2010年12月アーカイブ

大肯定で締めくくる 

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就寝前には入浴、着替え、歯磨きなどの身仕度【みじたく】をします。しかし、身の回りの仕度はできても、心の仕度はできているでしょうか。

 就寝前の心の仕度とは、その日の働きを肯定することです。元来、日本人は反省を得意とし、自己肯定は苦手な傾向があります。反省は成長への糧【かて】となりますが、それが自信喪失の原因にならないよう注意を図ることが大事です。

 倫理研究所会長の丸山竹秋【まるやまたけあき】は、人間が向上するための道を提言【ていげん】し、まず自分の働きに対して「良くやった」と大肯定することを勧めています。

 次に、「では、これ以上に良くするにはどうすればいいのか」と、自身の働きを改めて大否定し、更なる改善策を考えるというものです。

 就寝前に限っては、一日の終わりだからこそ大肯定で終わらせます。「今日も良くやったね」と自己を認め、体に感謝して就寝することで、明日の働きを一段と活発にさせるのです。

 一年の終わりの本日、大肯定で締めくくり、良き新年に備えましょう


今日の心がけ◆一年の終わりに自分の働きを認めます。

自分を変える

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 自動車メーカーに就職を希望する大学生のHさんは、夜型人間で朝が苦手でした。採用説明会の際には寝坊をし、30分の遅刻をしてしまいました。

 気まずい雰囲気で採用説明会を終え、その後、担当者から「面接はしますが、あまり期待はしないでください」と告【つ】げられました。

 その言葉が、心に鋭く突き刺さったHさんは、<このままではいけない。何か変わらなくては・・・>と一念発起【いちねんほっき】しました。翌日からは毎朝5時に起床し、部屋の清掃や勉強に使い、朝型の生活スタイルに切り替えたのです。

 2ヵ月後の面接の際には、Hさんの爽【さわ】やかでハキハキと受け答えする姿に担当者は驚き、見事に採用されることになったのでした。

 失敗した時、他人のせいにしたり、言い訳をしたりでは、何も解決はしません。失敗を受け止め、そこから自分がどのように変わるかが重要なのです。

 「失敗は自分が大きく変わるチャンス」と受け止め、顔を上げて前進していきましょう。


今日の心がけ◆私は失敗を成長につなげます。

飛行機の中で

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 Kさんは出張先へ移動するため、飛行機に搭乗しました。いつも最後尾【さいこうび】に席を取り、仮眠をして仕事に備えることにしています。

 Kさんが眠ろうとすると、前の方で赤ちゃんが泣き始めました。離れた席にいるKさんにもよく聞こえるほど、かなり大きな泣き声でした。幼少の孫がいるKさんは、「お母さんはさぞ肩身の狭い思いをしているだろうな」と思いました。

 「普段ならば、どこか人のいないところまで連れて行くのだろうに、飛行機の中ではどうすることもできないだろう。気圧の変化で耳が痛くなって泣いているのかもしれないな」と、Kさんは気が気ではありませんでした。

 赤ちゃんは着陸間近になって、やっと泣き止みました。Kさんは、降りる際に母親に「大変でしたね」と声をかけてあげようと思いました。

 すると、そう思ったのはKさんだけではなかったのです。多くの人が、「大変でしたね」「もう大丈夫ですよ」などと声をかけているのです。

 <日本もまだまだ捨てたものではない>と、うれしくなったKさんです。


今日の心がけ◆思いやりの心を持ちます

 

本日から休みです。  

他人の長所から学ぶ

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 職場は、仕事をする場であると同時に、自分を磨く場でもあります。

 入社して10年目のKさんは、最近、自身の精神的な成長が、一年後輩のMさんに及ばないと強く感じていました。その原因を顧みると、Mさんと自分とでは、上司に対する尊敬の念の深さに、大きな違いがあることに気づいたのです。

 Mさんは、上司が実践していることを進んで真似をし、それを自分の生活に取り入れ、しっかり身につけているのです。

 対してKさんは、心の中では上司を尊敬してはいましたが、その思いを活【い】かそうとはしませんでした。「自分は自分のペースだ」と、上司の素晴らしさに学ぼうとする意欲も謙虚【けんきょ】さもなかったのです。

 自身を向上させるには、自分の考えや主張にとらわれず、他人の長所を取り入れることも必要です。

 目標とする人から、すべてを学ばせてもらおうという積極さと謙虚さを持ち、日常の仕事に取り組んでいきたいものです。



今日の心がけ◆他人から学びます。

 

本日は最終日、受注売上目標達成にむけ、

頑張ります。  

名前

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 営業のK氏の名前は読みにくく、名刺交換の際に、「お名前は何とお読みしたらよいでしょうか」が初対面【しょたいめん】の人の第一声【だいいっせい】でした。子供の頃は、先生に「K君の名前はどう読むの」と聞かれるのが嫌【いや】だったと言います。

 ある時、K氏が取引先に行き、新任担当者のT氏と名刺交換をしたところ、「Kさん、いい名前ですね」とフルネームで呼ばれました。K氏は驚くとともに名前を褒められて感動しました。その時初めて、自分の名前を好きと思えたのです。

 それがもとで、K氏は名前を付けてくれた両親に、感謝ができるようにもなりました。後日、T氏があらかじめ前任者に名前を聞いていたことがわかりましたが、その心遣【こころづか】いにK氏は再び感激したのです。

 「人を使うためには、まず名前を覚えなければならぬ」とは、アメリカの大実業家アンドリュー・カーネギーの言葉です。

 相手の名前を知るのはビジネスの基本です。名前を呼ばれると親しみも湧【わ】くものです。皆さんは、職場や取引先の人たちの名前を何人覚えているでしょうか。



今日の心がけ◆名前を覚える工夫をします。

 

わが社の東京の営業部長のO氏は、商談でも

名前をどんどん言うことを心がけて、実践しています。

 

名前を呼ばれるのは、認めてもらっていると感じますよね。

私も実践したいと思います。

まあいいか

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 中途入社のMさんは、最近ようやく仕事にも慣れて、心に余裕が持てるようになりました。そのため残業にも自然と力が入ります。

 ある日の夜のこと、一人で残って仕事をしていると、コピー機が紙詰まりを起こしました。最後の紙が取り切れず、弱ったMさんは<まあいいか。明日になったら誰かが取るだろう>と考え、そのまま帰宅してしまいました。

 翌朝Mさんが出勤すると、同僚たちが「コピー機が動かない」と慌【あわ】てています。詰まった紙がビリビリになって収拾がつかない様子です。結局、業者を呼ぶ事態となり、その日の業務に大きな支障が出てしまいました。

 <仕事に慣れ過ぎて、気持ちの中に油断があった>とMさんは振り返り、<まあいいかという心の声は、自分を甘やかす天の声だった>と反省しました。以来、「まあいいか」を禁句として、さらに業務に励むよう心したのです。

 油断や甘えは仕事の大敵です。中途半端な気持ちを払拭し、責任ある職場生活を送りたいものです。


今日の心がけ◆慣れ過ぎに注意します。
  

風邪【かぜ】対策

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 寒さが厳しくなると、風邪をひいて寝込む人が多くなります。睡眠不足や栄養不足、疲労の蓄積【ちくせき】など、日常の生活リズムの乱れからも罹【かか】りやすくなります。

 生活リズムの乱れはストレスとなって、呼吸器を司【つかさど】る自律神経の働きを悪くしたり、体の免疫機能を低下させます。つまり風邪を予防する最低条件は、毎日の規則正しい生活で、体の防御力をアップしておくことだといえるでしょう。

 風邪の原因となる病原体は200種類以上あり、そのうちの8、9割はウイルスによるものです。残念ながら現在、ウイルスに効く特効薬はないといわれています。だからこそ、毎日の健康管理は大事なのです。

 暴飲暴食を避けバランスの良い食事を摂る、適度な運動をする、睡眠を十分に取るなどの他、人の多い場所へ出かける時にはマスクをする、外出先から帰ったらうがいや手洗いをするなどは、よく知られている予防策です。

 体は自身の財産です。定期的に健康チェックをして体をいたわり、毎日の業務に携わっていきましょう。


今日の心がけ◆自分の体をいたわります。


 

家庭に愛を

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 愛は家庭から始まるといわれます。特に夫婦が仲良く、心から理解し合い、ほのぼのとした家庭生活ができてくると、これが温床【おんしょう】となってすべてに喜びが生まれてくるのです。

 身近な夫や妻に喜んでもらえない人が、他人を喜ばすことはできないでしょう。お互いが夫婦になって家庭を持った以上は、できるだけ相手を高く評価することが大切なのです。

 I 氏夫婦は、「おはようございます。今日一日、よろしくお願いします」と、毎朝挨拶を交わしています。挨拶は自己のわがままを捨て、相手を尊敬する第一歩となり、より良い夫婦関係を育んでいけるといいます。

 仕事を終えて帰宅したならば「今日一日、大変でしたね、ご苦労様です」などと、互いにその日の働きぶりを高く認め合うことも大切です。

 お互いに相手を尊重し高く評価し合うために、足もとの実践を通して、自分の心を磨く努力をしていきたいものです。


今日の心がけ◆相手を尊重します。

夫婦仲良くを心がけます。


 


失う物と得る物

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 豊かな暮らしを求めた結果の大量消費・大量廃棄【はいき】が、地球温暖化や熱帯雨林の減少などにつながり、地球環境に大きな影響を及ぼしています。

 エッセイストのアン・マクドナルド氏は、「環境問題では地球規模の解決法を探るのも重要だが、ローカルからの探りも大事だ」と忠告します。氏は地域や伝統に根ざしたローカルな視点で、日本や海外の農村・漁村を取材しています。

 海に潜【もぐ】って貝類や海藻【かいそう】を採集【さいしゅう】する海女【あま】という職業があります。科学技術が発展した現在であっても、ダイビング器材を導入せずに、素潜りで伝統的な海女漁をしているのは、世界中で日本と韓国のみだそうです。

 氏は「導入してガバッと資源をとれば、将来の世代は暮らしていけなくなる。我々は科学技術の導入についても、失う物、得る物を考えなければならない」と分析し、伝統的な漁の維持が、次世代の環境保全に通じることを指摘しています。

 私たちは50年後、100年後の世代の人々が破綻【はたん】なく暮らせる地域づくりを見据【す】え、職務に取り組んでいく必要があるでしょう。



今日の心がけ◆次世代を見据えた取り組みをします。

  

笑顔の源

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 笑顔は、自分にも他人【ひと】にも好影響を及ぼします。笑顔にしてくれるモノや言葉に感謝しつつ、自らも笑顔をつくる努力をしていきましょう。

 それにはまず、笑顔の源となる「ありがとう」の言葉を、一回でも多く言うことです。周囲が笑顔になれるように行動することで、自身の笑顔時間が長くなり、健康で明るい環境が築かれていきます。

 笑顔をつくる表情筋【ひょうじょうきん】が鍛【きた】えられると免疫力が上がり、より健康的になります。周りの人に好印象を与え、良好な人間関係を築けるようにもなります。

 住友生命保険相互会社が、全国の男女2000人を対象に、笑顔に関するアンケート調査を行ないました。

 <一日のうちで笑顔になっている時間>は、平均で約2時間。笑顔にしてくれるモノ・コトは食事やお金で、笑顔を呼ぶ言葉は「ありがとう」でした。

 職場においても、家庭においても、「ありがとう」の言葉を掛け合って、笑顔で明るい雰囲気を醸【かも】し出していきましょう。


今日の心がけ◆「ありがとう」を積極的に言いましょう
  

サービス

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 サービスにはいろいろな形があります。価格や質的なものの他に、「心のサービス」もあります。A市にあるFタクシーは、お客様からタクシーの依頼【いらい】を受けた際に、顧客【こきゃく】リストを作成します。

 再度電話があった際には、お客様の自宅が把握【はあく】できるようにし、対応のスピード化を図っています。また、そこから一番近くにいる乗務員に連絡を取り、依頼場所に向かうよう指示を入れて、配車のロスを軽減しています。

 A市在住のSさんが、早朝出勤をする日のことでした。強雨【きょうう】のためタクシーを利用しようと思い、贔屓【ひいき】の会社に電話を入れましたがつながりませんでした。そこで、一度だけ利用したFタクシーに、電話をしたのです。

 すると、「ハイ、Fタクシーです。〇〇一丁目のSさんですね。5分ほどお待ちいただければ、車が到着いたします」と迅速【じんそく】な答えが返ってました。その対応に深く感激したSさんは、以来すっかりFタクシーの得意客となったのです。

 <お客様の心に響くサービスとは何か>を追及していきたいものです。


今日の心がけ◆お客様に支持される働きをしましょう
  

返品

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 店舗で買った商品に不具合が見つかったり、サイズが合わなかったりして、返品をした経験はないでしょうか。

 返品を申し出る際に、何となく後ろめたく感じる時があります。そのような折に、対応者に明るく親切に接してもらえると、救われた気がするものです。

 ところが時として、対応者が怒り口調だったり、挨拶すらしない場合があります。これでは、その店から何かを買おうという気は、まったく起きなくなるでしょう。それは企業にとって、大きなイメージダウンにもなります。

 ビジネスは一度で終わりではありません。返品にきた人も大事なお客様の一人なのです。返品のように、自社に都合の悪い事態が起きた時ほど、接客の態度に差が表われるものです。

 思わぬ事態に遭遇【そうぐう】すると、慌ててしまうものです。そのような時にこそ、明るい笑顔と挨拶で、ていねいに接していくよう心がけていきましょう。

 そこから、新たなつながりが築き上げられる可能性は大いにあるのです。


今日の心がけ◆

いつも丁重【ていちょう】に応対します。 

口グセ

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 「口グセ」には、じつは人の運命を左右する大きな力があります。

 普段、何気なく発している「口グセ」は、自分ではなかなか気づかないものです。自分の口グセは肯定的な言葉なのか、それとも否定的な言葉なのかを、周りの人に確認をしておくことが大切でしょう。

 危機を迎えた時、発した第一声が、運命の岐路となった体験を持つ人は、少なくありません。「何とかなる」「大丈夫、できる」と発した人は再建し、「無理だ」「もうできない」と発した人は、衰退【すいたい】の道に追い込まれるといいます。

 脳は、否定的な言葉を発すると、「できない理由」を山ほど集めてきて、「無理」「できない」を確定するといいます。

 また逆に、肯定的な言葉に対しては、「やれる理由」「うまくいく方法」を次々と見つけ出して、「これでよかったのだ」との結論に導いていくものです。

 危機に直面した時、肯定的な第一声を発するようになるには、普段から建設的な明るい言葉を「口グセ」になるまで発し続けることが大切でしょう。


今日の心がけ◆明るい言葉を使います。
 

携帯電話の行方

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 K氏は車を運転し、駅まで旧友のA氏を迎えに行きました。

 改札口で待ったものの会えなかったため、K氏は車に置き忘れた携帯電話で連絡を取ろうと、車内に戻りました。

 携帯電話には、A氏からの着信履歴が何度もありました。あわてて電話をかけようとした時にA氏が現われたため、K氏はホッと胸をなでおろしたのです。

 その夜、携帯電話を使おうとしたところ、ポケットに電話がありませんでした。

 <車の中にあるはずだ>と思い、車庫に行って運転席の周りを探しました。しかし、どこにも見当たりません。

 <誰かに使われたら大変なことになる> <連絡先がまったくわからなくなる>と、頭の中に様々な思いが浮かんだ
K氏。その時初めて、携帯電話が大事なものだということを知らされたのです。

 これまで粗末に扱ってきたことを省みたK氏は、車に戻り心を落ち着かせて一から探しました。携帯電話は、運転席の真下にひっそりと落ちていました。


今日の心がけ◆感謝をこめて身近な道具を扱います。
  

呼吸の大切さ

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 出版社の編集部に、今年の4月に入社したSさん。仕事には慣れてきましたが、もともと慌【あわ】てる癖【くせ】があり、突然の取引先の来訪や電話応対などで、聞き間違いや早とちりが目立ちました。

 Sさんの仕事ぶりに、上司のYさんは「君を見ていると、いつも肩で息をしているね。呼吸が浅いからすぐ慌ててしまうんだよ。お腹で深く呼吸する、腹式呼吸を心がけてごらん」とアドバイスしたのです。

 腹式呼吸とは、息を吸った時に下腹を膨らませ、息を吐いたときにへこませる方法です。下腹で呼吸をするイメージをすると、マスターしやすいといいます。

鼻から吸い、口から吐くのが基本ですが、先に吐くことから始めます。細く長くゆっくり吐き、吐き終えたら鼻から自然に吸います。

 さっそく腹式呼吸を心がけたSさん。忙しい時ほど実行するようにしたところ、落ち着いて仕事に取り組めるようになり、最近ではミスが減りました。

 呼吸は精神状態に作用します。ゆったりと深い呼吸を心がけたいものです。


今日の心がけ◆私は、深い呼吸を意識します。
  

心と心

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 高度な情報処理が可能になるなど、現代の事業環境はかつてと比較して激変していますが、事業推進の根本【こんぽん】が「対人」にあることに変わりはありません。

 人が動いて契約【けいやく】が成立するように、人がどう動いて、人との関係をどう結んでいくかが、事業の成否【せいひ】を左右します。

 私たち人間は「心の生き物」と言われるように、感動したり感激したりすることによって心が動き、人間関係を築【きず】いていきます。人と人との関係は、心と心の関係だと言い換えてもよいでしょう。

 「誠意【せいい】を尽くす」「熱意を伝える」「意気に感じる」「恩に報いる」「義理を果たす」という心の動きが、確かな人間関係を結ぶのです。その結果として、契約が結ばれ取引が開始されていくのです。

 科学の発達により、ますます新たな技術の開発が進むことでしょう。しかし、事業は人間関係が根本であることを忘れず、心と心の結びつきを大切にして、日々の業務に臨【のぞ】んでいきたいものです。


今日の心がけ◆心の通い合いを大切にします。

  

言葉の力

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 コミュニケーションを図る最大の手段は言葉ですが、私たちはその言葉を、大変粗末に使っているのではないでしょうか。例えば、縁あって夫婦となった後、相手に毒づいた言葉を投げかけている人は多いようです。

 夫から妻に対しての「食べさせてやっている」、妻から夫への「安月給のクセに」など、夫婦といえども絶対口にしてはいけない言葉があります。特に、両者が言ってはならない言葉は「身内の悪口」です。

 鎌倉時代の僧、道元【どうげん】は「愛語【あいご】は愛心【あいしん】よりおこる、愛心は慈心【じしん】を種子とせり。愛語よく廻天【かいてん】の力あることを学すべきなり」と教えています。

 今日まで歩んで来た中で、厳しかった父親の一言や、笑顔を満面に浮かべた優しい母親の一言、また上司、先輩、同僚の厳しい一言で、自分の人生が大きく変わった人は少なからずいるでしょう。

 まずは身近な家庭で、相手を思いやる愛情のこもった言葉を交わし合うべきです。家庭から会社、地域社会へその波を広げ、時代をも変えていきましょう。


今日の心がけ◆心のこもった挨拶を交わします。
 

すぐ起きる

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 早起きを続けていると、即行力が養われ、気づいたことをすぐできるようになります。これは成功の秘訣でもあります。

 Aさんは入社して半年が経った頃、目は覚めても起き上がるのが苦痛になり、ついつい二度寝をするようになりました。そのため出勤時間に間に合わず、遅刻をすることが度重なりました。

 そのような時に、先輩から「ダラダラと朝起きをする人は、自分を粗末にし、仕事も粗末にし、人をも粗末にするものです」と忠告を受けました。

 加えて、「目が覚めたらすぐ起きる、その一瞬の連続が一日であり、一日の集積が一月となって、ついに一生が充実していくものです」と教えられたのです。

 Aさんは、物事を行なう時に思い切ってできない、いわゆる心配性でした。ところが、目が覚めたらすぐ起きる「即行」に徹するうちに、一日の仕事の中で気がついたことを、どんどん行動に移していけるようになったのです。

 目が覚めたらすぐ起きる朝起きは、すべての即行の始まりです。

 今日の心がけ●目が覚めたらすぐ起きます。

仕事のモチベーション

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派遣【はけん】社員のAさんは、契約更新をして仕事を続けています。ところが最近、将来の不安に加え、単調な仕事に対するやりがいのなさを感じ、派遣会社の担当者に「派遣先を変えてほしい」と希望を伝えました。

 後日、設けられた面談の場で、Aさんは担当者に「雑用ばかりで物足りない」「今後のキャリアに繋【つな】がらない」など、次々に不満を口にしました。すると、「派遣先から求められるような人材となる努力をしていますか」と訊【たず】ねられたのです。

 その言葉にAさんは、仕事に対する自分のモチベーションの低さを反省したのです。その後、周囲とのコミュニケーションを積極的に取ったり、仕事に通じる目標を具体的に掲げ、そのための資格取得の勉強を始めました。

 様々な人との関わりの中で働きながら、自らのモチベーションを持続させつつ業務に貢献するには、努力も必要です。

 与えられた仕事に関心を持ち、自身のスキルアップを図【はか】り、周りの人と円滑に仕事を進めて、活き活きと働いていきましょう。


今日の心がけ◆求められる人材となる努力をしましょう

朝型生活

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 朝の時間を有効に使う「朝活【あさかつ】」ブームの影響を受けて、T社では定時の一時間以上前に出社する早起き社員が増え、Aさんも実行して半年が経過しました。

 早朝出勤を開始した当初は、適度な睡眠時間が確保できず、日中の大事な打ち合わせの時間になるとウトウト眠くなり、まるで逆効果でした。

 そこで、
1朝五時にカーテンを開ける
2寝床に入る時間を決めておく
3夜は部屋の電気を暗くする、などの工夫を家族と協力しながら、朝型の生活スタイルへ転換するようにしたのです。

 Aさんは、朝型に切り替えたことで、日中眠くなることもなくなり、頭の回転がよくなり、新しいアイデアが生まれるようになったと効果を実感しています。

 時には始業前のゆとり時間を一駅分【ひとえきぶん】のウォーキングに充【あ】てるなど、Aさんは心身共にリフレッシュしながら仕事に取り組んでいます。

 仕事の可能性を拡【ひろ】げていくためにも、朝の時間の使い方を工夫してみてはいかがでしょうか。


今日の心がけ◆朝の使い方を工夫します。
  

二段構え

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 インターネットやEメールの活用は、今や仕事や日常生活で欠かすことのできないものとなっています。

 不特定かつ大量の情報を受信でき、情報発信においてはスピーディで簡便【かんべん】に大量に送れるなど、優れた機能を発揮しています。

 しかし、機器の破損や故障があると、送受信が不能となったり、重要なデータが消失する場合もあり、事業が機能不全を起こすこともあり得ます。

 パソコンを情報の送受信機能として多用する場合、重要なデータは他の機器にも保存しておくのは必須です。また、万一のためにファックスや郵便、宅配便などの別ルートを確保しておくといった危機管理対策も重要です。

 物事を一気呵成【いっきかせい】にやり抜くために、予想される偶発的問題を挙げ、シミュレーションを行なうと、問題のあぶり出しに役立ちます。

 人間や機械のやることには、ミスや事故がつきものです。円滑に事業を進めるためにも、常に危機管理に留意【りゅうい】して取り組みたいものです



今日の心がけ◆万全な準備で臨みます。
 

蒔いた種

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 O氏は最近、悶々【もんもん】と心晴れない日が続いています。同僚から、先輩のS氏が身に覚えのないことを言いふらしていると聞いたからです。

 S氏は「O君は表づらはいいが、内心では自分さえ良ければいいという面がある。あいつの言うことはまともに聞くな」と周囲に伝えていたのです。その話を聞かされるたびに、O氏は心が暗くなっていきました。

 ある日、上司から呼び出され「O君、どうもSとギクシャクしているようだが何かあるのか」と問われたため、「何も思いあたりません」と答えました。

 すると上司は「自分の身の回りで起きていることは、自分と無関係ではないぞ。冷静に考えてみろ」と言いました。O氏は、かつてS氏と同じチームで仕事をしていた際に、自分中心の態度で接していたことを反省したのでした。

 「火のないところに煙は立たぬ」と言われるように、自分の身の回りで起きたことを他人のせいにするのではなく、自身に原因があると知ることは大切です。その上で、明るく対処していけるようになりたいものです。



今日の心がけ◆周囲の出来事を明るく受け止めます。
 

心根を育む

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 歴史的建造物への汚損【おそん】が、世界で問題視されています。日本国内でも神社・仏閣への心ない落書きが目に付きます。

 被害を未然に防ぐために、監視カメラを設置したり、警備員を配置したりするなど、様々な対策がなされています。しかし、心ない行為をする人が減らない限り、根本的な解決にはならないでしょう。

 人は美しいと感じるものは、総じてそれを大切なものとして、ていねいに大事に扱うものです。ある意味、一種の愛情を抱いているともいえるでしょう。

 歴史を重ねた有形文化財などは、人によってはその価値を感じにくい面があるかもしれません。しかし、それらに秘められた伝統の重みや、尊さを感じとれる心根を育むことは、とても大切なのです。

 職場や家庭において、身の回りの物に対する感謝と慈【いつく】しみを深めることが大事です。整理整頓を心がけ、こまめに清掃し、生活環境を清めましょう。慈しみをもって、毎日を豊かに生きていきたいものです。


今日の心がけ◆物への慈しみの心を深めます。
  

責任の所在

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 営業部の課長になって間もないT氏。ある日、社内会議の資料を週末までに作成するように、部下のY氏に頼みました。ところが期限の前日になっても、Y氏からの経過報告はまったくありませんでした。

 T氏は、<Yは忙しいなりに、やってくれるだろう>と自分なりに解釈しました。しかし期限当日にY氏が提出した資料は、形式や内容が会議で使える状態ではなく、T氏は愕然としたのです。

 どうにか会議を乗り切り家に帰ったT氏は、妻にY氏との一件について愚痴をこぼしました。それを聞いた妻は、「あなた自身は、上司としてやるべきことをやったの」と厳しく指摘したのです。

 振り返ったT氏は、<期限当日まで動かずにいたのは自分だ。人を変える前に自分が変わらなくては>と思い至ったのでした。

 責任の所在を論ずる際に、<自分にも原因があるはず>と真摯【しんし】に受け止め、現在の自分にできる最善策を模索【もさく】する時、仕事の質は高まっていくのです。



今日の心がけ◆やるべきことに全力を尽くします。
  

目を向ける

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 「目配り」「目を奪う」「目を付ける」など、「目」という単語はしばしば人の心を映【うつ】し出す表現として使用されます。

 入社3年目のY氏は、自分に対して怒ったような強い口調の上司に嫌気【いやけ】がさしていました。そのことを先輩に相談すると、「目は関心のある方向を向く。上司をよく見て、良いところを探すように」とアドバイスを受けました。

 さっそくY氏はその日から上司の良いところに目を向けることを心がけました。すると一週間ほどで変化が現われはじめました。

 以前は上司の強い口調が気にかかり、内容が頭に入らなかったのが、目を向けるようになってからは、上司の意図するものが伝わるようになってきたのです。

 それからのY氏は上司の言うことを素直に聞けるようにもなり、同時に上司の口調も軽やかになったと言います。

 他者に目を向けながら接すると、相互の理解や共感が深まるものです。相手の気持ちを汲【く】みながら、良好なコミュニケーションを図りたいものです。



今日の心がけ◆周囲に目を向けます。
  

エール

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 人は過去の失敗や挫折【ざせつ】が心に引っかかり、将来に対して前向きな気持ちになれない場合があります。手痛い失敗を繰り返すと、新しいことへの挑戦に臆病【おくびょう】になり、次の一歩を踏み出せないものです。

 失敗経験を「単なる失敗」に終わらせず、勇気を持とうとエールを送り続ける女性がいます。朝の通勤時間帯、チアダンスで道行く人を応援する『全日本女子チア部』という活動を続ける斉藤彩【さいとうあや】さんです。

 斉藤さんは、かつて広告会社で2年間仕事をしていた際、失敗の繰り返しに深刻に悩んでいたそうです。<昔の自分のように苦しむ人たちにエールを送りたい>と思ったことが、この活動を始めたきっかけでした。

 一年間、一人チアダンスを続けてきた斉藤さんの元に、現在は仲間が加わり、勇気を持って進むことを伝え続けています。

 目標を強く持つことは、失敗や挫折を乗り越える原動力になります。「辛い」と逃げる前に、その先にある幸せをつかむ一歩を踏み出しましょう。



今日の心がけ◆まず一歩を踏み出します。
 

まずは自分から

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 M氏は不慮【ふりょ】の事故で身体に支障をきたし、電車やバスを利用する時は、やむなく優先席を使用する機会が多くなりました。

 電車の優先席の窓には、「優先席付近では携帯電話の電源をお切り下さい」というステッカーが貼られてあります。以前は気づかないことでしたが、M氏は優先席付近で携帯電話を操作している人が多いのに驚きました。

 優先席を必要とするお年寄りが付近にいても、若者が優先席に座り、堂々と大声で電話をしている場合もあります。

 車内アナウンスからは携帯電話使用の注意の呼びかけがあるにもかかわらず、優先席の座席付近では、半数以上の人が携帯電話を操作しています。

 医療機器を使用している人などへの配慮から、携帯電話に対して、多くの公共交通機関で使用ルールが設置されているのは承知のことでしょう。

 公共の場においては、マナーが求められるケースが多々あります。周囲の人への配慮を忘れず、まず自らがマナーを守れる人間に成長したいものです。


今日の心がけ◆マナーの重要性を知ります。
  

時間の活用

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 「寸陰を惜しむ」という言葉があります。中国・陶淵明【とうえんめい】の「雑詩十二首【ざっしじゅうにしゅ】」の一節です。寸陰とは、わずかな暇という意味で、日常のわずかな時間を有効に活用することの大切さを述べています。


 電車通勤の場合であれば、カバンの中に一、二冊の本を入れておくと、電車を待つ時間や電車の中での時間を有効に活用することができます。


 往復の時間を活用すれば、「忙しくて、とても読書をする時間はない」という人でも、それなりの時間が得られるものです。


 二宮尊徳【にのみやそんとく】は「積小為大【せきしょういだい】」の言葉を残しています。小さなことを積み重ねることにより、やがて大きな結果が得られるという意味合いです。両者の言葉には、「積み重ね」において共通点があります。


 どんなに多忙な人にも寸陰はあるものです。寸陰を活用するかしないかによって、結果に差がつき、将来の展開に大きな影響を及ぼすでしょう。


 寸陰を見つけ、寸陰を惜しんで、何か勉強を始めてみてはいかがでしょう。



今日の心がけ◆寸陰を活かす心を持ちます。

魅せる働き

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 人は、周囲から〈見られている〉と感じることで大きく成長します。

 特に接客業においては、「見られている」意識の強い人は、仕事に取り組む姿勢が高いといわれます。そうした姿勢は、個を成長させ業績も上がるようです。

 あるレストランでは、料理人の仕事ぶりとお客様の食事の様子が見えるようにと、厨房【ちゅうぼう】と店内の仕切りがないオープンキッチン型に改装しました。

 すると、料理人の姿勢が変わり、料理の味そのものの評判も上がって、リピーター客が増えたということです。

 仕事とは本来、人が見ていようとそうでなかろうと、常に喜んで真剣に取り組まなければなりません。しかし、そう簡単にはいかないのが実情でしょう。そこで大切になってくるのが「見られている」意識を維持することなのです。

 「見られている」意識が強くなると、次に「魅せたい」意識が生じてきます。この意識は、個々人の人間力を高めることにつながり、お客様のことを思う力となります。日々の職務で、魅せる働きができるよう取り組みたいものです。


今日の心がけ◆魅せる働きを高めます。
  

感謝のカード

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 全国チェーンの飲食店で店長をしているNさんは、本部社員や他支店長も目を見張るほど業績を上げています。

 Nさんは過去数ヶ月にわたり、毎月の本部での店長会議に出席する際、小さなカードに普段の感謝の気持ちを
文章にして、全出席者に手渡し続けています。

 感謝のカードを手渡すことで、お客様や本部社員、スタッフに対する感謝の気持ちが深まってきたことが、業務の好成績につながっているようです。

 Nさんがカードを手渡すようになったのは、あるセミナーでカードの効用の話を聞いたことがきっかけでした。そして早速、素直に行動に移したのです。

 私たちは、成功体験を直接聞いたり、文章で読んだりすることが多くあります。しかし、成功の要因となった手段や方法を実際の行動に移す人はごくわずかで、多くはその場限りで流してしまいがちです。

 成功するためには、Nさんのように具体的に行動を起こすことです。貴重な情報を得たならば、勇気を持って敢然【かんぜん】と行動に移していきましょう。


今日の心がけ◆情報を行動に転換します。
  

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