2009年11月アーカイブ

二度寝よ、さようなら

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 今朝の皆さんの起床は、いかがでしたか。目覚めとともにサッと起きられましたか。それとも、二度寝、三度寝とグズグズした起き方だったでしょうか。

 「人生はマラソン」という表現があります。同様に「一日は百メートル走」とするならば、朝の起き方が、その日のスタートを大きく左右します。

 サッと起きると、気分よく一日が始まります。逆に、グズグズと起きた時は、スッキリしない気分で一日が始まり、事もスムーズに運びません。

 サッと起きない人に共通するのは、「あと5分」「あと10分」と、起きるのを先延ばしにする曖昧【あいまい】さです。この「もっと寝ていたい」という思いは、充分に寝ていないことに対する不満の裏返しです。

 充分な睡眠がとれているのに、「あと5分、10分」とグズグズする人は、睡眠に対して感謝の心を持てず、起床という行為を忌【い】み嫌っているのです。

 充分な睡眠時間を確保することはもちろん、目が覚めたら「今日もよく眠れました」と睡眠に対して感謝をし、二度寝に別れを告げましょう。


今日の心がけ◆睡眠に感謝します
 

子供の頃の夢

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 美術系専門商社に勤務し、管理職として二年目のK氏。子供の頃の苦い思い出から、同僚や後輩に対して<絶対に先入観を持たない>と心に決めています。

 K氏は幼児期に小児喘息【しょうにぜんそく】を患【わずら】い、入退院を繰り返していました。そのため、病室や自宅から、外の世界に思いを馳【は】せつつ絵を描くようになりました。

 小学校に入学後も担任の先生から絵を褒【ほ】められ、いっそう描くことが好きになりました。しかし、小学校四年生のある日のことです。担任の先生から「明日、この絵を持って美術専科の先生のところに行くように」と言われました。

 翌日、美術専科の先生を訪ねると、「K君の絵は子供らしくない。だれか大人に手伝ってもらったのだろう」と告げられ、大きなショックを受けたのです。

 以降、学年が上がるにつれ喘息の症状は軽くなったものの、「画家になりたい」という淡い夢は消え、楽しく絵を描くということはなくなりました。

 K氏は今、失敗する後輩社員がいても「いつか、大きな成果を上げるかもしれない」と温かく見守りながら接し、自己の苦き思い出を良き教訓に変えています。


今日の心がけ◆人を先入観で見るのはやめます

学びを活かす

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 日々の活動の場には学びがあります。学んだものを自分のものにするには、まず受け入れ、積極的に動き、そして身につけることです。身について初めて、自在に活用できるようになるのです。

 例えば、毎日行われる職場での朝礼です。時間にすると十数分ぐらいでしょう。これを義務的にこなしていたのでは、他に活かすまでには至りません。

「発声の練習の場」「挨拶の確認の場」などと、自己の目標を掲げて参加すれば、学びが一つ増えるのです。身につけば、会議での発表の場などで活かせるようになるでしょう。

積極的に受け入れる心が、その後の成果を大きく変えるのです。

 受け入れるか受け入れないかは、心の持ち方一つです。あらゆる場に、学びのチャンスがあります。人生を意義あるものにするために、自分が興味のある分野以外へも、目を向けてみるとよいでしょう。

 職場でもプライベートでも、「学んだものは、自分のものにしていく」という積極的な生き方を、身につけていきたいものです。


今日の心がけ◆積極的に学びます

拍手の文化

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 オペラやクラシックのコンサートを鑑賞する際、出演者が登場した時や演奏終了直後に拍手をするのはマナーとなっています。さらに、すべての演奏が終了した時には、大きな拍手をして感動や感謝の気持ちを表現します。

 明治時代以前には、主として拍手は神社を参拝する際のものでした。手のひらを打ち合わせて鳴らすことで感謝や喜びを表わし、願いをかなえるために、神様を呼び起こす行為と捉【とら】えられてきたのです。

 江戸時代までは、能楽【のうがく】や歌舞伎などの観劇で音を立てることは作法に反すると考えられ、今日【こんにち】のような拍手をする習慣はありませんでした。

 明治時代中期以降、西洋の人たちが日本の劇場で、観劇の後にマナーとして拍手をしているのに倣【なら】い、拍手の習慣が日本人にも習慣化されました。

 拍手は感動や感謝の気持ちを相手に伝えるもので、お金には換えられない心遣いです。ビジネスシーンにおいて、拍手をする機会が訪れた際には、心を込めて賞賛【しょうさん】の意を表したいものです。


今日の心がけ◆感謝の心を表現します

急がば回れ

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 車で得意先を回っていた営業担当のKさん。いつもの帰路が渋滞だったため、脇道に入って抜けようと試みました。ところが、逆に身動きが取れなくなり、いつもより遅く帰社する結果となりました。

「急がば回れ」という格言があります。急ぐ時には、何が起こるかわからない近道をするより、遠くても安全な本道を通るほうが、安全かつ着実であるという戒【いまし】めです。

 仕事においても同じです。苦しい努力の積み重ねで自己を向上させる人がいる一方で、やさしい仕事を求めて要領よく立ち回るがために、中途半端な結果しか出せない場合もあります。

 難しいこと、苦しいことから目を背【そむ】けず、着実に努力を積み重ねましょう。そこから自身が向上し、生きがいや使命感を見いだす道が生まれるのです。

 波風の抵抗がない仕事は、一見すると楽そうに見えます。しかし、荒波にもまれながら歯を食いしばって達成した仕事が、自己を成長させてくれるのです。


今日の心がけ◆苦しいことに立ち向かいます

心のよりどころ

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 経済の低迷が続き、「自信喪失【じしんそうしつ】」から抜け出せない人が増えています。統計数理研究所は、2008年実施の「日本人の国民性調査」結果を公表しました。

 不安定な社会状況を反映してか、「ここ1ヵ月の間にイライラしかかったことがある」若者が急増しました。特に20代から30代の若年層では、1953年の調査開始以来、初めて6割を超える結果となりました。

 一方、家庭や職場での人間関係を重視し、精神的な充足感を求めていることもわかりました。「家族や仕事以外での上役とのつき合いがあったほうがよい」の割合が高く、不安定な雇用環境が反映していると分析しています。

 社会生活の基本単位である家庭を「心のよりどころ」とすることが、イライラのない「自信回復」への道となるといえそうです。そのためには、まず家族同士の会話を密にして「つながり」という意識を持つことが重要です。

 家族と離れて生活している人は、電話・メール・手紙などで「つながり」を確認し、自己の心のよりどころを取り戻してみてはいかがでしょう。


今日の心がけ◆心のよりどころを確認します
 

語彙力を高める

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 会議やプレゼンテーションで、言葉を言い間違えて恥ずかしい思いをすることがあります。語彙力が乏【とぼ】しいと、自分が意図することが説明できないばかりでなく、仕事における専門性や知識がないと判断されるなど、マイナスに働きがちです。

 語彙を増やす方法として、文章コンサルタントの堀内伸浩【ほりうちのぶひろ】氏は「単語帳を作る」ことを勧めています。メモ帳を用意しておき、知らない言葉が出てきたら、すぐにメモを取り辞書を引きます。これを積み重ねていきます。

 堀内氏は、辞書を引く際に、国語辞典の他にも、類語辞典や反対語辞典を引く習慣をつけておくと、さらに効果的であると推します。

 よく知らない分野の語彙を増やすために、脚本家の秦健日子【はた たけひこ】氏は、「専門家が集うインターネットの掲示板やブログを読む」実践をしています。わからない言葉も浴びるように読んでいるうちに、うっすらと意味がわかってくるといいます。

 文章を書き写したり、音読するなどの工夫をしながら、「言葉の意味を理解し正しく使うこと」ができる力を高めていきましょう。


今日の心がけ◆多くの文章に触れます

些細なこと

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 小さなことをコツコツと積み重ねていけば、仕事も家庭もうまくいくものです。逆に、些細なことを疎【おろそ】かにすると、後々【のちのち】、大きなミスにつながるのです。

 飲食店を経営するSさんは、最近、細かな不満が募【つの】っていました。お客様が注文をする際に、従業員が注文の確認をしなかったり、品物を間違えて渡すケースが多くなっているのです。

 しかし、自分自身を振り返ってみた時、自らがスタッフにミスを連発させる環境を作り出していたのではと、ふと思い当たったのです。

 仕事では、パソコンで発注の入力ミスをしたり、仕入れの数が違っていても見逃【みのが】しがちでした。家庭では、妻の話を聞かずに空返事【からへんじ】をしたり、自分にできることまでも妻に任せきりだったりで、夫婦喧嘩の絶えない毎日でした。

 自分の仕事のミスや家庭でのイザコザが、従業員に波及したのだと反省したSさん。「すべての場において、些細なことこそ大切にしよう」と決めて取り組むようになった時、職場の従業員のミスは消えていったのでした。


今日の心がけ◆些細なことに気を配ります

生活リズムの向上

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 家庭や学校で特別なトラブルもないのに、疲れて学校に行けない子供たちが増えています。<子供の基本的生活習慣の確立や、生活リズムの向上につながる運動>を推進する文部科学省の研究班は、次のような実験を実施しました。

 学校に行けない子供たちを、「日中は強烈【きょうれつ】な人工太陽を浴びせ、夕方には徐々【じょじょ】に暗くして、夜になると真っ暗にする」という環境に置きました。

 すると、体の細胞に昼と夜のリズムがつき、3週間ほどで元気を取り戻し、学校に通えるようになったのです。

 東北大学加齢医学研究所の川島隆太【かわしまりゅうた】教授は「人間の脳は、午前中に一番よく働きます。夜型の人間でも午前中がピークです。早起きをしている子のほうが、特に脳が活発に働いています。早寝早起きは非常に重要です」と述べます。

 「早起きは三文の徳」という諺があります。太陽に合わせた生活リズムの中で、適切な運動、バランスの取れた食事、十分な休養・睡眠を取ることで、健康増進や仕事の効率アップを図ることができるのです。


今日の心がけ◆早寝早起きを徹底します

やればわかる

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 Eさんは、置いてあるはずの場所に備品や書類がなく、探すことの繰り返しで、時間を無駄にしている状態に悩んでいました。

 「頭ではやらなければとわかっているのですが、どうしても後片付けができないのです」と打ち明けるEさんに、先輩は次のように言いました。

 「『わかっている』と言っても、やっていないのだから、それは『わかっていない』のと一緒だ。やってみなければ、何事もその大切さはわからない。まずは動くこと、徹底的にやり抜くことだ」と、強い口調で実践を促したのです。

 先輩の言葉に発奮【はっぷん】したEさんは、徹底して後片付けに取り組む決意をしました。一ヵ月後、以前よりも仕事がスムーズに進んでいる毎日に気がついたのです。

 Eさんは、「後片付けを徹底することで、仕事がこれほどはかどるとは思わなかった。わかっているつもりで、実は何もわかっていなかったのだ」と以前の自分を反省しました。

 できない言い訳を捨て、まずはやってみましょう


今日の心がけ◆まず動いてみます
  

同じであること

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 今年9月に、メジャーリーグ史上初となる9年連続200安打と、メジャー通産2000安打の偉業を達成したマリナーズのイチロー選手。アメリカの大手スポーツサイトでは「史上最も優れた選手の一人」と称賛しています。

 記録はもちろん、イチロー選手の野球に取り組む姿勢が高く評価されています。オールスターゲームでも「試合前の調整法を教えて欲しい」と合同練習を申し出る選手がいるなど、他チームの選手からの信望【しんぼう】も厚いようです。

 シーズン中、イチロー選手は試合前の準備、練習メニュー、試合中の身体の動かし方に至るまで、厳密に「同じであること」にこだわるといいます。

 バットも、日本でプレーしていた時から一貫して、同じ形のバットを使用しています。「バットは道具ではない。自分の体の一部」と語るほど、用具を大事に扱い、バッティング直後も必ず静かにバットを置くのです。

 誠実さをプレーにも道具にも向けながら、一日一夜【いちや】努力を積み重ねているイチロー選手。その非凡な姿勢から学ぶものは多くあるようです。


今日の心がけ◆努力の積み重ねで仕事を身につけます

教え魔

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 M氏がゴルフフコンペに参加した日のことです。練習場でクラブを振っていると他のグループが練習をしている様子が目に留まりました。

 「もっと脇を締めて」「ボールから目を離すな」「肩の力を抜いて」など、何人かが初心者らしき一人にアドバイスをしています。

 しかし、「もういい。自分の好きなように打てばいい。せっかく注意してやっているのに・・・」と、一人の指導者が諦めてしまったのです。

 スポーツにおいても仕事においても、教えることに夢中になりすぎて、教わる側の立場を無視した指導やアドバイスをする「教え魔」がいます。

 それを素直に聞く人もいますが、聞いているフリをしている人も見られます。教える側が自己流の押しつけや欠点の指摘をするだけで、教わる側の立場で指導していないというケースがあるからです。

 教える側は、相手の習熟度をよく考慮して、「なるほど〇〇のポイントがよくわかった」と感謝されるような指導を心がけたいものです。


今日の心がけ◆相手の状況を考慮します

方言で接客

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 山形新幹線の車内販売員・茂木久美子【もぎくみこ】さんは、方言で接客をしています。肩ひじ張らない言葉が柔らかな雰囲気を醸【かも】し出し、乗客からよく声をかけられます。

 茂木さんは、入社当初、言葉の端々【はしばし】に出る山形弁を隠すように努めてきました。しかし、つい方言が出てしまった時に、乗客から山形の名所を尋ねられたことで、方言を隠すのではなく活かした接客を試みることにしたのです。

 平均売り上げをはるかに超える実績を残し、カリスマ販売員と評される茂木さん。重さ150キロのワゴンを進行方向に押すのではなく、乗客の様子が見えるように後ろ向きでバックし、通常は3往復のところ7往復と精力的に動きます。

 最初に全車両を回った段階で、乗客の層により、売れ筋の予想を立て、90種類ある商品の配分をその都度見直すという、先見的な工夫も心がけています。

 職場では、接客のロールプレイング、備品の点検など、綿密な周到さが重要です。今日の仕事は今日限りです。受け身ではない、オリジナルな発想で、出足鋭く踏み出しましょう。


今日の心がけ◆オリジナルな発想をします


 「仕事はシンプルであるべき」と訴えるのが、9月に還暦【かんれき】を迎えた現在も、全国をライブツアーで駆け巡るロック歌手の矢沢永吉【やざわえいきち】氏です。

 「仕事でも生きていく上でも、なにかひとつ『夢中』があれば走り続けられるんだよね」と主張する矢沢氏。逆に、日々の仕事や生活に「夢中」になることで、シンプルに自分と向き合えるともいえるでしょう。

 昨今【さっこん】の厳しい経済状況に対して、氏は「今ってラッキーだよね、みんなが大変だもん。俺一人が不幸かもってウジウジするより、よっぽどシンプルじゃない」と、今こそ真正面から仕事や自分に向き合うことを訴えます。

 社会情勢や経済状況に流されず、ひたすらに「お客様に喜んでいただきたい」という思いで仕事に取り組む姿勢が、今の時代にこそ求められていると言えるでしょう。

 「音楽も会社の仕事も、『夢中』になれば、どんどん前に走っていく」と矢沢氏が言うように、「夢中」を原動力として自分を高めていきましょう。


今日の心がけ◆夢中になって走り続けます

準備の大切さ

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 NHK「のど自慢」の名司会者であった故・宮田輝【みやたてる】氏は、毎週木曜日には開催地に入りました。地元商店街を歩き、さらにタクシーの運転手などからも現地の情報収集をして、日曜の番組本番に臨【のぞ】んだといわれています。

 「敵を知り己を知れば百戦危【あやう】うからず」という格言があるように、ビジネスやスポーツにおける事前の準備は重要です。

 ビジネスにおいては、自己の能力を向上させるだけでなく、相手の好みや傾向を知ることも、商談や対人関係の上に大きな影響をもたらします。

 勝敗を競うスポーツにおいては、試合に向けての体力面や技術面のトレーニングにはじまり、試合直前にはメンタル面の調整を図るなど、万全な準備なくしては、勝利をつかめないのです。

 計画や準備をせずに「出たとこ勝負」で仕事をすれば、よい結果は得られません。「仕事の前に綿密【めんみつ】な準備あり」をモットーに、仕事内容やお得意様を充分に把握し、自信を持って「本番」に臨みましょう。


今日の心がけ◆準備を完全にして取り組みます
  

自己を変える

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学校、職場、地域での人との出会いは、自分の環境に大きな変化をもたらします。同じように本誌『職場の教養』との出合いが転機となった人がいます。

 イベント企画・運営会社に勤務するS氏は、イベント会場でお客様に対応することが苦手でした。朝礼で本誌のリーダーを担当し、感想を述べるようになって、スムーズな対応ができるようになり、お客様とのトラブルがなくなりました。

 製菓会社に勤務し、経理を担当するN子さんは、職場でも地域でも人と話すことが苦手でした。しかし、朝礼で「ハイ」と積極的に輪読に参加するようになってから、地域の行事に参加する積極性が身につきました。

 こうした声がある一方で、「良い内容だとは思うけれど、押し付けられているように感じる」「人前で読むのは恥ずかしい」という声もあります。

 朝礼参加者の声は様々ですが、本誌を活用することはあくまで一つの手段です。自分を変えるのは、何より自身の前向きな思いからです。

 「これがよい」と受け入れるところから、自己変革が始まるのです。


今日の心がけ◆これがよいと受けます

畳の表替え

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 M氏は自宅の和室の畳が古く擦り切れてきたため、「畳の表替え」を考えていました。そんなある日、格安で対応するというフレコミの新聞折込みチラシが目に入りました。

 M氏が飼っている愛犬は和室が好きで、畳を汚す癖があったため、<たとえ犬が汚しても、格安の畳ならばまた張り替えればよい>と考えていました。

 ところが、商談に来た営業担当者は「ワンちゃんが汚しても、すぐに拭き取れる畳表がありますよ」と和紙で作った高級な畳を紹介してきました。

 値段は3倍以上します。しかし、ペットと共生するM氏の立場を熱心に考えてくれる担当者の姿勢に心打たれ、この畳表に替えることを決心しました。

 予想通り愛犬は畳を汚しましたが、畳を傷めることなく処理できたため、<この畳を薦められてよかった>と感謝したのでした。

 M氏は「我が家の立場になって、どの商品が最適かを見抜いてくれたんだ」と畳屋の担当者に感謝をしながら、新しい畳に満足感を得る日々を送っています。


今日の心がけ◆お客様の立場で考えます
  

活力朝礼を工夫しよう

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 活力朝礼を導入している企業は、活気に満ち溢れています。

 導入前と比べて、「朝のスタートにケジメがついた」「元気な挨拶が交わせるようになった」「会社の方針が徹底するようになった」など、さまざまな効果が現われています。

 しかし、何事も長年続けていると、マンネリ化することも事実で、時には活力朝礼の意義の確認や進行方法を見直し、新たに工夫を加えることも必要です。

 見直しに際して、チェックしたい三つのポイントがあります。

1会社は、この活力朝礼に、何を求めているのか。

2活力朝礼を行なう私たちは、どのような朝礼だったら納得がいくのか。

3もし、お客様が見ていたとすれば、どう思うだろうか。

朝礼をつくってきた先輩たちの苦労を尊重しながらも、後に続く社員たちの創造力で再構成し、新しい視点で活力朝礼を進化させましょう。それが、時代に左右されることなく、元気な会社を維持する基【もと】となるのです。


今日の心がけ◆活力朝礼を進化させます

打つ手は無限にあり

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 経営の神様と呼ばれる松下幸之助氏は、会社経営にあたり常に不況対策を考えていました。その前提は従業員の雇用を守るということでした。そして不況が来るたびに、会社発展のチャンスとして新しい取り組みに挑んできました。

 現在、出口の見えない経済状況が続きますが、私たちは社をあげてこのピンチに立ち向かい、前進していくことが求められています。具体的な取り組みをしている会社の例として、次のようなケースが挙げられます。

1 不況だからこそ、他社と同じやり方を見直すチャンスと捉えて、新規事業開発に取り組む。

2 通常よりも一時間早く仕事に取りかかり、残りの一時間を自己研修の時間に充てる。

3 朝礼などで挨拶実習を徹底して、より丁重な態度でお客様と接することができるようにする。

4 多くのお得意様に日々の感謝の挨拶回りをする。

 どのような状況下でも打つ手は無限です。経営者と従業員が心をひとつにして、職場環境を明るく灯し、優良企業に変革するチャンスを生み出しましょう。


今日の心がけ◆今できることに磨きをかけます

母の応援

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 「照れ屋の母が黙って応援してくれたからこそ、今の僕がある」と語る、タレントの加藤茶【かとうちゃ】さん。現在は俳優・コメディアンとして精力的に活躍しています。

 加藤さんは、高校卒業を目前に上京して、音楽のバンドマンを目指しました。他界した父がギタリストだったという影響もあったようです。

 トロンボーンなどの高価な楽器を買うお金がなく、スティック一本あればいつでも練習ができるドラムを選びました。そして毎日八時間、練習し続けたのです。

 その後、加藤さんは、音楽バンドからコントグループとなった「ザ・ドリフターズ」にドラマーとして加入し、少しずつ人気者になっていきました。

 その陰には、長男の加藤さんに「自分の好きなことをしなさい」と、応援してくれた母がいました。人は、どのような状況のもとでも、好きなことには夢中になれるものなのです。

 やる気は、「好き」と隣り合わせです。目の前の仕事をまず好きになり、日々工夫しながら、仕事を楽しんでやり遂げましょう。


今日の心がけ◆仕事を好きになります

褒【ほ】め上手

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 人はいくつになっても、褒められると嬉しいものです。特に、子供の成長にとって褒めることは大切で、社会への適応能力が高くなると言われています。

 「肯定されることで、自分の存在や価値を確認できる。やる気を起こす動機づけになるし、自分を大事にする自尊【じそん】感情も生まれる」と、京都大学大学院の板倉昭二【いたくらしょうじ】准【じゅん】教授は言います。

 一方で、<褒められた時の受け止め方が年齢によって違ってくる>という、海外での実験結果があります。板倉氏が分析したところによると、4、5歳児は「能力が高いから褒められた」と素直に受け止めました。しかし、12歳ぐらいは「能力がないから努力しないと・・・」と逆説的に受け止める傾向が見られたそうです。

 褒め方によっては、相手が逆の意味に受け取ってしまう場合もあるようです。大人の社会でも、行き過ぎた褒め言葉にならないように気を配るべきでしょう。

 良好な人間関係を築くためにも、「この人の美点は何だろう」とプラスの意識で関心を持ち、素直な言葉で「褒め上手」を目指したいものです。


今日の心がけ◆褒め上手を目指します
 

能力を磨く

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 企業も人も厳しい環境にある時代です。職場で働く私たちは、与えられた仕事をこなすだけでは、充分とは言えなくなってきています。

 「自分はこんなものだ」「これが精一杯だ」などと、自己の能力を限定していたのでは、その厳しさに呑【の】み込まれてしまう危険性が高まります。

 「鶏【にわとり】を地上に寝かせて、目の前に直線を引くと、鶏はその直線で縛【しば】られていると錯覚して動かなくなる」という話があります。私たちも、この鶏のように自己を縛りつけて、自らの限界を決めてしまってはいないでしょうか。

 限界で「ある」「ない」の判断は、最後の最後で充分でしょう。仕事を成功させるために、まずは「自分には何が必要で、どの部分を向上させるべきか」といった、自己の能力を磨く姿勢が大事です。

 漫然【まんぜん】と仕事をせずに、もう一工夫する余地はないか、改善点はないかなど、常に新しい視点で仕事に取り組むことが大切です。その流れの中で問題点を探し、解決していく。それが自己の能力を磨くということなのです。


今日の心がけ◆自分の能力を磨きます
 

パパ大好き

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 出勤前のN氏を見送りに来た4歳の息子が、「パパ、お仕事に行かないで」と言いました。「だってパパのことが大好きだから」と、初めて我が子から「好き」と言われ、N氏は「早く帰ってくるからね」と気分よく出社しました。

 あまりのうれしさに職場の女性社員にその話をすると「息子さんの言葉は、奥さんの寂しいという気持ちを投影【とうえい】しているのではないですか」と、思わぬことを言われました。

 振り返ってみると、最近妻と二人で会話をしたことさえ、いつだったか思い出せませんでした。仕事に没頭できるのは円満な家庭があるからと感謝してはいたものの、息子と過ごす時間を優先し過ぎていたのです。

 「妻の支えがあってこそ」と思ったN氏はその日以降、帰宅するとまず、妻との会話を大切にするよう心がけました。

 妻から言われたことを「ハイ」と受け入れられるようにもなり、夫婦の間がより親密化し、仕事への活力となっています。


今日の心がけ◆夫婦愛和を実践します

仕事の意義

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 世の中には、多くの種類の職業があります。そのどれもが社会のために必要なものとして存在します。

 通常、収入を得るために働くことが仕事であると思いがちですが、ボランティアなど収入には関係のない働きで、社会のために役立つものもあります。

 たとえば、自主的に会社や家の周りを清掃し、ゴミや空き缶を拾えば街がきれいになり、社会貢献にもなります。

 それによって、自分自身の気持ちは清々【すがすが】しくなり、人と交わす挨拶も明るくなり、頼まれた仕事を喜んで引き受けられるようになるのです。

 このように考えると、どのような仕事も社会のために役立つものだということが理解できれば、自分の仕事にも意義を見いだせるのではないでしょうか。

 自分の仕事の意義を知って働くのと、知らないままとでは、働く際の心の状態や、仕事の成果に大きな変化が生じるのです。

 与えられた仕事の意義をよく知って、自らに輝きを与えていきましょう。


今日の心がけ◆自分の仕事の意義を知りましょう
  

曇りてもよし

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 江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜【とくがわよしのぶ】に仕えた山岡鉄舟【やまおかてっしゅう】。官軍・西郷隆盛【さいごうたかもり】と幕府軍・勝海舟【かつかいしゅう】の会議を実現させ、江戸城無血開城の道を開いた幕臣【ばくしん】です。その後、明治新政府からも重用され、明治天皇の教育係ともなりました。

 禅の修行にも打ち込んでいた鉄舟は、箱根の山の端【は】からぬっと現われ出た富士山を見て、豁然【かつぜん】として悟りを開き、その心境を次のような短歌にしました。

 晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は かわらざりけり
晩年には胃癌【いがん】を患い、腹部の痛みはかなりのものでしたが、鉄舟は家族にも見舞い客にも明るく接し、次のような短歌を作りました。

 お医者さん 胃癌胃癌と 申せども いかん中にも よいとこもあり

「いかん」とは「いけない」という意味ですが、「胃癌」と掛けて、病気にも良いところがあると歌い、明治21年、座禅を組んだまま大往生を遂げました。

 目の前の状況がよくない場合、それを受け止めることは難しいでしょう。しかし、「曇りてもよし」と受け入れるところから、本当の姿が見えてくるのです。


今日の心がけ◆見かけの姿に囚【とら】われないようにします

  

教えられた通りに

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 子供の頃から虫歯に悩まされていたFさん。いろいろな種類の歯磨き粉や歯ブラシを試していましたが、いつの間にか虫歯ができて、歯科医院に通うということを繰り返していました。

 新しい歯科医院でFさんは、医師から「ずいぶん治療の痕【あと】がありますね.以前通っていたところで、歯の磨き方は教わりませんでしたか」と聞かれました。

 Fさんは歯科に通うたび、磨き方を教えてもらいましたが、「忙しい」「時間がない」と、自己流に戻すことを度重ねていました。

 「今しっかりと歯を磨く習慣を身につけないと、歯を失いますよ」との医師の言葉に、Fさんはドキッとしました。それからは、教えられた通りに歯磨きに取り組み、虫歯が発生しないように努めています。

 歯磨きに限らず、仕事でも自己流による失敗を繰り返していた自分に気づいたFさん。「これからは、まず教えられた通りに実行していこう」と心に決めたのでした。


今日の心がけ◆教えられた通りに実行します

蛇口より物申す

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 Aさんが、ある事務所の洗面所を使用しました。その正面に、次のような張り紙がありました。

 「私に水を飲め! 飲め! と蛇口を開けっぱなしにされても無理というものがあります。そのため排水が間に合わず、お手洗いや床まで水浸【みずびた】しになります。どうか、私を使用の際は必ず、きちんと閉めてください。使用される皆様の心がけを期待しています。蛇口より」

 Aさんが事務所の社員にその意味を尋ねたところ、「水道を使った後、蛇口をきちんと最後まで閉めない人がいて、床に水がこぼれ落ちている場合がある」ということでした。その注意を喚起するために、掲示したのだそうです。

 水道に限らず、電気のつけっ放し、電源の入れっ放しなど、後始末が出来ていないことがあります。使ったら元に戻すのは、使用者として当然の行為でしょう。

 環境問題が叫ばれている現在、一人ひとりが細やかな気を配る必要があるのではないでしょうか。


今日の心がけ◆後始末に徹します


百年の老舗

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 創業百年を超える超長寿企業は、全国で2万1066社に上ることが、東京商工リサーチの調査で明らかになりました。

 都道府県別では、東京都の2377社、大阪府の1168社、愛知県の1106社の順です。県別の全企業に占める割合では、京都府と山形県が、2・62%で最高でした。

 現在までに至る超長寿企業は、「本業重視」「堅実経営」と共に、時代に合わせて変化する「柔軟性」を兼ね備えています。

 企業の長い歴史においては、幾多の危機や苦境に見舞われてきたはずです。そのような中で、たくましく生き残ってきた企業について、同リサーチは「身の丈に合った経営や従業員重視などの日本型経営の長所が見られる」と分析します。

 時代の流れの中で、変えるべきものを柔軟に変化させつつも、自社の良い部分をしっかりと存続させていくことが、いつの時代においても変わらない企業存続の秘訣のようです。


今日の心がけ◆ぶれない軸をつくります

母へのマッサージ

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 製薬会社に入社して半年になる新人のT君は、仕事で大きな失敗をし、何日も落ち込んでいました。ある日、「両親へ感謝の気持ちを伝えたことがあるかい」と上司に尋ねられ、T君は「いいえ、ありません」と答えました。

 すると、上司から「今日、ご両親にマッサージをしてあげられるかな」と思わぬ言葉をかけられたのです。これまで両親に感謝の思いはあっても、形に表わせないでいたT君は、「はい」と素直に即答しました。

 帰宅後、さっそく母にマッサージをしました。久しぶりに触れた母の体は、思いのほか硬く細くなっていたことに驚きました。

 そして、学生時代から迷惑や心配をかけてきた自分の姿が、次々と脳裏に浮かんできました。母への感謝の念が込み上げ、自然と涙が溢れてきたのです。

 翌日の朝礼でT君は、仕事上の失敗を心から詫びることができました。上司からは「頑張れ」とエールを送られ、T君の表情は明るさに満ち溢【あふ】れていきました。

 母への感謝の念が、無限の気力を与えてくれたと信じるT君です。


今日の心がけ◆感謝を形に表わします
  

水没した携帯電話

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 Nさんは企業の教育施設で、3ヵ月間の研修をすることになりました。

 数名で一チームとなり、寝食【しんしょく】を共にします。ビジネスマンとしての基礎を徹底的に教育されるため、スケジュールは過密で余分な時間はありません。

 研修中、Nさんのオアシスはトイレの中でした。短い休憩時間にトイレに駆け込み、結婚したばかりの妻に、携帯電話でメールをすることが常でした。

 ある日の研修の合間に、いつものようにメールを打っていたNさんは、妻と短いメールをやりとりしました。「短文だから大丈夫だろう」という気の緩みが、時間の感覚をなくしてしまい、気づいた時には研修開始の一分前でした。

 慌ててポケットに携帯電話を入れようとした瞬間、携帯電話が滑【すべ】り落ち、便器の中に水没しました。防水のためデータは無事だったものの、Nさんは、研修に向ける中途半端な気持ちが、このような事態を起こしたと反省したのです。

 その後は、研修に集中したNさん。現在、職場でも就業時間と休憩時間をしっかり使い分け、メリハリのある業務をこなしています。


今日の心がけ◆中途半端はやめます

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