落とし物

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 Sさんは、通院途中の道端【みちばた】で小銭入れを拾いました。あとで交番に届けようと思いましたが、時間が経【た】つにつれてその気持ちは薄れ、<自分の懐【ふところ】に・・・>というあさましい気持ちが高まっていきました。

 診療後にSさんが会計を待っていると、隣にいたお年寄りが携帯電話を取り出し、小銭入れを置き忘れていないかを家に問い合わせ始めました。

 話の内容から、Sさんが先ほど拾った物のようで、「失礼ですが、こちらですか?」と尋ねると、お年寄りは喜びの顔に変わり、何度もお礼を言われました。

 お年寄りと離れた後、Sさんは<自分は試されたな>と思いました。もし落とし主に会わなければ、小銭入れを自分のものにしていたかもしれなかったのです。
<偶然にも隣り合わせになってよかった>と、Sさんは胸をなでおろしました。

 周囲の視線がある時にはできることも、人の目がない時にはできないことがあります。人は見られていない時にこそ、本性【ほんしょう】が現われるものです。

 <誰も見ていない時こそ試されている>と常に自分に言い聞かせましょう。


今日の心がけ自分を客観的に見ます

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このページは、前田が2009年7月21日 08:07に書いたブログ記事です。

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