アナウンサーのF氏が、長男が通う幼稚園の授業参観へ行った時のことです。砂場で遊ぶ息子の背中にトンボが止まっていました。
それを見た女の子が「Kちゃんの背中に天使の翼【つばさ】が生えている」と言ったのです。その時、F氏の脳裏【のうり】に、あるドイツの逸話【いつわ】が浮かびました。
バスの停留所で乗客が乗【の】り降【お】りし、運転席横のドアが閉まりかけました。その瞬間、一人の男の子が飛び乗ってきたのです。
乗客の誰もが、運転手に怒鳴【どな】りつけられると思って注目していました。しかし、運転手は「坊や、翼をはさまなかったかい」と優しく一言。男の子がニコリとして首を横に振ると同時に、乗客たちは優しい眼差【まなざ】しになったというのです。
「子供は天使」との思いが生活に根付いているからこそ、このような温かい言葉や眼差しが自然に生まれてくるのでしょう。
子供の存在は、世を輝【て】らす無垢【むく】な光です。F氏は我が子から幸福な時間を受け取ったのでした。
今日の心がけ◆子供の存在に深く感謝します

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