ノンフィクション作家の柳田邦男【やなぎだくにお】氏が参加した、乳幼児の心の発達にかかわるシンポジウムでのことです。氏は、今時の母親の実態に唖然【あぜん】としたと言います。
それは、小児科医が発表した、ある母子休憩所で母乳を与えていた10人ほどの若い母親たちについてでした。母親全員が、我が子の顔を見ずに黙々と携帯電話のメールに没頭していたというのです。
そうせざるを得ない理由があったり、この事象【じしょう】が現代の母親すべてに当てはまるものではないかもしれません。しかし、乳幼児期は心と体を育てる上で大切な時期です。母親が子供の目を見、抱きしめ、声をかけることが必要なのです。
柳田氏は、母親に絵本の「読み聞かせ」を提唱【ていしょう】しています。時には涙を流し、時にはとびきりの笑顔で、読み聞かせを重ねることが豊かな心を育みます。
自分の都合だけを優先して、目を背【そむ】けていては大切なものが伝えきれず、良好な心も関係も作り上げられません。大事な家族、仲間、助け合うべき周りの人たちに、笑顔を向け声をかけ、ふれあえる環境を築いていきましょう。
今日の心がけ◆ふれあいを大切にします

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