2010年3月アーカイブ

視線を上げる

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 日頃、皆さんの視線はどこを向いているでしょうか。うつむき加減になって、ため息や否定的な言葉を漏【も】らすことはありませんか。

 景気低迷が叫ばれる昨今【さっこん】のせいか、目に力のない人や、まっすぐに物を見ない人、思わず下を向いてしまう人が多いようです。そして「〇〇が悪いから」などの否定的な言葉を使うことで、自分の現状を擁護【ようご】する傾向さえ見受けられます。

 明るい光が見いだしにくい今だからこそ、いかに希望や目標を見据【す】えて仕事に取り組むかが大事です。それには、担当している仕事の中で、力を漲【みなぎ】らせた働きができるかどうかにかかっています。

 人は自信がない時に下を向いてしまいがちです。キッと視線を上げて生活をすれば、毅然【きぜん】とした態度が備わるようになり、しょんぼりと視線を下げて毎日を送っていれば、背中の丸まった自信のない姿勢となってしまいます。

 「目は心の窓」とも言われるように、目がどこを向いているかは、自分自身の精神状態をも左右します。視線を上げ、顔を上げ、気を上げていきましょう。


今日の心がけ◆視線を上に向けます
  

山ざくら

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 江戸時代末期に江戸・染井【そめい】村で生まれた染井吉野【そめいよしの】は、葉が出る前に花が枝いっぱいに咲きます。この性質は種子では伝わらず、接【つ】ぎ木や挿【さ】し木などで増やしていきます。そのため、どの木も同じ遺伝子を持ち、一斉【いっせい】に咲いて散ります。

 日本に昔から自生しているのが山ざくらで、ほとんどは葉が先に出ます。自然に受粉した種子によって増えてきたため、一本ごとに異なった遺伝的性質を持ち、花の色も若葉の色も木によって微妙に違い、咲く時期も散る時期もまちまちです。

 江戸時代の国学者である本居宣長【もとおりのりなが】が詠んだ、山ざくらの歌があります。

  しき島の やまとごころを 人とわば 朝日ににおう 山ざくら花

 「しき島の」は「やまと」に掛かる枕詞【まくらことば】、「におう」は「美しく輝く」の意味です。「日本の心とはどういうものですか」と人に問われたなら、「朝日に美しく輝く山ざくらの花と答えよう」と歌っています。

 染井吉野よりも、たくましく長い寿命を持つといわれる山ざくら。今年の春は、個性豊かに咲く山ざくらの数々を愛でてみてはいかがでしょう。


今日の心がけ◆春の花を愛【め】でます  

和して同ぜず

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 論語【ろんご】に「君子は和すれども同ぜず。小人は同ずれども和せず」とあります。

 品格者【ひんかくしゃ】は、和やかな人間関係の構築は心がけるが、その場の空気に左右された無責任な賛同はしないという意味です。

 「和」は、日本人が大切にしている美徳の一つです。「職場においては、周囲と友好な関係を保ちながら生活していきたい」とは、誰もが願うことでしょう。

 しかし、あまりに和を重視しすぎる姿勢は危険です。誤った判断にも目をつむり、表面を繕【つくろ】うだけの関係では、人と人との間には真の友好関係は発展しません。時には、妥協なく注意や忠告を行なわなければならない場面も出てきます。

 倫理・道徳の退廃【たいはい】、ビジネスモラルの低下などが喧伝【けんでん】される現代です。それは、どこかに当事者同士の「甘さ」が存在するからに他なりません。時には意を決して、「正しいことは正しい」と主張を展開する勇気が必要です。

 「自分の為すべきことを断じて為す」という心構えで、真に良好な人間関係を築いていきましょう。


今日の心がけ◆勇気を持って発言します
  

許す心

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 人と人との間で起こる揉【も】め事の端緒【たんしょ】は「怒り」です。しかし私たち人間は、「許す」という気持ちも併【あわ】せ持っています。

 あるセミナーでのことです。一人の青年が壇上に上がりました。そして、「私は昨年、このセミナーでけんかをしていました。そんな自分が、温かな情によって救われました」と語り出したのです。

 この青年は一年前、同じセミナー会場内で、気分がムシャクシャするという理由でK氏に殴りかかりました。

 しかしK氏は、怒るどころか、彼を心配し、その後何度も家を訪ねては真摯【しんし】に対話を続けました。すると、いつしか青年の心に変化が見え始めたのです。

 人に怒りの矛先【ほこさき】を向けることは簡単ですが、許すことは難しいものです。もし怒りの種が大きくなろうとしている時はゆったりとした気持ちで、その人、その物事に向き合い、「許そう」と心の中で言ってみましょう。

 許すことを積み重ねると、心の器【うつわ】が厚みを増し、人として成長できるのです。


今日の心がけ◆人を許す度量を備えます

リーダーの姿勢

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 第一生命が毎年主催する「サラリーマン川柳【せんりゅう】」には、その時々の世相【せそう】が映【うつ】し出されています。次の句は、第21回に第一位を獲得した作品です。

  「空気読め!!」それより部下の 気持ち読め!!

 サラリーマン川柳という性格から、上司を皮肉る作品が多いのも事実です。しかし、上司が部下から揶揄【やゆ】されてばかりではいけません。「職場の空気はリーダーがつくり出すもの」という強い意志が、上司には求められます。

 「部署の目標達成に向けた強固な意志」「率先垂範【そっせんすいはん】の姿勢」「明るい元気な先手の挨拶」「歯切れのよいハイの返事」などを上司が表明し実行すれば、社内の空気は盛り上がります。

 部下は上司を常に見ているものです。業務に関することのみならず、自分の起居【ききょ】動作をも見られているという意識が、自身を律する糧【かて】にもなるでしょう。

 上司たるもの、「自らの姿勢によって職場の空気を変えていく」という気概【きがい】を持ちたいものです。


今日の心がけ◆率先して職場を牽引します

無垢な気

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 T氏が帰宅のため、電車に乗った時のことです。車内では皆が疲れきった表情で、よどんだ空気が漂【ただよ】っているようでした。

 次の駅で、赤ちゃんを抱いた母親が乗ってきました。年配の婦人が少し腰を浮かせると、母親が「すみません」と言って腰掛けました。

 その時、婦人が赤ちゃんを覗【のぞ】き込んで、「何歳ですか」と尋ねたのです。その際、婦人の見せた穏【おだ】やかな表情に、T氏は驚きました。

 婦人に笑顔で話しかけられた赤ちゃんは、次に新聞を読んでいた強面【こわもて】の男性のコートに手を伸ばしました。母親が再び「すみません」と謝【あやま】ると、今度は男性も赤ちゃんにニッコリと微笑【ほほえ】み返したのです。

 停滞【ていたい】した車内の空気は、一瞬にして和やかなものへと変わりました。赤ちゃんの醸【かも】し出す無垢な「気」が、疲れた大人たちの心を思わず緩【ゆる】ませたのでしょう。

 明るく純粋な人は、そこにいるだけで周囲に優しさを与え、人々の荒【すさ】んだ心を和らげる存在であるとT氏は実感したのです。


今日の心がけ◆周囲を和ませる存在になります
 

忙しい

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 Aさんは、大型店舗のドラッグストアへ買い物に行きました。しかし、欲しい商品がなかなか見つからないため、店員に在庫の有無【うむ】を尋ねることにしました。

 店内を巡【めぐ】り、ようやく店員の姿を確認したAさんは、さっそく質問をしました。しゃがみ込んで忙しそうに商品の陳列をしていた店員は、無愛想に返事をすると、Aさんに見向きもせずにツカツカと歩いて行き、場所を指し示したのです。

 そんな態度に腹立たしさを覚えたAさんでしたが、ふと<自分は普段どのようにしているだろうか>との考えが頭をよぎりました。

 「忙しいのに」という気持ちを、顔や態度に出していなかったかと振り返ると、同じような態度をとっていたことが思い浮かんだのです。

 自分のことで手一杯になると、お客様や会社の同僚に、忙しさを理由にぞんざいな態度になってしまいがちです。そのような時でも、他者に対する思いやりを持ち、明るく対応していける心のゆとりを持ちましょう。

 また、相手が忙しそうな時には、気遣【きづか】う優しさも持ち合わせたいものです。


今日の心がけ◆優しさと思いやりを持ちます
  

部下からの助言

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 M社長は、商品代金の集金に、直接取引先に出向く方法を取っていました。

 銀行振り込みのほうが確実なのは理解しており、年長の部下からも変更の助言が何度かあったのです。しかし自分が年下でもあり、<甘く見られてたまるか>という変な意地から、正当な理由もなく頑【かたく】なに拒否していました。

 ある日、社員が集金回りをすべて済ませ、タクシーで帰社する際に、その日の全代金を車内に置き忘れてしまいました。運よくタクシー会社の名前を覚えていたため、すぐに連絡をとって事なきを得ました。

 人の助言を無視していたことを、M社長は反省しました。自分の偏屈【へんくつ】さが、集金の際に社員へプレッシャーを与えていたのではないかと思い至ったのです。

 即座に振り込み方式へと変更し、その経験を包み隠さず話して詫【わ】びたのです。すると、「大金を持っての取引先回りは恐かった」との声が聞こえたのです。

 熱くなっているのは自分だけで、周囲は冷静に物事を見ている場合が往々【おうおう】にしてあります。忠告や注意に対しては、まずは素直に耳を傾けたいものです。


今日の心がけ◆忠告に耳を傾けます
  

自分磨きの場

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 Kさんは、朝礼前の15分間の職場清掃が苦手でした。「何でこんなことをやらされるんだろう」と不満でいっぱいです。しぶしぶ行なうため心が伴【ともな】わず、いそいそと掃除をしている人たちが不思議に思えてしかたありません。

 ある日、読んでいた本にあった「ものは考えようで楽しくも苦しくもなる」の言葉に、Kさんはハッとしました。そして、清掃が嫌だと感じていた自身を振り返り、朝の15分間を「自分磨きの時間」にしようと思い立ったのです。

 ほこりや汚れが目にとまると、「自分の心の汚れだ」と言い聞かせ、<自分磨きだ、自分磨きだ>と心の中で叫びます。高いところにも、できるだけ手を伸ばして雑巾がけをします。<もっと時間が欲しい>と毎回思うほどでした。

 「心を込めて掃除をした後の清々しさは、何ともいえずに爽やかです。毎日、張りのある心で仕事のスタートが切れるようになりました」とKさんは言います。

 向上心を持って物事に望むと、時間が短く感じられるものです。時間が足りないと思うようになれば本物です。何かに夢中になる時間を持ちたいものです。


今日の心がけ◆自己の向上を図ります

春の出会い

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 木々が芽吹【めぶ】き始め、少しずつ気温も上がり、春の到来【とうらい】を感じさせます。春は人の温かさを感じる季節でもあります。慣れ親しんだ仲間との別れや、新しい人々との出会いが、人と人をつなぐ温かさを感じさせてくれます。

 また、新しい職場環境や人間関係の中で、新しいことへの取り組みが始まります。昨日まで知らなかった者同士が、同じ職場で仕事をすることにもなります。

 新しい出会いは、気の合う人ばかりではないでしょう。気の合わない人との付き合いにも、上手に対応していく必要があります。

 仏教には「縁尋機妙【えんじんきみょう】、多逢聖因【たほうしょういん】」という言葉があります。良き縁がさらに良き縁を結び、良き結果につながるということを意味します。

 良き出会いを通して、啓発【けいはつ】されながら私たちは成長していきます。互いに心を通わせ、自ら研鑽【けんさん】を積むことで信頼が生まれます。

 「この人に出会えて良かった」と慕【した】われ、頼られる人間となるよう、自己を成長させていきたいものです。


今日の心がけ◆出会いに感謝します

友だちはいらない

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 K氏は小中学生を対象に、小さな学習塾を経営しています。毎日、夕方になると、子供たちがワイワイ言いながら教室に入ってきます。

 元気のよい生徒が入会すると、友だちを誘ってくれるので経営的にも助かり、教室も活気が出ます。しかし時折、教室の中に、誰とも口を利かず一人でポツンとしている生徒がいます。

 K氏はそのような生徒を見ると、<誰かと親しくなって、楽しい時間を過ごしたいと願っているに違いない>と思うのです。そこで、一人でいる生徒を見かけた時には、授業が始まる前に「友だちはいらない」という以下の話をします。

 「どんな大人でも、親友と呼べる友だちは一人か二人しかいない。ただ楽しく日々を送るだけの友だちは、進路が変われば付き合うことすらなくなってしまうことが多い。自分の心を曲げてまで、付き合ってもらうような友だちはいらない。一生のうちに、親友と呼べる友だちを一人見つければ十分だ」

K氏のたった一人の親友は、最愛の妻だそうです。


今日の心がけ◆友はゆっくり探します
  

物忘れ

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 定年間近のNさんは、ある朝のこと、昨晩見たテレビドラマに出演していた女優の名前を、どうしても思い出せませんでした。

 家族との間でも、「ほら何だっけ。ほら、あれあれ」という会話が確実に増え、妻に「よく忘れるわね」と言われる回数が多くなりました。

 同僚にそのことを話すと、「誰でも加齢に応じて物忘れはあるよ。ただ、体力は年と共に衰えるが、脳は鍛えれば衰えを鈍化【どんか】させられる。使えば使うほどに記憶力も増して、物忘れも少なくなるものなんだ」と励まされました。

 そして同僚は、【1】人の話は心から聞く【2】社員の名前やお得意さんの名前は意識して覚える、などをアドバイスしてくれました。

 物忘れも、笑って済んでいるうちは実害【じつがい】はありませんが、仕事上の約束や決め事などが頭から飛んでしまっては、業務に差し障【さわ】りが出ます。同僚の指摘のように、物事を強く心に留める意識が大切です。

 使えばさらに若返るという脳を、使いに使って活性化させていきましょう。


今日の心がけ◆脳を活性化させます
  

おはぎ50人分

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 祖父が勤めていた会社に勤務して5年目のA子さん。お彼岸と年末の2回、彼女の祖母は、全社員50人分の「おはぎ」の差し入れを持ってきてくれます。

 小豆【あずき】ともち米は、母方の祖母が送ってくれます。その素材を生かして作られたおはぎは、いわば二人の祖母の合作ともいえます。

 A子さんの祖母は「亡くなった夫も自分も大好物なので、夫が昔お世話になった皆さんにも届けたい」という思いを込めて、朝の4時から50個のおはぎを作っているのです。

 できたてのおはぎを皆に配りながら、A子さんは<おばあちゃんは感謝の思いを形に表わしている。私にもできることはないだろうか>と考えました。

 そして<おばあちゃんが年に2回なら、私は月に1回、会社の流し台回りを磨かせてもらおう>と思い立ったのです。水垢【みずあか】が消えていくたびに、共に仕事をしている仲間への感謝や備品への慈【いつく】しみが増しているA子さんです。

 周囲に対し、形として表現できる「何か」を探してみましょう。


今日の心がけ◆感謝の思いを形にします

春雨

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 日本人ほど雨に趣【おもむき】を感じてきた国民は、他にいないかもしれません。それは言葉によく表われています。

 新国劇【しんこくげき】を代表する作品『月形半平太【つきがたはんぺいた】』に、「春雨じゃ、濡れていこう」の名台詞【めいぜりふ】があります。春雨という言葉からは、煙【けむ】るようなやわらかい春の雨を想像することができるものです。春の雨だけでも、数えきれないほどの呼び名があります。

 「雪解雨【ゆきどけあめ】」は、雪を解かして木々や草花の芽生【めば】えを促す雨。「桜雨【さくらあめ】」は、桜が咲く頃に降る雨。「育花雨【いくかあめ】」は、花の生育を促す春の雨。「甘雨【かんう】」は、草木に柔らかく降りそそぐ春の雨など、まだまだ美しい表現があります。

 今では、雨を形容する言葉を使うことは、あまりなくなりました。それは、私たちの暮らしの中に、自然を慈【いつく】しむ機会が減りつつあるからなのかもしれません。

 地球温暖化による気象変動の激しい現代、雨の降り方も、昔とはだいぶ変わってきているでしょう。それでも、季節の変化を敏感に感じることで、自然環境への感謝と愛を育みたいものです。


今日の心がけ◆自然を愛します
  

陳列棚の奥

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 Nさんがよく利用するスーパーマーケットでは、商品の陳列【ちんれつ】は、古い商品が手前で、新しい商品はその後ろに補充【ほじゅう】されています。

 ある日、Nさんがスーパーで買い物をしていると、小さな子供を連れた母親が、Nさんの側に来て商品を選び始めました。すると、子供が「あのおばちゃん何をしているの」と、不思議そうに母親に質問をしたのです。

 Nさんが親子の視線の先へ目を向けると、女性客が屈【かが】み込み、一番下のインスタント食品の棚の奥へ必死に腕を伸ばして、後ろの商品を取ろうとしていました。

 母親は子供に説明するのを躊躇【ちゅうちょ】して、「何か落としちゃったのかしらね」と言葉を濁【にご】しています。Nさんも目を覆【おお】いたくなるような、女性客の行動でしたが、自分にも身に覚えがあり、Nさんは何ともいえず複雑な気持ちになったのでした。

 より新しい商品を求めるのは、消費者として自然の行為ではあります。しかし、度が過ぎる行為は滑稽【こっけい】です。本当に必要なことなのかなど、物の本質をよく捉【とら】えて行動する分別【ふんべつ】が求められます。


今日の心がけ◆度が過ぎる行為は控えます

「歩」に徹する

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 新人のY君は、上司から仕事を依頼されても、「まずは通常業務が先」と自分で判断をして、後回しにしていました。

 仕事にも職場の環境にも慣れてきたY君ですが、雑用や面倒な仕事には見向きもしません。ある日、ダラダラと仕事をしていると、上司に「仕事の要領はもう掴【つか】んだろう。いつまでも、自分のことばかりではいけないぞ」と忠告されました。

 そこでY君は気を引き締め、自分の都合ではなく、依頼された仕事を優先することにしました。雑用も進んでするようになると、依頼者の状況や望んでいることが見えてきました。そして、周りの人との繋【つな】がりが円滑になっていったのです。

 将棋の格言の中に、「歩のない将棋は負け将棋」という言葉があります。相手を負かしにいくには、最も数の多い「歩」の動きが大切なのです。「歩」のように後には退かず、一歩一歩確実に進んでいくと、次第に地力がついていくのです。

 誰しもいきなりトップレベルにはなれません。他人に認めてもらえるようになるには、まず「歩」になりきる心が大事だといえます。


今日の心がけ◆着実に地力をつけていきます
  

あなただけ

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 政府は「観光立国ニッポン」を目指し、2010年に国内を訪れる外国人観光客数を、1000万人へ引き上げる数値目標を打ち出しました。

 例えば、京都の観光業界におけるキーワードは「特別な体験」です。舞妓【まいこ】が抹茶【まっちゃ】を振る舞い、記念写真も撮れるティーパーティなどが話題となっています。

 観光客のみならず、人は「自分だけが特別」という状況や設定に弱いものです。この「特別」という空気をいかにして作り出すかが勝負の分かれ目といえます。

 一般企業においては、お客様や取引先は何人、何件もあるでしょう。現実的には、その中で特定して便宜【べんぎ】を図【はか】ることは難しいものです。要は、どのような時に「私は特別だ」「我が社は特別な計らいを得ている」と感じてもらえるかです。

 <こんなにていねいな接し方をしてくれるのは、私(我が社)を特別と考えているからではないか>と思ってもらえる対応をすることです。

 「あなたは特別」という対応は、巡りめぐってこちらにも返ってくるものです。「あなただけ」をキーワードに、相手の心をグッと掴【つか】んでいきましょう。


今日の心がけ◆特別な状況を設定します
 

直感を活かして

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 直感とは、辞書によると「推理・考察【こうさつ】などによるものではなく、感覚によって物事をとらえること」とあります。

 Nさんが朝一番に出社し、ベランダで体操をしていると、上司が携帯電話を持ちながら、慌【あわ】てた様子で歩く姿が目に入りました。

 いつもと様子が違うと感じたNさんは、<もしかしたら、入り口のカードキーを忘れたのでは>と思い、一階に下りてドアを開けました。

 上司は、「ありがとう。今日はカードキーを忘れてどうしようかと思っていたところだった。君が開けてくれて本当に助かった」と感謝したのです。

 日常生活で、直感が働く時があります。しかし、その直感をどのくらい活かしているでしょうか。Nさんは今回の件で、日常生活に起きる出来事は、直感を磨くチャンスであると実感しました。

 速【すみ】やかな判断が求められる場面に際しては、瞬時に的確な直感を活かせるようにしたいものです。


今日の心がけ◆ひらめきを活かします
 

真似のできない努力を

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 ボクシングのWBC世界バンタム級チャンピオン・長谷川穂積【はせがわほづみ】選手は、昨年12月のタイトルマッチで、10連続防衛を達成しました。

 試合のたびに長谷川選手は、苛酷【かこく】な減量を強【し】いられてきました。その陰には、夫の長谷川選手と共に、毎回数キロ体重を落とすなどして、減量苦を乗り切ってきた妻の支えもあったのです。

 ボクサーに減量はつきものとはいえ、妻の協力を含めた試合に向けた必死の努力が、10連続防衛を成し遂げた大きな要因だと言えるでしょう。

 どのような分野であれ、限界を突き抜けるような努力を重ねてこそプロです。自分の業務が何らかの理由で停滞【ていたい】している時には、「他人が真似できる努力は、努力とは言わない」と自分を追い込むことも必要でしょう。

 努力という表現は、あくまで結果として形になって初めて「努力」と言えるものです。「努力が大切」「努力こそ仕事の命」と口にするだけではなく、努力を形にするべく、日々の業務に精励【せいれい】していきましょう。


今日の心がけ◆誰も真似できない努力を続けます
 

初詣での喧騒

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 昨年引越しをし、新たな土地で新年を向かえたDさん。妻と一緒に、近くの氏神【うじがみ】様に初詣でに出かけました。地元では有名な氏神様で、早朝にもかかわらず多くの人たちが参拝に訪れていました。

 ところがDさんは、今まで参拝していた神社にはない違和感【いわかん】を覚えました。出店が多く賑【にぎ】やかなのはよいのですが、子供たちは所かまわず境内を駆け回り、あちこちでペット犬の鳴き声や、酒に酔った大人たちの高笑いが響いています。

 加えて、手水舎【ちょうずや】には、飲み物の空き容器や割り箸が投げ入れられ、方々【ほうぼう】にもゴミが散乱していたのです。

 Dさんは、「家族の健康や商売の繁盛などを願い、自身の一年間の決意を固めるための大切な場所」と考えていただけに、心が痛くなりました。年の始まりは、公の場でのマナーについて考えさせられました。

 年の初めのみならず、卒業、入学、入社と、生活の中には様々な節目があります。節目には心静かに、先々に希望を持って思いを巡【めぐ】らせたいものです。


今日の心がけ◆心静かに節目を迎えます

もう一人の名奉行

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 非常事態【ひじょうじたい】が起きた際、咄嗟【とっさ】に判断を下すのは難しいものです。ましてや、責任が我が身に振りかかりそうな場合は、責任の擦【なす】り合いをしてしまうものです。

 裁【さば】きの名奉行【めいぶぎょう】といえば大岡越前【おおおかえちぜん】が有名ですが、同じ江戸町奉行【えどまちぶぎょう】に、根岸肥前守鎮衛【ねぎしひぜんのかみやすもり】という名奉行がいました。次のような逸話【いつわ】があります。

 津波のために、大船が永代橋【えいたいばし】に衝突するという事故がありました。永代橋が壊れ、橋を管理している橋守【はしもり】が奉行所に賠償【ばいしょう】を出訴【しゅっそ】しました。すると鎮衛は、「天災のことゆえ是非に及ばず」と、その訴えを退【しりぞ】けました。

 納得しない橋守に、鎮衛は「船主に賠償をさせるようにするが、事故によって船が壊れたのは、そこに橋があったことが原因であるから、船の損害を賠償しなさい」と裁いたそうです。恐れ入った橋守は即座に訴えを取り下げたといいます。

 これは災害を受けたことを他人の責任にするのではなく、広い視点に立って皆が平等に甘受【かんじゅ】すべきとの裁定【さいてい】といえます。難しいことに直面しても、高く広い心になった時に、正しい判断ができるのです。


今日の心がけ◆広い心で正しい判断をします
 

体に感謝を向ける

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 ある朝、Yさんは目を覚ますと、腹痛や吐き気などがあり、病院へ行きました。検査の結果、「胃潰瘍【いかいよう】」と診断され、入院することになりました。

 会社で残業が続いていたYさん。ストレス解消と言っては、連夜にわたり酒席【しゅせき】の場を設【もう】けていたための、乱れた生活が原因なのは明らかでした。

 入院初日から食事抜きの生活が始まり、点滴【てんてき】だけで栄養を摂取していたため、空腹感に襲【おそ】われました。また、点滴でたっぷりと水分を補給しているため、トイレに行く回数が増え、自らの体に不便さを感じずにはいられませんでした。

 こうした不便さを感じるたびに、Yさんはこれまでの生活を省【かえり】み、いかに自分が体を粗末にしていたかを知ったのです。体が動くことが当たり前と思い、健康な体に感謝できていなかったことを反省したのです。

 退院間近になって食事を口にすることができた時、感激と同時に健康な体を維持することを決意したYさんでした。生活のリズムを見直し、健康な体に感謝しながら、働くことができる喜びを噛【か】みしめていきたいものです。


今日の心がけ◆健康管理に気をつけます
 

息子の宿題から学ぶ

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 新商品の企画がなかなか進まず、息詰【いきづま】っていたNさん。自宅に帰り気分転換に、小学校3年生になる息子の学校の宿題を見ることにしました。

 宿題内容は、「光」という題の書道でした。Nさんが、しばらくの間、息子が道具を準備する様子を見守っていると、カチカチに固まった筆が出てきました。

 道具の扱い方に不安を感じたNさんは、まず筆の洗い方を教えました。その後、書き方を見ていると、筆を鉛筆のように持ち、「とめる」「はねる」「はらう」といった基本ができていません。そこで、Nさんはお手本を示【しめ】すことにしました。

 まず、道具を大切に扱うこと、鉛筆と筆の持ち方の違いを教えました。書道は繰り返し基本を練習することで我慢強さが身につき、それが、スポーツや勉強にも役立つということも伝えられ、親子で有意義な一時【ひととき】を過ごすことができました。

 息子に基本の反復と忍耐の大切さを伝えたNさん。仕事の準備に息詰まっていたのは、成功するという結果に捉【とら】われすぎて、基本を押さえていないからだと気づきました。そして、お客様に必要とされるテーマ探しに集中できたのです。

今日の心がけ◆基本を繰り返し練習します

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 Aさんは駅前のファーストフード店で、毎朝、年配の女性グループが、パートに出る前のコーヒータイムを楽しむ姿を見かけます。

 「あのスーパーの食品はいいわ」「その品物を売っているのはあの店だけよ」と、話に花を咲かせています。忙しい一日が始まる前のひと時が、「プチ情報交換の場」となっているようです。

 このようなコミュニティー・サークル的な役割をなすものは、若い世代のメール、男性陣のアフターファイブの居酒屋談義【いざかやだんぎ】、主婦たちの井戸端会議【いどばたかいぎ】などがあるでしょう。その伝達力は、マスメディア同様に強力なものとなり得ます。

 情報交換は、同時に情報発信の役割を帯びます。例えば、スイーツブームの際には、OLたちの口コミで、たちまち人気が出た商品もあります。

 噂は、良い方へも悪い方へも広がるものです。企業は、顧客に良い噂を立ててもらえるよう、最大限の創意工夫と努力を惜しんではなりません。

 小さな努力の積み重ねで、大きな信用を勝ち取りたいものです。


今日の心がけ◆良い噂を呼ぶ努力をします

すぐ起きる

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 早起きで大事なことは、間髪【かんはつ】を入れず「目が覚めたらすぐ起きる」ことです。

 それが、その日一日をキビキビと快【こころよ】く過ごせるか、ダラダラと過ごしてしまうかを決定づけるといっても過言【かごん】ではありません。

 朝寝をして、目覚めが悪くグズグズしていると、勘が鈍【にぶ】り、大切な用件を忘れたり、気づかなかったりすることが多くなるものです。

 まず、早起きができない原因を探【さぐ】りましょう。例えば、必要以上に夜遅くまで起きてはいませんか。夜更【よふ】かしをすれば、目覚めはよくありません。人に何度も促【うなが】されて、しかたなしに起きるようでは、物事がうまくいくはずはないのです。

 昔から、<成功者の多くは早起きである>と言われるのは周知の通りです。朝は一日のスタートです。出だしから人に遅れをとることのないように、目覚めと同時にサッと起き、サッと行動をしましょう。

 早起きは、「まだ寝ていたい」というわがままな気持ちを取り去り、素直な心を見事に再建してくれるのです。


今日の心がけ◆目が覚めたらすぐ起きます

譲【ゆず】る心

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 夕方のラッシュ前の時間帯に、Uさんは吊【つ】り革につかまりながら本を読んでいました。
電車の中は席こそ埋まっていますが、人は少なめでした。ふと気がつくと、杖をついた老婦人が優先席の近くで辛【つら】そうに立っていました。

 優先席に目をやると、高校生の男子2人がどっかと座り、残りの1人分のスペースにはバッグを置いているのです。優先席は、お年寄りや妊婦の人がいれば優先的に利用されるべき席です。

 Uさんは、<なぜ優先席なのに譲らないんだ>と思い、「バッグを下ろして座席を詰めてあげてください」と言いました。高校生は足元にバッグを移し、老婦人は席に座ることができましたが、後味の悪さが残りました。

 ところが、数日後の同じ時間帯の電車内で、老夫婦に座席を譲る女性がいました。すると、隣の席の男性もつられて席を譲ったのです。その光景を見て、譲る心があれば、周囲の人たちにもその想いが波及【はきゅう】するのだとUさんは感じました。

 私たちも自ら潤滑油【じゅんかつゆ】となって、住みよい社会を作る一員となっていきましょう。


今日の心がけ◆譲る心を持ちます

手前味噌

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 「手前味噌」という言葉があります。味噌は、こうじ、大豆、塩をじっくりと時間をかけて熟成【じゅくせい】させます。「何ヵ月も熟成させて作った我が家の味噌の味が一番おいしい」という心意気から、「手前味噌」という表現が生まれたそうです。

 今日では、自社製品を薦【すす】める際に「自画自賛【じがじさん】」をしながら商品を紹介したり、日常生活では、自己本位に自慢をしたりする時などに、「手前味噌」という表現を用いることが多いようです。

 企業は、自分本位の利益の追求に徹するのではなく、地域・社会という全体本位で行動することが重要です。お客様や取引先企業の価値観を尊重するという謙虚さが、自社の価値を高め、信頼を得られるのです。

 信頼を築いていくには、企業として職場人として、おおらかさと包容力を備え、社会全体の制度や慣習を尊重することが大切です。

 手前味噌の態度を捨て、相手を尊重する謙虚な姿勢で、社会の発展に貢献できる企業でありたいものです。


今日の心がけ◆お互いの価値観を尊重し合います
  

仕事への集中力

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 私たちは同じ環境で、同じ仕事をしていても、集中できる時と、集中できない時があります。

 例えば、スムーズに仕事に向き合える時というのは、仕事が自分にとって楽しく、時が経つのも忘れるほど集中できるものです。さらに、上司やお客様から褒【ほ】められたりすると勇気が湧【わ】き、効率的に仕事を進行できたりします。

 一方で、仕事に集中できない時というのは、同じ仕事を繰り返しているために、気持ちが乗らずに逃げ腰である場合などでしょう。あるいは、お客様からのクレーム等によるストレスが、集中力を阻害【そがい】させるケースなどもあります。

 集中力がなくなると、効率的に進行できないばかりではなく、仕事全体に支障が生じてくるものです。集中できない時は、お茶を飲んだり、外を眺【なが】めて目を休めるなど、心身をリラックスさせることも必要です。

 私たちの働きは人生そのものです。様々な工夫をしながら「おもしろい」「楽しい」という心を先行させて、喜んで仕事に臨【のぞ】める職場環境を築【きず】いていきましょう。


今日の心がけ◆喜んで働く工夫をします

危機感を持つ

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 新しく赴任【ふにん】した部長のB氏は、部署の誰かが業務報告をする際、「もっと良い方法を比較・検討しなさい」と常に業務改善を促【うなが】します。

 当初、A氏は<部長はマイナス思考の人だ>と感じていました。しかし、どんなに業務状態が良好でも、更なる改善を妥協【だきょう】なく追求していく姿勢に心打たれ、B部長に仕事のポリシーについて尋【たず】ねました。

 「現状に甘んじていては楽観的となり、マンネリ化を生んで、重要な部分を見逃してしまう。職場人【しょくばじん】は常に適度な危機感を持ちながら改善・改良し、万全な準備を積むことが重要だ」とB部長は答えました。

 B部長の仕事ぶりに接する中で、自己の仕事への取り組みの甘さを反省したA氏。以来、現状に甘んじることなく、<これでいいのか、もっと良い方法はないか>と危機感を持って仕事に取り組んでいます。

 厳しい経営環境にある今だからこそ、一人ひとりの社員が必要な危機感を持ち続けて、職場環境を活性化させていきたいものです。


今日の心がけ◆危機意識を持ち続けます
  

不快にさせないために

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 Kさんは、隣の席の先輩から、人気のない階段の踊り場まで連れて行かれました。何事かと思って身構【みがま】えていると、先輩は自分の話を始めました。

 「私は、以前、お酒臭いと言われてね。それ以来、お酒の量を減らし、翌日に残さないようにしているんだよ。飲んだ翌日は、入念【にゅうねん】に歯磨きをするように心がけている」と言うのです。

 Kさんが、他人事【ひとごと】のように聞いていると、「ところで、君も昨日は飲み会だったんだろう」と先輩が質問をしました。

 Kさんが「昨日は、終電ぎりぎりまで飲んでいました。」と答えました。すると、「今朝の会議で、君が話している時にお酒の臭いが気になってね。飲みすぎは体にもよくないから、君も気をつけた方がいいよ」と言われたのです。

 Kさんは、<先輩は、こちらのプライドを傷つけないように、自分の経験を交えて話してくれたのだ>と、深く感謝したのでした。そして、相手を不快にさせないように話をする大切さを痛感し、自分も気を配ろうと思ったのです。


今日の心がけ◆細やかな気を配ります
  

確かな情報

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 正確な情報の共有化【きょうゆうか】は、仕事の質を高め、効率を上げるために必須【ひっす】です。

 どのような仕事でも、大なり小なりトラブルが生じます。それは、業務に携【たずさ】わる人たちの、小さな未確認が発端【ほったん】となる場合が少なくありません。

 例えば工事に際して、「明日の天気はどうだろう」との確認事項に対し、「大丈夫でしょう。晴れだと思います」と何となく動いたとします。

 ところが実際は雨で、予定していた段取りを大幅に変更せざるを得ず、新たな経費が発生するというケースもあり得るのです。

 「天気予報を確認した人が誰もいない」に始まり、「雨天の際の対策がなされていない」「自分の思惑【おもわく】だけで動いていた」などの対応不足が考えられます。

 こうしたトラブルを未然に防ぐには、情報を確認し合うことが大切なのです。仕事にかかわる人の数が多くなるほど、全体にすばやく情報が伝わるしくみが必要です。

 より良い仕事をするために、確かな伝達方法を検討してみましょう。


今日の心がけ◆確かな情報をすばやく伝えます
  

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