私たちが仕事をする上での価値基準として、「利益がなければ意味がない」と考えがちです。しかし、中国の春秋時代・斉【せい】の宰相【さいしょう】であった晏嬰【あんえい】(晏子【あんし】)は、「益はなくとも意味はある」という内容の格言【かくげん】を遺【のこ】しました。
確かに、職場においては、利益や効率を追求することが不可欠【ふかけつ】です。しかし、人として心の鍛錬【たんれん】を図【はか】り、人間性の向上を得ることも益の一つなのです。
この人間性の向上は、一朝一夕【いっちょういっせき】にかなうものではありません。それだけに、すぐには益につながらなくても「挨拶をする、返事をする、後始末をする、小さな約束や時間を守る、姿勢を正す」などを恒常的【こうじょうてき】に行なうのは意義があります。
一つひとつの行為は些細【ささい】な事柄【ことがら】でしょう。しかしそれらが積み重なり、また合わさることによって、大きな益となり得ます。
<日常の些細なことに心を向け、それを実際の行動に移す。行動に移したならば、日々の習慣として継続的に行なう>。それは個人の人間性を高めるだけでなく、潤滑【じゅんかつ】な職場環境を形成するための礎【いしずえ】です。
今日の心がけ◆些細なことに心を向けます

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