2011年6月アーカイブ

言葉の威力

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 私たちは日々の職務において、「愚痴を言う」「言い訳をする」「人の悪口を言う」など、余計な言葉を口に出してしまうことがあります。

 これらの言葉は、〈〇〇がダメだから・・・〉と自分のことは棚【たな】に上げて、他人のせいにする類【たぐい】のものです。これらを口に出すと自己の向上や成長が止まります。

 マイナスの言葉によって、いつしか自らが持っている能力や長所が削【そ】がれていくものです。また、周囲から嫌われる存在にもなってしまいます。

 逆に、成長している人は〈自分のどこがいけなかったのだろうか〉と、自己の反省点を探し出す努力をしています。

 このタイプの人は、人間関係を円滑にさせ、周りの協力を得やすくしていきます。職場はチームワークの力が、大きな成果へとつながるものです。

 チームワークを高める一助として、プラスの言葉を使い続けましょう。次第にその威力が発揮され、周囲の人たちに好影響をもたらします。

 プラスの言葉のとおりに、仕事が展開していくと心得たいものです。


今日の心がけプラスの言葉を発しましょう
  

微笑みかける

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 営業職のAさんは、いつも利用する空港の手荷物検査場の係員の対応を腹立たしく思っていました。

 検査とはいえ、無愛想【ぶあいそう】な係員が、相手の状況など一切かまわずに画一的に作業を進める態度が要因でした。はじめのうちは辛抱【しんぼう】しているだけでしたが、最近は検査場に行くと気が重くなるばかりでした。

 ある時Aさんは、以前、社内研修で聞いた「自分が変われば相手も変わる」という言葉を思い出し、検査場で試みようと思いました。それは、「おはようございます」「こんにちは」と挨拶をすることと、微笑【ほほえ】みかけることでした。

 効果はてきめんに表われました。Aさんが挨拶とともに微笑むと、相手も挨拶をし、微笑み返してくれ、Aさんは軽やかな気持ちになれたのです。

 私たちはともすれば、相手の表情などで、こちらの態度が左右されます。しかし、こちらからのちょっとした働きかけで、相手とのよりよい関係を築【きず】くことができるのです。


今日の心がけ先手の挨拶でよりよい関係を築きましょう
 戦前は栃木,岡山県知事などを歴任【れきにん】し、戦後は詩人として活躍した安積得也【あづみとくや】氏の有名な詩に、「未見の我」があります。

 その一節、「自分には自分の知らない自分がある 強くして能【のう】あり 清くして正大【せいだい】なり 現在の我とは比較にもならぬ 未来相【みらいあい】の我だ」は、誰もがその人固有の秘めた無限の可能性があると語っています。

 人は、厳しい現実に直面した際、「自分には乗り越えられるはずがない」と意気消沈【いきしょうちん】してしまいます。「自分は〇〇な人間だ」と殻【から】に閉じこもり、さらに状況を悪化させてしまう場合があります。

 しかし、波風の少ない人生ばかりを送っていては、新しい自己を見いだすことはできません。「自分の基準」を越える苦しく厳しい状況に遭遇【そうぐう】してこそ、新たな境地を知り得るのではないでしょうか。

 苦境の時こそ、隠れた新しい自己が目覚める時と前向きに受け止めましょう。持てる力を惜【お】しみなく発揮して、新しい自分への脱皮を図りたいものです。


今日の心がけ新しい自分を発見しましょう
まずは自己受容から始め『私は私のままですばらしい』と思うことからはじめ、
怠け心、身を惜しむ心が己を崩れていく原因ととらえ、己を空しくすることで真の自分に
出逢える道があると思います。

迷惑な行為

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 日本民営鉄道協会は、今年の3月に「駅と電車内の迷惑行為ランキング」を発表しました。

 アンケートの結果によると、2年連続で「騒々【そうぞう】しい会話,はしゃぎまわり等」が一位で、「携帯電話の着信や通話」が、昨年の4位から2位となりました。

 3位は「座席の座り方」、4位は「ヘッドホンからの音もれ」、5位は「乗車時のマナー」と続きます。音に関する行為が、迷惑なものとして上位を占【し】めているのが特徴です。

 昨今、公共の場でのマナーが揺【ゆ】らいでいます。自分勝手で、他人の迷惑を顧【かえり】みない行為が問題となっています。

 美術館や図書館などでも、大人も子供もおしゃべりに夢中になる現象が見られます。暗黙【あんもく】の了解としてのマナーが、薄【うす】らいできているのです。

 自分が迷惑だと感じる行為は、他人に対しても行なわないことです。自分の楽しみに振り回されることなく、ちょっとした気遣【きづか】いを持ちたいものです。


今日の心がけマナーを身に付けましょう


私も以前、通勤電車で四位の
「ヘッドホンからの音もれ」で、高校生に注意したことがありますが、公衆のマナーをしっかり身につけて、気持ちのいい環境にしたいですね。

 

努力の蓄積

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 自分の「やりたいこと」をする時は、とても楽しいものです。

 しかし仕事においては、人は成長を重ねるごとに「自分は何をすべきか」という事柄を追求していくものです。

 それでも経験の浅い社員の場合、与えられた仕事に対して<やりたくないな><嫌だな>と思う状況が多くあるものです。

 このような場合、与えられた仕事を全力で遂行することが大切です。失敗してもその原因を素直に認めて反省すれば、次の仕事への大きな糧【かて】となります。こうした繰り返しが「自己のやるべきこと」を固めていくのです。

 漫談家【まんだんか】の綾小路【あやのこうじ】きみまろ氏は、50歳を超えてから全国的な人気を得ました。下積み時代の30年間を、「明後日の前にある明日に向けて、諦【あきら】めずに自分を磨く。その努力は無駄にはならない」と振り返ります。

 目の前にある仕事を確実にこなしながら、自分の力量を高めていくことで、職場人として成長できるのです。


今日の心がけ明日につながる働きをしましょう

私も今の仕事が天職ととらえ、今日一日をしっかり働きます。

早めの出社

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 中堅社員のEさんは、仕事は順調にこなしているものの、今ひとつ以前のような情熱が湧【わ】き上がらず、「何とかしなくては」という日々を送っていました。

 そんなある日、「早めの出勤を心がけてみよう]と思い立ちました。普段も決して始業時間ギリギリではありませんでしたが、さらに30分早めの出勤をすることにしたのです。

 すると、わずか30分の違いでも、仕事に対する気持ちに張りが感じられるようになったのです。同じ仕事の繰り返しであるにもかかわらず、充実感が伴い、継続していくごとに、その気持ちが高まっていったのです。

 さらに家庭内でも変化が生じてきました。小学5年生の息子が、登校時にいつもぐずついていたのが、、母親から注意される前に、喜んで登校するようになったのです。

 自らの行動を少し変えてみると、自分の気持ちが変わり、それは周囲にも波及していきます。行動の改善点を、日々、積極的にチェックしていきましょう。


今日の心がけ日々の行動に変化をつけましょう

私も毎日、7:00出勤を心がけています。
終始一貫 決めたことをやりぬくように、努めます。

心の整理

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 人生や仕事には、至るところでトラブルや問題が生じます。それらが複雑すぎて、自分には無理だと思ってしまう時があります。

 しかし、問題が複雑なのではなくて、自分の心が複雑になっているから、問題が複雑に思える場合もあるのです。

 「心が複雑」とは、心が整理されていない状態だといえます。私たちは心が動いて初めて、行動が伴【ともな】います。心が整理されていなければ、行動することができなくなってしまうのです。

 (やっかいなことはゴメンだ。誰かがやってくれるだろう)と消極的な心になれば、問題の解決へ向けて動くことはできません。

 反対に、(問題があるからやりがいがある。私がやらないで誰がやる)という積極的な心になれば、解決への第一歩を踏み出すことができるのです。

 困難だと思えるトラブルや問題に直面した時にこそ、心をシンプルにして対処していきたいものです。


今日の心がけ心を整えて臨みましょう

私たちは、会社で5S運動をしています
心の整理もして業務に努めます。

小さな約束

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 企業研修の講師を務めているKさん。M市で開催された夜のセミナーを終えて、受講生たちと会場近くのレストランを訪れた時のことです。

 初めて入店したその店は、最近オープンしたばかりで、店内には若い店長とスタッフがお客様の対応をテキパキとこなしていました。

 その働きぶりに感心したKさんは、食事を終えてから店長に声をかけました。「明日の朝、この近くで職場マナーを学ぶセミナーがあります。ぜひ、皆さんでお出でください」と話すと、笑顔と共に「はい」と元気な声が返ってきました。

 翌朝、店長とスタッフ全員は本当にやって来ました。聞けば昨晩は零時半頃まで営業し、帰宅したのは午前2時を過ぎていたというのです。それを聞いたKさんは、二度驚かされました。

 初めてのお客様との口約束であっても、一度交わしたことを大切に守り抜いた姿に、Kさんは深く感動しました。M市に出張した時は、必ずこのお店を利用しようと、Kさんは心に強く決めたのでした。


今日の心がけ小さな約束を大切にしましょう

当社の関連会社のペットコミュニケ-ションの南埜社長は
毎年の入社式に、新人にむけ「約束を守る」ことが大切だと
話をします。約束を守る前提は、約束をすることです。
約束を守れば信頼が増します。

売らんかなの姿勢

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 店員から商品を執拗【しつよう】に勧【すす】められて、かえって買う気を失【な】くした経験は誰しもあるでしょう。企業側の「売らんかな」の姿勢は、お客様本位ではないため、逆効果になってしまうのです。

 青森県大間【おおま】でマグロ釣りの神様と呼ばれている漁師の山崎倉【やまざきおさむ】氏は、マグロを釣るための心構えを「マグロは釣るのではない。マグロに選んでもらう」と言います。

 日本中のマグロを追いかけ数々の苦渋を味わってきた氏は、マグロへの敬意を忘れません。氏は毎日、海の様子を見て「マグロに選んでもらうために、できることはすべてやり尽くす」と言い切る姿勢を貫いています。

 私たちの職場においても、自社の商品やサービスを選んでもらうためには、口先で「お客様のため」と言っても、お客様の心には響【ひび】かないでしょう。そこに行動が伴【ともな】ってこそ、心を動かす力となるのです。

 どうすればお客様に満足していただけるかと、日々研鑽【けんさん】を怠らない姿勢こそが、「お客様に選んでいただく仕事」といえるのです。


今日の心がけ選んでいただく仕事をしましょう

発想を変えても

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 Mさん宅の浴室には、三種類の腰掛【こしかけ】があります。

 子供用の小、大人用の中、妊娠中の妻用の坐面の高い大サイズの腰掛を、狭い浴室に横並びに置いています。必要あってのこととはいえ、Mさんは「狭い風呂場が更に狭くなったな」と少し迷惑に思っていました。

 ところが、ある日、浴室に入ると大サイズだけを残して片付けられています。よく見ると、腰掛内側の空洞を利用し、大の内側に中、中の内側に小と、入れ子細工【いれこざいく】のような状態でスッキリ片付いています。

 今まで、積み上げるか横並びにすることしか考えていなかったMさんにとって、この発想の転換には驚きを隠せませんでした。

 職場でも発想を切り替えなければならない時がありますが、そうした時に「目的がずれてしまう」という可能性が少なからずあります。

 Mさん宅の一件のように、たとえ発想を変えたとしても、所期【しょき】の目的が変わらないようにしたいものです。



今日の心がけ業務の目的を再確認しましょう

乗客からの礼状

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今年の1月末、北陸地方に数十年ぶりの豪雪【ごうせつ】が降りました。

 福井県の今庄【いまじょう】駅では上下線の特急列車が立ち往生し、700人余りの乗客が25時間以上もの間、車中で過ごすこととなりました。

 運転再開の見通しが立たない中、乗客から食べ物がないかと尋【たず】ねられた駅員は、地域住民に協力を求め、炊き出しを行ない、食事を提供したのです。

 後日、乗客の一人より駅に手紙が届きました。そこには「家も大変な時なのに我々の為におにぎりを握って下さり、あの味は一生忘れる事の出来ないものとなりました」と、駅員や地元の人たちに感謝の言葉が綴【つづ】られていたのです。

 外的要因により、突如として予定を変更せざるをえない状況になる場合があります。その際、様々な要望が湧【わ】き起こることもあります。

 そのような事態では、慌【あわ】ててしまうものですが、要求するほうもされるほうも、良識【りょうしき】ある行動で対処できるようこころがけたいものです。

 非常時こそ、他者【たしゃ】を思いやる気持ちを忘れたくはないものです。



今日の心がけピンチの時こそ思いやりを持ちましょう
 タレントの西川きよし氏の言葉に、「小さなことからコツコツと」があります。氏に限らず、「小さなことから」をモットーとして努力を怠【おこた】らないようにと、自分自身を戒【いまし】めている人は少なくありません。

 小さなこととは、「日常的で些細【ささい】なこと、基本,基礎」と置き換えることができます。日常生活の中でいえば、使った物は元に戻すなどがあり、野球でいえば、キャッチボールや素振りといったところでしょう。

 では、なぜ小さなことからなのでしょうか。それは、基礎や基本、日常的な小事【しょうじ】ができない人に、大きな仕事はこなせないからです。

 例えば、基礎工事が施工【せこう】されていないところに大きなビルを建てようとしても、建てられないということです。たとえ、奇跡的【きせきてき】に建ったとしても、欠陥【けっかん】だらけの建物であるに違いありません。

 何事も、小さなことの積み重ねが功【こう】を奏【そう】します。日常の些細な事柄に心を込め、コツコツと誠実に取り組みながら、大きなチャンスに備【そな】えたいものです。


今日の心がけ些細なことにも心を込めましょう

寝ている間に

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 睡眠時間を美容や健康に活用する「寝活【ねるかつ】」が注目されています。

 インターネット調査会社が、昨年12月に全国の20~50代の社会人、1200名に調査を実施しました。「寝ている時間の活用」について、女性は69,8%、男性は59,0%が意欲的に考えているとの回答が出ました。

 寝活用【ねるかつよう】のグッズとして、足のむくみを解消する夜用【よるよう】靴下や、寝る前に飲む、腸内環境【ちょうないかんきょう】を整【ととの】える健康飲料などが人気を集めています。「手間をかけずキレイになりたい」と願う女性向けの、美容グッズも多く発売されています。

 寝活の効果を上げるには、質のよい睡眠を取ることが大事です。私たちの身体は寝ている間でも血液は流れ、呼吸は休んでいません。睡眠中も働きの時間であり、それは心身を静寂【せいじゃく】に保つ働きなのです。

 昼夜を問わず働いてくれている身体への感謝を忘れずに、体調を万全に整えましょう。質のよい睡眠を心がけて、よりよい体をつくり、今日も元気に業務に励みたいものです。


今日の心がけ睡眠に工夫を凝らしましょう

自分の姿

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 新幹線に乗車した I さんは、荷物を棚の上に置こうとしました。

 その時、 I さんの座席の前に座った男性が、リクライニングシートを下げてきたため、立っている I さんにぶつかりそうになりました。〈なんて非常識な人だ〉とムッとした I さんでしたが、気持ちを抑えて席に着きました。

 するとその男性は、リクライニングシートを最大限の角度まで下げてきたのです。 I さんは車内で書類をチェックしようと思っていましたが、書類を読むことができなくなってしまいました。

 そこで男性に「少しシートを上げてもらえませんか」と告げると、その男性は一瞬睨【にら】み返してきて、そのまま寝入ってしまいました。

 悶々【もんもん】とした I さんでしたが、〈自分も以前、疲れていた時に、リクライニングシートを最大に下げて寝ていたな〉と男性の行動が自分の姿と重なったのです。

 他人の行動は、時として自分の姿を現わしているものです。公共の場では、周りの状況を把握した上で、責任ある行動を取っていきたいものです。


今日の心がけ節度ある行動を取りましょう

口ぐせ

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 Sさんには、社会人になった二人の息子がいます。ある日、Sさんは自身が経営する会社を継【つ】いでもらおうと相談をしました。

 二人の息子の返事は、「今は仕事に就【つ】いているから」という「ノー」の返事でした。その会話を聞いていたSさんの妻が、「どうして子供たちが継ぎたがらないのか、あなたが一番その理由を知っているでしょう」と言うのです。

 Sさんは意味がわからず、妻に問い質【ただ】しました。すると、「あなたは仕事から帰って来るやいなや、『ああ、疲れた、疲れた』と、毎日口ぐせのように言っているのよ」と告【つ】げられたのです。

 その時、Sさんは知人から聞いた話を思い出しました。知人の両親は店を経営していました。両親が家に戻ると、口ぐせに「疲れた。大変だった」と本当に疲れきった顔で言っているのを、幼い頃から聞いていたというのです。

 知人は〈両親の仕事は大変なんだ〉と思い続けてきたため、とうとう家業を継ぎませんでした。マイナス言葉を取り除こうと、Sさんは大反省したのです。


今日の心がけ喜びに満ちた言葉を発しましょう

先延ばし

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 Aさんは、上司に頼まれていた申請書を期限内に提出できませんでした。Aさんにとって、書類を作成することは苦手な業務の一つです。

 幸い取引先の担当者の心遣【こころづか】いにより、遅れて出した申請書を快く受け取ってもらい、滞【とどこお】りなく業務を進めることができました。

 その時、 Aさんの心には〈なんだ、遅れても大丈夫なのだな〉という思いが芽生【めば】え、その次も書類の提出が遅れました。すると今度は、相手先より「いつも書類が遅れますが、どうなっているのですか」というクレームが入ったのです。

 確かに期限には遅れましたが、書類の提出は行なっていました。しかし、過去の経緯【けいい】から取引先の信頼はなく、再提出することになったのです。Aさんは上司からは始末書【しまつしょ】を書くよう言われ、さらに仕事が増えてしまいました。

 普段からいい加減な人に対して、周囲が信頼を寄せることはありません。逆に、いつもしっかりと仕事をこなし、約束を守る人には、自ずと「信頼できる人」という像ができあがります。すべては一事【いちじ】が万事【ばんじ】なのです。


今日の心がけ誠実に取り組みましょう

ヒットの背景

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 環境を保全するため、様々な分野で取り組みがなされています。 釣り具メーカー「グローブライド」が開発した、水中で溶ける釣り糸が人気です。製作のきっかけは、釣り場の水中清掃に取り組んだことでした。

 水中に残った釣り糸やオモリの多さに、同社は「陸のごみはマナーの問題だが、水中に残されたごみは企業が解決しないといけない」と研究し始めたのです。

 釣り糸の素材は特殊なプラスチックで、自然界の微生物により5年ほどで水と二酸化炭素に分解されます。加えて、毒性の強い鉛に代えてテングステン製のオモリも開発しました。

 「ナイロン製の八割の強度を確保」「オモリの重さで従来よりも遠くまで投げられる」など、環境に優しいだけではなく、本来の性能を落とさないのが売りです。

 環境と次世代へ対する強い責任感、矛盾する要素を両立させる柔軟な視点、そして1、2年で諦めない粘り強さが、ヒットを生み出した理由なのです。

 個々人【ここじん】の持つ熱意を、業務全体の創意に変えていきましょう。


今日の心がけ希望を実現させる熱意を持ちましょう

まっすぐに受ける

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 上司の指示に対してスタートが遅れ、時間通りに終えたことが一度もなかったM氏は、納得のいく仕事がなかなかできませんでした。

 〈不自然な心の歪【ゆが】み、生活態度がその日の生活パターンをつくっている〉と感じたM氏。冷静に自分を振り返り、上司から指示を受けた時に、〈どんな指示が来るのだろう〉と構えてしまっていることに気づきました。

 経験のない仕事を依頼された時、〈失敗するのではないか。また叱られるのでは〉といったマイナスイメージが先行し、上司の指示を正面から受けきれず、自分の都合に合わせては歪めて受けていたのです。

 指示に対する反応をまっすぐに返さなければ、上司は不安に思い、次の指示も遅れてしまうでしょう。意識が逸【そ】れて余計なことを考えないよう、上司に体と視線をまっすぐ向けて、間髪入れずに受けきることが重要です。

 まっすぐに受けきれば、相手の心に響くような返事ができます。そこに相互の信頼が生まれ、仕事の幅をより広げていけるのです。


今日の心がけ間髪入れずに受けきりましょう

不屈の精神

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 仕事をする上で、誰しも一度や二度は失敗を経験したことがあるでしょう。〈もう駄目だ〉と下を向いてしまいがちですが、その失敗を契機【けいき】に〈絶対に成功させてやる〉と不屈の精神で立ち上がることが、成長へのステップといえるのです。

 3月に中東のドバイにおいて、世界最高の名誉を競う競馬のワールドカップが開催され、ビィクトワールピザが日本馬として初めて勝利しました。

 海外でも実績のある名調教師の角居勝彦【すみいかつひこ】氏は、十回目の挑戦で大舞台で初勝利した要因を「諦【あきら】めなかったから」と言い切ります。これまでも難病の馬を復活させるなど、挫折を経験しながらも挑戦を止めることはありませんでした。

 氏を成功へ導いた要因は、レースに敗れてもチャンスを与え続けたスタッフの力が大きいでしょう。そうした環境が氏のチャレンジを止めなかったのでしょう。

 企業という組織が成功するためには、社員個人の努力と挑戦が必須です。新規事業に成功する企業は、努力を積んでもなお、さらなる努力をするものです。

 目標を定め、失敗を恐れず、成功への道を信じて突き進んでいきましょう。


今日の心がけ諦めずに挑戦しましょう

今日の外に人生はない

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 私たちは今、仕事ができること、食事ができることなど、現在の環境にありがたさを感じているでしょうか。「いつでもできる」「そのうちやる」と後回しにして、結局何もしなかったということはないでしょうか。

 「今日は疲れたから明日にしよう」などと言って、今日やるべき事柄【ことがら】を先延ばしにする人には、成功は訪れません。

 「そのうちやる」ではなく、「今すぐにやる」「すぐに予定を決める」など、即座の実行が大切です。こうした人は実行力があり、周囲から信頼されるものです。

 倫理研究所の創立者,丸山敏雄【まるやまとしお】は、「今日はまたとめぐって来ない。昨日は過ぎ去った今日であり、明日は近づく今日である。今日の外に人生はない。人の一生は今日の連続(つづき)である」と今日やりきることの大切さを述べています。

 今日できることを明日に延ばすのは簡単です。しかし明日のことは誰にもわかりません。確かなのは「今を生きている」ということです。今という瞬間の尊さを自覚し、一瞬一瞬を充実させて生き抜いていきましょう。


今日の心がけ今日を精一杯に生きましょう

限られた事実

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 ある物事が事実であっても、その一部分のみが独【ひと】り歩きをすると、本来の全体像から掛け離れた風評【ふうひょう】が広まる場合があります。

 そこで、情報を発信する際は、誤解を防ぐため、コンパクトに全体像を伝える配慮が必要です。一方、受信者は、「事実であっても真実が反映されているとは限らない」点に注意し、物事の全体を掌握【しょうあく】する姿勢を忘れてはなりません。

 例えば、「始業時間に間に合わない」という事実はよくありませんが、「通勤電車内の急病人の救護に携【たずさ】わるため遅刻する」となると、印象が全く違ってきます。

 また、「セミナーで受講者が救急車で運ばれた」となると主催者に批判が集中しそうですが、「他の受講者のお陰で発見も早く、主催者側の対応も迅速【じんそく】で、念のために病院へ向かった」となれば、事の顚末【てんまつ】が見えてきます。

 出来事は、時間的な流れも含めて俯瞰【ふかん】することが大切です。一つの情報源に頼ると偏【かたよ】りが生じます。大切な情報は収集と調査、比較分析を行ない、本質を見極める作業も怠【おこた】らないよう努めたいものです。


今日の心がけ◆物事を大局的に捉えましょう

自分の顔

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 自分では自分の顔は見えませんが、他人【ひと】からはいつも見られています。

 体の中で常に他人に見られ、最も肌を露出しているところが顔です。他の部位は衣類で守ることができても、顔だけは厳しい世間の荒波にさらされています。

 例えば、いつも仏頂面をしている人は〈自分の生き方や仕事に自信がないから暗い顔をしているのではないか〉と他人【ひと】から思われても仕方がありません。

 他人【ひと】が自信に溢【あふ】れた顔をしていると、自分もそうありたいと思います。希望や信念に満ちた生き方をしている人には、自然と近づきたくなります。

 たとえ生き方や仕事に自信が多少なくても、明るい顔をしていると、あの人ならばきっとやり遂【と】げるに違いないと、信頼を寄せられるものです。

 周囲からの信頼を得たいと思うならば、まず自分の顔を鏡で見てみましょう。「顔」は自分の心の象徴【しょうちょう】です。自信、信念、希望など、自分の心の状態をよく表わしており、他人【ひと】もまたそれをよく見ているものです。

 他人【ひと】から信頼を得るには、まず「顔」を磨くことからです。


今日の心がけ明るく積極的な生き方をしましょう

頑【かたく】なな心

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 同じ部署で仕事をするS子さんとH君は、共に入社4年目になります。入社時からの上司が異動となり、新しい上司のもとで働くようになりました。

 新しい上司は、仕事の進め方がかつての上司とは全く異なります。S子さんは難なくその指示を受け止め、意欲的に仕事をしていました。一方、H君はこれまで積み上げたものが崩れていくような気分になり、自信を失っていったのです。

 H君は思い余ってある日、S子さんに悩みを打ち明けました。すると彼女は、「これまでとは違うものを今の上司から学んで、それを自分に足していこうと思えば楽よ」と、H君とは全く違う捉え方をアドバイスしたのです。

 その言葉をきっかけに、H君は上司の指示を素直に受け止められるようになり、仕事でも、今までとは違ったアイデアを発揮するようになりました。

 人の心は変わりやすい反面、頑なな面もあります。仕事の上でも、過去のやり方にこだわり過ぎることが、成長を妨【さまた】げる要因にもなりかねません。

 「業務環境の変化は自己成長の糧【かて】」と心得て、職場生活を充実させたいものです。


今日の心がけ変化を自己成長の糧にしましょう
  

一人ひとりに向き合う

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 Mさんが勤めるR社では、企業向け会計ソフトの操作に関するサポート業務を行なっています。業界でのシェアが伸びるに連れて社員が増え、朝礼も20人以上で実施しています。

 本誌を活用した朝礼では、以前はリーダーが段落の切れ目で「ハイ」と読み手の交代を促【うなが】すと、即座に誰かが続きを読んでいました。

 ところが社員が増えるにつれ、〈誰かが読むだろう〉と長い間【ま】が空くようになったのです。それを察した社長が、ある日次のように言いました。

 「職場に10人いれば、自分の責任は10分の1。20人ならば20分の1。人数が多くなるほど、責任感は弱まるものだ。思えば私たちは一千社もの顧客を相手にしているが、つい電話の相手を一千社のうちの一社と見てしまうことはないだろうか。常に一対一で向き合っていることを忘れず対応してほしい」

 Mさんをはじめ、全社員が社長の言葉に共感しました。そして、どんなに忙しくとも、お客様一人ひとりにベストの対応をしようと決意したのです。


今日の心がけ個々の仕事にベストを尽くしましょう

よい加減

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 責任感の強いAさんは、何をするにも一所懸命です。同僚や先輩は、「仕事を依頼すると120%の状態で返してくれる」と厚い信頼を寄せています。

 Aさんは、どのような依頼に対しても決して手を抜かず、寝食【しんしょく】の時間を割いてでも仕事の質を上げようと努力するタイプです。頑張り過ぎたAさんは、ある時、寝不足と過労で風邪を引いてしまい、仕事を3日間休んでしまいました。

 Aさんは復帰後、すぐに上司のもとへ行き、「3日も休んですみません。休んだ分を取り戻すつもりで今日から頑張ります」と告【つ】げました。

 すると上司は、「頑張るのはいいが、頑張り過ぎて休まれては、かえって迷惑になる。いい加減に仕事をしろとは言わないが、これからは〈よい加減〉でできるように工夫しなさい」と言われました。

 何事も、度を過ぎるとかえって周りに迷惑をかけてしまうということを、身をもって知ったAさん。集中してやる時と、ちょうどよい加減で進める仕事を見極め、継続できるように工夫を重ねています。


今日の心がけほどよい加減を意識しましょう

ソファーの配達

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 M氏は家具店でソファーを購入しましたが、家を空ける日が多いため、配送日と時間を指定しました。

 配送の当日、指定の時間に自宅の窓から外を覗くと、家具店と思われるトラックがゆっくり走っている様子が見えました。

 M氏は〈時間を指定したのだから、自分の家だろう〉と思い、外に出て業者に声をかけ、配達物がソファーであることを確認しました。玄関先まで案内し、商品のソファーを運んでもらいました。

 ところが、伝票を渡すと「この商品はM様宛のものではないですね」と言い出したのです。商品名は間違いないのですが、伝票番号が違うと言うのです。

 さらに「当社はB店ですが、店名をご確認願います」と言います。結局、M氏が注文した家具店は、A店であることが判明しました。届け先が偶然にも同じ「M」という名字だったことも判明しました。

 偶然が重なったとはいえ、確認を怠ったことをM氏は反省したのです。


今日の心がけ確認をしっかり取りましょう

どうせやるなら

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 やる気は、人の行動に大きく影響を及ぼします。

 グルメ情報サイトを運営する、株式会社ぐるなびの滝久雄【たきひさお】会長。若い頃からの信条の一つが、「やらなければならないことは、やりたいことにしよう」です。

 「どうせやるなら前向きにやろう」という心で仕事に向き合ううちに、嫌いな仕事がなくなり、「仕事が趣味」を自認【じにん】するようにまでなったと氏は言います。

 職場では通常、仕事の選り好みはできません。与えられた仕事が好きでなければ、その仕事は「やらなければならない義務的なこと」となり、取りかかる意欲も効率も低下するでしょう。

 一方、「これはやりたかった仕事だ」と思い切ったならば、少なくとも「やらなければならない」という後ろ向きの状態にはなりません。やらされる感がなくなれば、意欲も効率も上がるものです。

 本日の仕事に向き合う前に、「これは私の好きな仕事だ」と、心に言い聞かせて仕事に向かいましょう。


今日の心がけ仕事を好きになりましょう
  

パソコンの故障

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  Nさんの業務用パソコンが、まったく起動しなくなりました。

 修理担当者に点検してもらったところ、「修理完了までに一週間を要【よう】し、代替【だいたい】のパソコンも用意できない状態です」と告【つ】げられました。

 予定していた仕事ができなくなりましたが、Nさんは〈不測【ふそく】の事態だから仕方がない〉と思っていました。

 しかし、通常業務がどんどん溜【た】まってきたため、次第に焦【あせ】りばかりが募【つの】り、何も手につかなくなりました。

 そのようなNさんの様子を見かねた上司から「パソコンが使用できない時だからこそ、今できる仕事を見いださなくてはいけないよ」と促【うなが】されました。

 Nさんは「パソコンがないから仕事ができない」は言い訳だったと深く反省しました。そして〈自分が今できる仕事を見つけ出して行動しよう〉と奮起【ふんき】し、お客様に送付する書類を一通ずつ手書きで作成したのでした。

 不測の事態に遭遇【そうぐう】した時こそ、現時点でできる仕事に全力投球しましょう。


今日の心がけできることに全力を注ぎましょう



ありがとう名人

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 A氏はこれまで、自分に対する周囲の人々の心遣【こころづか】いがどんなに些細【ささい】なことであっても、瞬時に「ありがとう!」と言う実践に取り組んできました。それが最近、ほぼ習慣になってきていることを嬉しく感じています。

 そんな氏が、思わぬところで「ありがとう」の言葉をかけられ、その日一日、清々【すがすが】しい気分で過ごすことができたのです。それは、春の彼岸【ひがん】で墓参【ぼさん】をした帰り道のことでした。

 参道の出入り口で、自動車の進入規制をしていた警備員が、A氏の顔を見ながら、なぜか「ありがとうございました!」と明るく声をかけてきたのです。

 おそらく車の規制に協力してくれたとの思いで、感謝の言葉を口にしたのかもしれません。A氏は嬉しくなり、改めて「ありがとう」の偉力【いりょく】を感じ、自分自身も更に高いレベルの「ありがとう」を追求【ついきゅう】しようと心に決めました。

 私たちも職場において、他人や周囲に幸福感を与える言葉「ありがとう」の使い手名人になりましょう。


今日の心がけありがとうを伝えましょう

共に助け合う力

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 東日本大震災【ひがしにほんだいしんさい】の後、各地の避難所には、自治体や避難者が協力し合って現況【げんきょう】を乗り越えようとしている姿があります。

 宮城県気仙沼市【けせんぬまし】の大沢地区では、「入浴したい」という声に対し、地域で大工、燃料販売、配管工【はいかんこう】などに従事【じゅうじ】している人たちが、それぞれの得意分野を生かしてお風呂を作り上げました。

 大変な環境の中で共に力を合わせ、近くの沢からホースで引いた水をドラム缶で沸【わ】かし、皆でバケツリレーをして、プラスチックの水槽に湯を張ったのです。

 不自由な生活を余儀【よぎ】なくされている多くの人たちに寄せて、全国から温かい支援が届けられています。それでも、避難所や自宅避難をしている人たちにとっては、まだまだ物資も人手も心身のケアも、充分なものではないでしょう。

 今私たちにできることは、復興に向け歩み始めようとしている人たちを支え、共に力強く立ち上がることです。一人ひとりの力は小さくとも、多くの力が集まれば必ずや大きな力になります。心一つにエールを送り続けていきましょう。


今日の心がけ被災地にエールを送り続けましょう

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