音の先

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 製造業に従事するS君は、自分の仕事に誇りを持てないでいました。

 単調な作業に対し、「このままでいいのだろうか」という思いは増すばかりで、納得できない毎日を過ごしていたのです。

 ある日S君は、取引き先E社の社長と、街でバッタリ出会いました。E社は不況のあおりで、大幅な業務縮小を余儀なくされています。

 「君の会社に行くと、いつも工場からリズミカルな機械音が聞こえていたね。この音の先に、ウチの部品も次々と出来上がってきているんだろうなと思うと、機械の擦【す】れ合うギスギス音も、妙に美しく聞こえてきたよ」と言うのです。

 S君の担当している製造ラインは、E社の部品は扱っていませんでしたが、「御社の部品はウチの宝だ。その宝を再び活かすことができるよう、私もひと踏ん張りしてみるよ」との言葉に、S君自身、熱い気力が湧いてくるのを感じました。

 私たちの仕事は、どこかで誰かを幸せにしているものです。自分の仕事の先にある「音色【ねいろ】」に耳を傾けてはいかがでしょう。


今日の心がけ◆仕事に誇りと責任を持ちます

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このページは、前田が2009年5月29日 10:34に書いたブログ記事です。

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