの感謝の想いを書き出して贈っ
たら」と促したのです。
「そんなこと考えもしなかったですよ、で
きるかな?」と尻込みする氏を、周囲は「大
丈夫、できる」と励まします。最後には切
りのよい数で百個、「妻へのありがとう」を
記して贈ることになりました。
妻の誕生日まで四十日余り、「一日に二、
三個見つければいいのだから」と軽い気持
ちで決意したものの、三十個を越えると次
がなかなか出てきません。瞬く間に二十日
が経過すると、氏は「この程度しか妻に感
謝していなかったのか」と、自分の実践の
至らなさに愕然としたそうです。
「これでは誕生日まで間に合わない」と思
ったSさんは、妻との出会いから現在まで、
「自分が変わったこと」「嬉しいと思ったこ
と」を一つひとつ振り返り始めました。
結婚してからは、掃除・洗濯・食事の支
度から解放されて、仕事に力を入れられる
ようになりました。中でも、食生活は独身
時代と現在では一変しています。栄養が偏
っていた食事内容が、結婚後は自家製の漬
物など妻の手作りメニューが食卓に並んで、
栄養バランスがよくなりました。
続けて「働きを支えてくれる」をはじめ、
「いろいろな楽しみを教えてくれた」「一緒
に趣味を楽しんでくれる」「自分の親や弟妹
に良くしてくれる」「いつも綺麗でそばにい
てくれる」等々、ささやかでも氏にとって
嬉しかったことを書き出していきました。
また、Sさんは「妻が変わったことは何
だろう」と考えました。結婚に伴って、住
まいが変わり、仕事が変わり、更には苗字
まで...。今回の実践の過程で初めて、大き
な変化を受け入れてくれていた妻への感謝
を、氏は発見することができたのでした。
結婚当初には有り難く思っていたものの、
いつの間にか薄れていた感謝の念、見過ご
していた妻の心遣い―それらを細かくメモ
していくと九十個を超えていました。
そして迎えた妻の誕生日、氏は「愛する
妻へ、一〇〇のありがとう」と題して便箋
に書き始め、感謝の想いを一〇〇項目書き
上げました。九十九番目は「僕と結婚して
くれてありがとう」、一〇〇番目は「(氏の
苗字)(奥様の名前)として、共に生きてく
れてありがとう」でした。
振り返って氏は、次のように語ります。
「形にあらわすという行為が、想いを深め
ることにつながるのだと学びました。今回
の実践で妻に対する気持ちが深まりました
が、仕事にも好影響がありました。
花を贈ることも、感謝やお祝いの気持ち
のあらわれです。その心を表現するお手伝
いをさせていただくのが、生花販売を営む
私の使命だとやり甲斐を再確認しました」
その後、S氏は「実践したつもり」に陥
りがちな自分に注意しつつ、「心を形にあら
わしてこそ本物」と心得て、日々の実践に
励んでいます。

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