2011年11月アーカイブ

情報は財産

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 上司は、部下に対して、仕事の達成目標や期限を明示【めいじ】することが大切です。対して部下は、上司に対して積極的に業務報告をする必要があります。

 報告・相談は、単にすればいいというものではありません。進捗【しんちょく】状況や懸案【けんあん】事項を整理し、必要があればグラフやレポートにまとめるなどして、上司が理解しやすい状況を整えることが肝要です。

 「上司から聞かれるまで報告しない」「複雑な事案を口頭のみで伝える」「失敗やトラブルは隠して先送りする」などは、業務自体を停滞させるばかりでなく、上司に判断を誤らせる原因にもなります。

 また質問に対して、「たぶん〇〇ではないかと思います」「おそらく☓☓でしょう」というような言葉はどうでしょうか。主観に基づいて判断し、あいまいな報告をすれば、改めての確認作業などで上司の仕事を増やしてしまいます。

 情報は、人材・商品・資金と同じように、会社の大切な共有財産です。情報をタイムリーに活用するためにも、適切かつ正確な報告を行ないたいものです。


今日の心がけ報告の重要さを認識しましょう



責める気持ち

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 Aさんは4月から新しい部署で仕事をしています。

 新しい業務を覚えるのに、忙しい毎日を送ってきたAさん。しかし自分のやるべきことを考え、日々の業務に励んでいました。

 そんなある日、取引先でプレゼンテーションをする機会があり、Aさんは周囲へのアピールになるだろうと思い取り組みました。しかし、力みすぎて自己の意図を伝えきれず、悔いの残る場となってしまいました。

 取引先の評価も散々【さんざん】なものでした。それでもAさんは、自分の姿を反省するどころか、〈自分が良くなかったのではなく、取引先の雰囲気が悪かった。だから、気持ちが乗りきれなかったのだ〉と相手を責める気持ちでいっぱいでした。

 そんなAさんを見た先輩が「素直に自分の良くなかった点を認めた方がいい。そのほうが自分の成長につながると思うぞ」と指摘してくれたのです。

 その言葉を聞いたAさんは、周囲を責めるだけの自分を反省しました。自己の欠点を素直に受け入れることで、自分を成長させていこうと決意したのです。


今日の心がけ自己の欠点を潔く認めましょう


距離感

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 「親しき仲にも礼儀あり」という諺【ことわざ】があるように、人と人との間には、会話をする上でもそれなりの節度がなければなりません。

 組織において上位の立場だからといって、自分より年上の人を「君づけ」で呼んだり、怒鳴ったり威張ったりすることは、節度があるとはいえないでしょう。

 また先輩や年上の人に対し、親しくしてもらっていることに甘えて「友だち感覚」で話しかけている人を見かけます。相手にとっても周囲にとっても、心地よいものではないことを知るべきでしょう。

 仕事上のつきあいの中で、相手との「距離感」を誤【あやま】らないことは、職場人として気をつけるべき基本中の基本です。悪気はなくとも馴れ馴れしい対応が不快な印象を与え、人間関係を損ねてしまうことがあります。

 年配者にも年下の人にも、敬意をもって接することが大切でしょう。他人を大事にする人を、周囲は決して放ってはおきません。いつでもどんな人にも変わらない態度が周囲に好印象を与え、いざという時の大きな力となるのです。



今日の心がけ尊敬の心で接しましょう


龍馬と和歌

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 坂本龍馬【さかもとりょうま】は、幕末の動乱期に薩長連合【さっちょうれんごう】を実現させ、歴史を大きく前進させました。敵対していた薩摩藩と長州藩を和解させるという、独創的な龍馬の発想と行動は、「和歌」によって育まれていたことが指摘されています。

 龍馬の家は、祖父母・父母・兄姉【けいし】みな和歌を詠【よ】み、龍馬も姉の乙女【おとめ】に早くから和歌を学びました。幕末の志士といえば、勇壮な漢詩を作るのが当たり前という時代にあって、龍馬は漢詩は作らず、和歌を詠み続けました。

 和歌の「和」という文字は、「日本」という意味のほかに、「和する」「合わせる」という意味があります。日本人は昔から「和する歌(和歌)」を詠むことによって、人と人とが和する、また人が自然に合わせる心を重んじてきたのです。

  世と共にうつれば曇る春の夜を 朧月【おぼろづき】とも人は言うなれ

 これは龍馬の和歌です。「時の流れと共に輝いたり曇【くも】ったりする月だが、曇ってぼんやりとしている朧月もまた良いと人は言う」という意味です。輝く月も、曇っている月も、すべてこれが良しとするのが、和歌の心といえるでしょう。


今日の心がけ人や自然に合わせる心を育みましょう


地図を描く

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 M講師はセミナーで、受講者50人を10グループに分けて、日本地図を描かせました。各人が記憶をたどりつつ話し合いながら描き上げましたが、与えられた時間内に完成したのは、たったの1グループでした。

 頭でイメージした地図をサッと描ける人は、普段から注意力・観察力・記憶力を高める、何らかのトレーニングをしている人だとM講師は言います。

 毎日通う通勤路でも、ただ歩いているだけでは、駅から職場までの情景【じょうけい】を覚えることはできません。ましてや地図に表わすことなどできないでしょう。

 M講師によると、優秀なセールスマンは、得意先までの地図だけでなく、建物内の見取り図までも描き上げるといいます。彼らは常に効率の良い訪問をし、結果として優れた販売成績を達成するというのです。

 まずは自宅から駅まで、あるいは自社から取引先までの地図を、一斉に描いてみてはいかがでしょう。それらを実際の情景で確認して、注意力・観察力・記憶力を高めていきましょう。



今日の心がけ観察力を高めましょう


早朝会議

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 T社では外回りの営業社員が多く、日中に会議を開いても全社員が揃【そろ】いません。そこで月に一度、早朝に全体会議を行なっています。ある月、いつも使用している社内の大会議室が、改装のために使用できなくなりました。

 そのため、車で50分ほど離れた支店の会議室を使うこととなりました。しかし支店の駐車場は狭【せま】く、自家用車での移動は禁止です。そこで大型バスをチャーターし、全員が同乗することになったのです。

 庶務【しょむ】担当のH氏は、バス会社に「7時から会議を始めるので、6時には本店にバスを到着させて下さい」と依頼。前日にも電話で確認し、準備は万全でした。

 ところが当日の6時を過ぎてもバスは到着しません。慌てたH氏がバス会社に電話をすると、「夕方6時のご予約かと存じますが・・・」と言われました。結局、交渉の末、何とか代替【だいたい】バスを手配でき、大幅に遅れて会議はスタートしました。

 当事者は「早朝」だと理解していても、バス会社では「夕方」と解釈したのでしょう。〈確認は二重三重にしなければならない〉と痛感したH氏でした。


今日の心がけ十分な確認をしましょう



商品に添えられたメモ

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 インターネットショッピングで健康器具を購入したMさん。後日商品が届き、梱包【こんぽう】を解いている時、目に留まったのは包装紙に貼ってある一枚のメモでした。

 「〇〇運輸ドライバー様へ。いつもありがとうございます。この荷物は大切なお客様にお届けする商品です。お取り扱いに気をつけていただければ幸いです」という内容の、配達ドライバーに向けたコメントが記してあったのです。

 インターネットショッピングは、「気軽に商品を選択でき、かつ自宅まで届けてくれる」という大きなメリットがあります。

 販売担当者としては、商品をお客様の元まで確実に届けるところまでいって初めて、自分の仕事が完了するという意志を、そのメモに表わしたのでしょう。

 Mさんが目にしたメモのように、注意や感謝の言葉を短く添えるだけで、相手方の注意度や注目度は大きくアップします。

 どうしたら自分の思いが適切に伝わるかを考え、仕事に関わる人たちへ「意志」のこもったメッセージを発信していきましょう。


今日の心がけ相手への配慮を考えましょう



 ここ数年、「朝活【あさかつ】」という言葉をよく耳にするように、朝の時間の活用法が見直されています。

 朝の活動例としては「出勤前にジョギングやスポーツジムで体を鍛える」「早朝営業の語学学校に通う」「資格取得のための学習時間に充【あ】てる」など様々です。

 睡眠医療に詳しい医学博士の遠藤拓郎【えんどうたくろう】氏は、寝付きをよくすることで睡眠中に記憶が整理されると言います。「問題の解決方法を考えたり、創造力を要する活動をするのには、朝が適している」と朝活の効用を主張しています。

 人間には平等に1日24時間という時間が与えられています。「時間の積み重ねが人生である」といっても過言ではありません。この限られた時間をどう有効に使うかは、私たち自身に任【まか】せられているのです。

 「朝を制する者は人生を制す」という格言があります。朝の時間を見直し、自分自身の目標を定めて、有効に活用していきましょう。

 さあ、明日から勢いよく朝のスタートを切ろうではありませんか。


今日の心がけ朝の時間を有効に活用しましょう


江戸商人の哲学

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 「江戸しぐさ」は江戸商人のリーダーたちが築き上げた心構【こころがま】えで、上に立つ者が処【しょ】すべき精神性の高い生活哲学です。また、国内外から大勢の人が集まる江戸の町で、人間関係を円滑にするための知恵でもありました。

 「江戸しぐさ」には、人間は平等という教えがあります。「おはよう」には「おはよう」と答えればいいのですが、相手が「おはようございます」と挨拶をしたら、こちらの立場が上であっても、「おはようございます」と答えるというものです。

 〈相手を尊重し、偉【えら】ぶった態度やものの言い方をしない。どのような身分の人に対しても、失礼にならないものの言い方をする〉。そのように江戸商人は厳しく躾【しつけ】られていたのです。

 私たちの職場では、上司と部下、同僚、後輩など人間関係は様々です。相手の存在を認め、尊重し、感謝する気持ちを伴【ともな】った言動に留意することが大切です。

 その積み重ねが双方の精神を高め、人と人とのつながりを確かなものにし、仕事を成就させていくのです。


今日の心がけ精神性の高い言動規範【げんどうきはん】を持ちましょう



寒さに感謝する

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 冷え性で寒さが大の苦手なK子さん。子供の頃から〈冬が来なければいいのに〉と思うほど、冬が近づくと共に心も体も縮【ちぢ】こまっていました。それによって、仕事や家庭生活にも支障をきたすほどでした。

 辛【つら】そうな様子のK子さんを見かねた祖母は、「嫌【きら】うものには悩まされるよ。寒さを嫌わずに、むしろ寒さに感謝して喜んで受け入れてごらん」と諭【さと】してくれたのです。

 さらに「嫌っていると、いつまでも苦しめられる」「冬の寒さは大自然の大きな恵み」と教えてくれ、、考えてもみなかった内容にK子さんはハッとしたのでした。その日から「寒さよ、ありがとう」と感謝の言葉を出すようにしました。

 すると、あれほど辛かった寒さが、それほど〈寒い〉と感じられなくなったのです。その年の冬、K子さんは初めて苦痛を感じずに過ごすことができました。

 祖母の教えを通して、嬉しい冬の体験ができたK子さん。今年の冬も喜んで寒さを迎えようとしています。


今日の心がけ寒さを喜んで受け入れましょう



和やかな食卓

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 ある連休にYさんは、兄の2歳になる娘を預かることになりました。夕食の時間になって、Yさんの隣に姪【めい】が座りました。

 すると姪が、これから食事をするという時に、手を合わせて「いただきます」と言ったのです。

 Yさんの食卓では、食前に家族全員で挨拶をしていたため、昼食時にその姿を見た姪が真似をして、食前の挨拶をしたのです。

 Yさんは、食事やその他様々な作法というものは、子供の習慣に強い影響を与えることを改めて実感したといいます。

 今日「孤食【こしょく】」という言葉にも見られるように、家族全員が共に食事をするという機会が減少しています。しかし食卓は家族のコミュニケーションを図るための、大切な時間なのです。

 和やかな食卓は、和やかな習慣を作り、和やかな習慣は和やかな心を育みます。食事の作法と共に明るい会話にも努め、明るい家庭を築いていきましょう。



今日の心がけ家族で共に食事をしましょう


 「経営とは何だと思いますか」という問いかけに対して、ある経営者は「会社を存続させることだ」と明快【めいかい】に答えました。

 高邁な理念を掲【かか】げても、会社が潰れてしまっては元も子もありません。時代の荒波に揉【も】まれながらも踏み堪【こた】え、苦難を経験するたびに殻を破って、会社は成長していくのです。こうした苦労と努力こそが、経営の本質といえるでしょう。

 「商いは牛のよだれ」という諺【ことわざ】があります。商売というものは、一時的に大儲けしようとすると失敗するので、地道に、気長にするのがよいという意味です。経営とは継続して繁栄させていくことであり、まさしく「継栄」なのです。

 さらに、会社は存続し発展することによって、企業としての社会的責務を果たすことになるともいえるでしょう。

 大企業といえども存続できるという保証がない時代です。息の長い会社とは、油断をせず、真面目で本気で取り組む社員の集団なのです。お客様本位に地道な努力を積み上げ、多くの人々から必要とされ続ける会社を目指したいものです。



今日の心がけ社会的責務を果たしましょう



良い客

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 私たちは、家庭や職場において、お客様を迎える立場になったり、逆に客の立場になることがあります。では、「良い客」とはどのような客でしょうか。

 Y氏は航空機で海外旅行に出かけました。着席すると間もなくして、客室乗務員に「いつもご搭乗ありがとうございます。どうぞごゆっくりお寛【くつろ】ぎください」と、ていねいに挨拶【あいさつ】され、Y氏はとても良い気分になりました。

 そこでY氏も、機内食を運んでもらったり、毛布を届けてもらったりする度に「ありがとう」「助かります」と、感謝の思いを言葉にするようにしました。すると、到着一時間前、その乗務員が自筆の絵葉書を持ってY氏の席に来たのです。

 葉書には「常に笑顔で接してくださり、私の方が幸せな気持ちを頂けた気が致します」と一筆添えられていました。彼女は新人で、今回が2回目のフライトということもあり緊張していたところ、Y氏の笑顔に救われたというのです。

 「お金を払っているからサービスは当然」という偉【えら】そうな態度では、良い客とはいえません。喜びや快適さを共有してこそ、初めて良い客といえるでしょう。


今日の心がけ幸せな気持ちを共有しましょう


立つより返事

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 「立つより返事」という言葉を祖父母や両親、クラブ活動の先輩、職場の上司などから、聞かされた人は多いのではないでしょうか。

 この言葉は、「人に呼ばれたら、立ち上がるよりも先に返事をすべきである」との意味です。「相手の気持ちに配慮する」という礼儀の基本に立ちます。「ハイ」と応えることは、「貴方【あなた】に心を向けます」と合図する大切な行為です。

 人は、用事や伝えたい事柄がある際に、「〇〇さん」「すみません」と声を掛けます。この時、受け手は即座に気持ちよく「ハイ」と返事をし、呼んだ人の気持ちに応【こた】えます。返事をせず、顔だけ向ける人は意外に多いものです。

 返事をしない行為は、「この用事を通して育ってほしい」「頼りに思っている」など、好意的に接してくる人たちを失望させてしまいます。これでは信頼を得られるはずがなく、自分が成長するチャンスをも逃【のが】してしまいます。

 「立つより返事」は自己成長の基本と心し、両者にとってマイナスになる行為をするのではなく、即座に気持ちのよい返事で成長し続けたいものです。



今日の心がけ即座に気持ちのよい返事をしましょう



秋の霜【しも】

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 秋も深まって高い山に冠雪【かんせつ】が見られる頃、平地では初霜【はつしも】が観測されます。

 秋の霜が冷たく厳しいところから、鋭く光る刀剣【とうけん】を「秋霜三尺【しゅうそうさんじゃく】」といい、刑罰,権威などが厳しいことは「秋霜烈日」とたとえられます。

 幕末の儒学者【じゅがくしゃ】・佐藤一斎【さとういっさい】の『言志四録【げんししろく】』に「春風接人【しゅんぷうせつじん】、秋霜自粛【しゅうそうじしゅく】」という言葉があります。「春風のように優しく人に接し、秋の冷たく厳しい霜のように自分を慎【つつし】みなさい」という意味です。

 〈どんなに嫌な相手でも、腹を立てずに笑顔で接すること、予想以上の成果を上げても慢心せず、ますます冷静になって自らを律し、高い目標に向かって努力をすること〉。二者共に実行するのは、とても難しいことです。

 しかし、感情に任【まか】せていつも人と衝突する人や、自分の手柄を自慢げに吹聴【ふいちょう】する人は、やがて周りの人から疎【うと】んじられていきます。

 自分を中心にするのではなく、相手の立場に立ち、自分を客観的に見つめることのできる慎み深い人が、他人から信頼されるのです。



今日の心がけ自らを律しましょう

未来を創る

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  仕事に定年はありますが、人生に定年はありません。だからこそ健康で長生きをしたいものです。しかし年齢と共に、心身の変化は生じるものです。

 「アメリカの老人ホームで『自分のことは自分でする』という生活指導を徹底したところ、ボケる割合が減ったという報告があります」と、装道【そうどう】礼法きもの学院会長の山中典士【やまなかのりお】氏はいいます。

 山中氏は、ボケないための9つの法則を提案しています。1.人生に目標を持って生きよう、2.人から見られている意識を持とう、3.仕事や趣味に戯【たわむ】れよう、4.手と足と頭を面倒がらず使おう、5.人のために役に立つことを喜ぼう。

 6.常に進歩、向上を目指して、人生に挑戦する覚悟を持とう、7.小さな発見にも驚きと感動を示そう、8.年齢を重ねることに誇りを持とう、9.生かされ守られ導かれているのだという感謝の念を持とう。以上の9点です。

 人生を楽しく生きがいのあるものにするために、前向きな思いや行動を心がけ、未来を明るく切り拓いていきましょう。



今日の心がけ生きがいを創造しましょう


聞くは一時の恥 

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  Sさんは職場の同僚宛の電話を代わりに受けました。しかし、取引先の担当者が早口で話すため、Sさんは話を完全に聞き取れないでいました。

 〈同僚に任せよう〉と考えたSさんは、曖昧な受け答えをしました。そして席に戻った同僚に内容を一切話さず、取引先に電話をするようにとだけ伝えたのです。

 すると、電話口でひたすら頭を下げている同僚の姿が、Sさんの目に入りました。その後、同僚に話を聞くと、Sさんに用件を伝えたにもかかわらず、まったく話が伝わっていない不手際を叱責されたとのことでした。

 Sさんは、自分の不誠実【ふせいじつ】な応対が両者の信頼関係を悪くし、さらには会社の信用を著【いちじる】しく損【そこ】ねたことを恥じ入りました。電話応対や接客時に不明な点がある場合には、確認を怠【おこた】らず、誠意を持って話を聞こうと心を改めたのです。

 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」といいます。わからないことはウヤムヤにせず、相手に尋ねることも誠意ある行動の一つといえるでしょう。

 相手に不信感を抱かせない、明確な受け答えをしていきましょう。


今日の心がけ誠意ある対応を心がけましょう

朝起きの決心

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  よいよ朝夕の寒さが厳しくなる季節となります。朝がなかなか起きられず、いつまでも布団に潜【もぐ】り込んではいませんか。

 現代人は夜型の生活が多いといわれますが、体内のリズムは一定となっています。昼は朗らかに働き、夜はぐっすり寝て体を休める時なのです。

 朝起きが苦手な人は、「起きよう」と決心することが大切です。前日の夜に無駄な時間を過ごすことなく、明日の準備ができたならサッと床に就くのです。心がけ次第で現状を打破することができます。

 倫理研究所の創設者・丸山敏雄【まるやまとしお】は、「朝起きて、最低の顔をしていないか。一日に一度かならず目が覚める。目が覚めるのは生きていることの証【あかし】。ああ、今日も生きていてよかったと、機嫌よく起きるのが本当だ」と言っています。

 一日の善し悪しは、朝のスタートをどのように切るかで決まります。朝起きることに意識を向けてみましょう。朝の目覚めをよくすることで、一日の行動に力が漲【みなぎ】ることでしょう。



今日の心がけ朝を気持ちよく迎えましょう

真剣勝負

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  今年の夏、全国4014校が参加した第93回全国高校野球選手権大会は、西東京代表の日大三高が10年ぶり2回目の優勝を果たし、幕を閉じました。

 今大会は「震災復興」を願い、「がんばろう!日本」をスローガンに掲【かか】げ、節電のため、試合開始を午前8時にするなどの対策がなされました。早い開始であるにもかかわらず、観客動員は昨年より4千人多い、84万8千人でした。

 試合は投手戦あり、乱打戦あり、大逆転劇ありの連続で、様々なドラマが展開されました。高校野球は観る人々の心を熱くさせます。その理由はいろいろありますが、何といっても「一所懸命さ」が伝わってくるからでしょう。

 負けると後がない試合は、真剣勝負の本気度が選手全員から伝わってきます。最後の最後まで諦めず力を出し尽くす姿、体力の限界を超えるプレーに、一心同体となって感動するのかもしれません。

 私たちも球児たちの真剣さに学び、やり遂げる情熱を持って、仕事や生活に活かしていきたいものです。



今日の心がけ最後まで諦めず努力しましょう


指示の行方

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 Mさんは部長より、「至急A社宛に書類を郵送したいので、この資料を元に書類を作成するように」と指示を受けました。

 部長の指示通りに書類を完成させ、封書にして投函【とうかん】したMさんは「これで業務完了」と思い、次の仕事に取りかかりました。すると、部長から「書類はどうしたんだ?内容を確認するから持ってきなさい」と言われたのです。

 Mさんは血の気が引く思いで、既【すで】に出してしまった旨を伝えました。部長は自身の言葉足らずを詫【わ】びながらも、そもそも書類を投函する前にチェックを受けるのは、この種の業務の流れとしては当然であるとMさんに注意したのでした。

 主として業務とは、上司からの指示によって進行していきます。しかしこの進行が一方通行であると、業務に支障をきたす場合があります。

 指示に対する結果報告を復命【ふくめい】といいますが、この復命とは、報告・連絡・相談です。復命は上司とのコミュニケーションの場と捉【とら】え、指示に対しては「受けたら返す」を徹底し、組織内に良い関係を築きたいものです。



今日の心がけ◆復命を徹底しましょう

苦手意識の克服

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 入社以来、経理業務に7年間携【たずさ】わってきたS氏は、突然、営業部に異動となりました。彼は生来【せいらい】の口下手【くちべた】で、〈サ行〉が上手【うま】く言えないことが悩みでした。

 それゆえにS氏は、極力、人との交渉事は避けてきました。「口下手な人は誠意が伝わりやすく、逆にそれを武器にしていけるぞ」と上司に励まされたものの、苦痛だけの毎日になりました。

 そんな時、お笑いタレントのコロッケ氏が、毎日、発声やしぐさのハードな訓練を続けてきたことをテレビで知りました。S氏は学生時代、6年間サッカーに打ち込んだ経験があるため、訓練は苦痛ではありません。

 その日から割り箸を加えたまま、一日50回以上、早口言葉を大声で言う訓練を続けました。「しんしん かしゅ そうしゅつえん しんしゅん しゃんそんしょー、新進歌手総出演新春シャンソンショー」。

 そして2ヵ月後には苦手だったサ行が、ついにハッキリ言えるようになりました。S氏は士気が高まり交渉力も身に付け、次第に業績を上げていったのです。



今日の心がけ訓練で新境地を切り拓きましょう

改札口での出来事

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  朝の通勤時のことです。駅の自動改札口を通ろうとしたA子さんの前で、ある女性がIC定期券を改札機にタッチして通過しようとしました。

 ところが、タッチする時間が短すぎたのか、その瞬間、警告音が鳴り改札口のゲートが閉まりました。すると、女性は苛立った様子で、手にしていた定期券を改札機に思いきり叩きつけて、通過して行ったのです。

 一部始終を見ていたA子さんは、その女性のあまりにも乱暴な振る舞いに驚き、ひどく不快な気分に襲われました。

 A子さんは、〈不快感をこのまま職場に持ち込んではいけない〉と思い、〈この出来事から、何を学ぶことができるだろうか〉と、自己に問いかけてみました。

 そして、マイナス感情を露【あら】わにすることの下品さと、八つ当たりすることの醜【みに】さに思い至りました。A子さんは、〈私も同じようなことをしてきたかもしれない。これからは、こうしたことはやめよう〉と心したのです。

 A子さんは不快感が消え、スッキリした気分で職場へと向かったのです。


今日の心がけ他人の言動から学びましょう

睡眠の重要性

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  睡眠不足で業務に支障をきたすことのないよう、最適な睡眠を確保することも業務の一つといえます。しかし現実には、なかなか難しいでしょう。

 睡眠不足の解消には、「プチ仮眠」といわれる昼寝が効果的です。昼寝により、「事故の予防、リフレッシュ」などの効用が得られます。体を横にすることができなければ、顔や上半身を伏せるだけでも構いません。

 深い吐息と共に、血行を良くしたい部位を「温かーい」「熱ーい」と言いきかせる自己催眠も有効です。ただし、気をつけたいのは寝過ぎです。30分を過ぎると体温が下がり、意識がぼんやりしてしまいます。

 本来は、夜しっかり眠ることが第一です。質の良い睡眠のためには、「日没以降の大音量を控え、強い光を浴びるのを抑える。ぬるめの風呂で身体の芯まで温めてからゆっくり床につく」など、睡眠環境を整える努力も必要です。

 仕事において、体が第一の資本であることは言うまでもありません。十分な睡眠で体をリフレッシュさせ、溌剌【はつらつ】と仕事に臨【のぞ】みましょう。



今日の心がけ快適な睡眠を取りましょう

名刺の重さ

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営業マンとして全国を飛び回るT氏は、契約を結びたいと思っていた企業の代表数名と名刺交換の機会があり、恭【うやうや】しく名刺を押し戴【いただ】きました。

 氏は嬉しさのあまり、他の経営者と交換したものとは別の場所に、それらを大切に保管しました。しかしその瞬間、自分の都合だけで出逢った人々を区別していることに気づいたのです。

 氏は〈交換した名刺は、どれも大事にしなければならなかった。机の中には輪ゴムで留めたままのものもあったな・・・〉と思い返しました。そして今後は、どの名刺も「先方の代理」として、大切に保管しようと決めたのでした。

 名刺交換を無闇【むやみ】に好んで行なう人がいます。交換した以上は大切にし、大切にできない縁であるならば、あえて名刺を差し出さないことです。電話番号やEメールのアドレスなど、「個人情報」には保管の責務【せきむ】も生じます。

 お客様も名刺も、すべては宝の存在です。縁を得た者同士が互いの優れた面を引き出せるよう、積極性を伴【ともな】った良い縁を紡【つむ】いでいきたいものです。



今日の心がけお客様一人ひとりを尊びましょう

夢の舞台

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 人は夢を持つことで、将来に向けての希望が生まれます。その夢を実現するために欠かせないのは、夢の内容を外に向けて発していくことです。
 指揮者の佐渡裕【さどゆたか】氏が駆け出しの頃に、近所の人から近況を尋ねられました。「親日【しんにち】っていうね...」と所属する新日本フィルハーモニー交響楽団の話をしようとしたところ、「プロレスね」と誤解されてしまいました。


 そんな佐渡氏でしたが、昔から人一倍夢は大きかったのです。「ベルリン・フィルの指揮者になる」と小学校の卒業文集には書いていました。

 氏は「言い続ければ実現する」と信じて、高校の吹奏楽部やママさんコーラスの指揮から始め、海外で着実に実績を重ねました。そして今年の5月、初めて「夢の舞台」に立つことができたのです。

 夢を広言【こうげん】しても、大言壮語【たいげんそうご】に終わっては何の意味も持ちません。自らが言ったことを叶えるためには、その時々に応じた適切な思考と行動を保ち、たとえ小さくとも結果を出すことが大切です。重ねた結果の先にあるのは「夢の舞台」です。


今日の心がけ目標を実現させる意志を持ちましょう



我が家への不満

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 N氏一家は、長年の夢であったマイホームを手に入れました。


 住み始めた当初は、嬉しくてたまりませんでした。しかし、そのうちに「使い勝手が悪い」「近所との人間関係がうまくいかない」「交通の便が悪く、駅まで遠い」といった思いが募【つの】り、思わずその不満を先輩に話したのです。


 すると先輩から「N君は家に対して感謝が足りないな」と言われました。特に、「家とは授かり物であり、預かり物である。預かっているのであれば、もっと謙虚に使わせてもらうべきだ」という指摘が、N氏の心の奥底に響きました。


 N氏は〈私は自分の力で家を建てたと思っていた。預かり物ならば、心を込めて大切に使わせていただこう〉という気持ちになったのです。その時から、あれほどギクシャクしていた近所との関係も、次第にうまくいくようになったのです。


 感謝の対象は家に限りません。「あらゆる物は授かり物であり、預かり物である」との意識が、身の回りの物をていねいに扱う礎【いしずえ】となります。そして同時に、一個の人間だけでは何もできないことを、私たちは知るのです。



今日の心がけ物に助けられている現実を自覚しましょう

好きだから

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 京都府綾部【あやべ】市に、「志賀郷【しがさと】」という農村があります。そこで、自身が大好きな「うどん」の提供を仕事にしている竹原友徳【たけはらとものり】氏がいます。

 氏は大学卒業後、偶然出会った八百屋の女性が紹介してくれた、四国の有名うどん店で修業を始めました。その後は軽自動車に道具一式と生活用品を積み、各地で材料を仕入れては、うどんを提供する武者修行で腕を磨いたのです。

 30歳となった現在、氏は故郷に活気を取り戻したいと、うどん屋を開業しました。今では口コミにより、週末には80食を売り上げる繁盛店となっています。

 商売は人が集まるところで行なうという常識を、竹原氏は打ち破りました。故郷を愛する思いを端緒【たんしょ】に、自分の好きな仕事を貫いた結果といえるでしょう。

 「好きこそ物の上手なれ」という諺【ことわざ】はよく知られていますが、その逆意は「下手の横好き」です。趣味のレベルであれば「好きで下手で」の状態で構わないでしょうが、商売となると一定のレベルが求められます。

 この仕事が好きだという思いを、レベルアップへの糧【かて】としていきましょう。



今日の心がけ仕事に惚れ込みましょう

文化の日

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 今日、文化の日は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨【しゅし】としています。また、晴天になる確率が高く、「晴れの特異日」としても有名です。

 もとは明治天皇の誕生日で、明治44年までは天長節【てんちょうせつ】、その後は明治節【めいじせつ】として続いていた祝日で、昭和23年に「文化の日」と定められました。

 『文明の衝突』の著者サミュエル・ハンチントンは、現在の諸国家を7~8つの主要文明に区分しており、この中に日本文明が含まれます。日本文明は日本一国のみで成立し、皇紀2671年も続く歴史を有しています。

 そして、多種多様な伝統文化を今日まで伝承しています。この稀有【けう】な日本文化が、外国の人々から賞賛【しょうさん】を受けるのは、先人たちが築いてくれた賜物【たまもの】といえます。

 着物や和食、和風建築などには、先人の叡智【えいち】がぎっしり詰まっています。今日まで連綿【れんめん】と続いている慣習は、親祖先の途切れることのない継承のお陰です。

 この良き日に再び振り返って、古き善き祖国の文明・文化に対する感謝の気持ちを深めたいものです。



今日の心がけ祖国の文化を大切に継承しましょう

運転士の礼

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 Y氏は隣町へ買い物に行き、駅前で路線バスを待っていました。 

 終点である駅前ターミナルには、次々とバスが入ってきます。その際、すべての運転士がサッとバスを降り、乗降口で姿勢を正して礼をしては、乗客を送り出しているのです。Y氏は初めて見る光景に、心から感動しました。

 バス運転士の接客はあまり見かけませんが、このバス会社では常識となっているのでしょう。利用客の「満足度アップ」へと意識を向ける、同社の確【かく】たる理念が見えてきます。理念を文言【もんごん】だけに終わらせない実践重視の好例【こうれい】でしょう。

 より良い仕事をするには、その業種や仕事内容に合った事柄を、その時々の状況によって判断しつつ、実行に移していくことが必要です。企業理念の実行は、より具体的な方策【ほうさく】に置き換えることで、内外に強くアピールできます。

 その実行にあたっては、明るく嬉々【きき】とした心と行動が欠かせません。暗くジメジメとした、やらされているという態度では、せっかくの行為自体に影を落とすことになります。自然と込み上げてくるような明るさを意識しましょう。



今日の心がけ社の理念を形に表わしましょう

生命への畏【おそ】れ

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  2008年に公開された映画「ブタがいた教室」は、原作者の黒田恭史【くろだやすふみ】氏が新任教師だった時代に、実際に行なった授業に基【もと】づいて製作されたものです。

 氏は生徒に命の大切さを考えさせようと、最終的には食肉とすることを前提に、クラスの皆で子豚の飼育を始めました。

 子豚が成長し、生徒たちも卒業が近づくと、豚への愛着から「食べずに下級生に飼育を引き継いでほしい」という意見が、多くの生徒から出てきました。

 「それは責任を下級生に押しつけることになる。食べることが命を大切にすることでは」という他の意見もあり、卒業間際まで議論が繰り返されたのです。

 最後は黒田氏の決断で食肉処理場へ送ることとなりました。この結末の是非はともかく、生徒にとっては食と生命に対して真剣に向き合った時間でした。

 私たちは日々、動植物の生命をいただいています。その個々の生命との引き換えによって、人間は自身の生命を維持しているのです。無理な食べ過ぎや無残な食べ残しは、数々の生命への冒瀆【ぼうとく】です。畏れの心を似【もっ】て食事をしたいものです。



今日の心がけ生命への感謝を深めましょう

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